【動画】清水和夫の「ベントレー ベンテイガ」との1日。

2018/09/29 17:32

 

 

「エンジンと同じなんだ。空気と薪の量を考えながら燃やさないといけない。乾燥状態とか、木によっても違うから、それも考慮してね。エンジンと原理原則は通じていると思う。こうしていると、あらためて学ぶことも多いんだよ」

 

ベンテイガに搭載されるエンジンは、W型12気筒ツインターボ。最高出力は608ps、最大トルクは900Nmにも及ぶ。清水氏は続ける。

 

「今、ディーゼルエンジンが話題になることが多いけど、一概に良いとは言えない。良いのはガソリンエンジンよりも大きいトルクが得られることだけど、その点、ベンテイガのW12ツインターボは、ガソリンエンジンながらディーゼル並みのトルクがあるのが魅力。それでいて踏み込むとお持ち前のパワーを活かして気持ちよく回転が上昇していくから、ガソリンとディーゼルの良いところを併せ持った印象だね。まさにマルチなエンジン。特にレスポンスの良さには惚れ惚れするよ。こんなトルキーなガソリンエンジンは他に見当たらない」

 

 

無論、それだけではない。清水氏は、さらにこう語り始めた。

 

「元々、スポーツカーやGTを手がけてきたメーカーは、SUVを造るのが上手い。設計技術そのものがあるから、名人が造っているようなもの。しかもベントレーの場合、ル・マンやGT3マシンも造るからダイナミックな性能を実現させるのもお手の物。だから、ベンテイガもコンチネンタルGTやフライングスパーと同様、基本スポーティな印象だね」

 

そう言いながらスポーツモードの演出に感銘を受けたことも語りはじめた。

 

「ベンテイガはSUVだから大きくて重いけど、スポーツモードにするとロール量も抑えられてタイトコーナーでもきっちり曲がる。それにハンドリングもダイレクトで良いし、俊敏性がある。普段はおとなしくしているのに本気を出させると恐ろしいくらいのパフォーマンスを見せるのは、ベントレーならでは。日常はセクシーだけど、ここぞという時はファンキーになるSUVだね」

 

 

そして葉巻に火をつけ、やわらかい煙をはきながら、しみじみと続ける。

 

「ベンテイガのエアサスは良い。基本的に四輪駆動という前に、タイヤと路面の設置性が重要。ここに来るとき、嫌でも悪路を通らないと行けないところでオフロードモードを試してみたけど、ちゃんと足が伸びて接地する。ここにスポーツカーやGTを造ってきたプライドが見えるね。足まわりの完成度は相当なレベルにあるのは間違いない」

 

そろそろウオッカを飲む時間のようだ。清水氏は、グラスを手により、ベンテイガに対してこう締めくくった。

 

「もうひとつ大事なのは乗り味。高級車にとってもっとも求められる要素だけど、快適性に加えて安心感がないといけない。ベンテイガはその点、引き締まった感じの乗り心地の良さがある。それに加えて思いのほかコンパクトに感じるから良い。まさに孤高の存在、オンリーワンの世界がここにあると思う」