レーシングドライバーが試す「シボレー コルベットZ06」の実力!

公開日 : 2018/09/30 18:45 最終更新日 : 2020/03/08 18:33

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CHEVROLET CORVETTE Z06

シボレー コルベット Z06

 

 

レーシングドライバー 田中哲也が抱くC7の印象

 

第7世代のコルベットほど完成度の高いスポーツカーはないだろう。ニュルブルクリンクで鍛え抜かれたシャシーに、レース直系の技術力を備え、世界の強豪を相手にリリースされた、シボレー屈指の頂点を極めた1台だ。その実力を、レーシングドライバーの田中哲也が証明する。

 

 

コーナリングの速さは尋常ではない!

 

アメリカ独自のスポーツカーを造ることを目的にデビューした、シボレー コルベット。1953年の誕生から65周年を迎えた今、あらためてその真価を問う時が来ているように思う。何故なら、この第7世代=C7ほど歴代最高の完成度を誇るモデルはないからだ。アメリカ独自というスタンスで生を受けたとはいえ、今ではそれを超越し、グローバルで戦えるレベルにまで達している。しかも実戦で鍛え抜かれた本物の1台だ。最新最強のコルベットZ06を通じて、その実力を証明していこう。

 

「とにかくズバ抜けた速さです!」

 

そう語るのは、レーシングドライバーの田中哲也。フォーミュラ・ニッポンやスーパーGTなど数々のレースでキャリアを積み重ね、ニュルブルクリンク24時間レースにも参戦した経験をもつ、彼のコルベットに対する印象は強烈なようだ。

 

「アメリカのスポーツカーというと、どうしても直線が速くてコーナーが遅いというイメージをもつ人がほとんどだと思いますが、最新のコルベットは違います。真逆です。コーナーがめちゃくちゃ速いんです」

 

 

欧州車や日本車でレースを戦ってきた田中哲也にとっても最新のコルベットZ06だけは別格、良い意味で裏切られると言葉を重ねる。

 

「ナンバー付きのスポーツカーでは、間違いなく1位、2位を争う速さです、コルベットZ06は。過去に富士スピードウェイなどサーキットで何度かドライブしていますが、毎回、驚かされます。特に印象的なのは、フロントエンジン車であるにも関わらず、コーナーが圧倒的に速いこと。回答性が優れているし、重心の低さも効いています。こんな完成度の高いFRスポーツは他にありません」

 

実際、コルベットは、ル・マン24時間など数々のレースで輝かしい戦績を残している。しかも相手は強豪ばかりだ。そんな過酷な状況で鍛え抜かれた効果が出ているのだろう。

 

「コルベットは、ル・マンでポルシェやフェラーリと戦っていますけど、今日こうして乗っていても、まさにそういうスポーツカーであることを実感します。はっきり言ってしまえば互角です。いや、コーナーによってはそれ以上ですね」

 

 

ドイツのRSモデルを凌ぐ旋回性能

 

「以前、富士スピードウェイで走らせた時に、こっそりデータを取ってみたんです。もちろん、体感的にあまりにも速かったので。それに、この時、何処とは言いませんが、他にドイツ製の超高性能スポーツカーもあって、それと遜色ないと思ってデータを取りたくなったんです。自分でも確かめる必要があると。そうしたら自分でも驚きましたね。その相手は語尾にRSとかつくスペシャルモデルだったんですが、それよりもコルベットZ06のほうがコーナーで速かったことが明らかになりました。自分の体感は間違ってなかったんです。特に100R。全然違いますよ、その旋回速度は。10km/hは違います。間違いなく、コルベットZ06は、コーナリングマシンです、断言できますね。しかも驚異的な安定感ももっています」

 

となれば、ストレートはどうなのだろうか?

 

「十分な速さをもっていますが、あまり伸びません。その理由もはっきりしていて、コルベットZ06は、ドラッグやダウンフォースといった空力性能を徹底的に煮詰めていますが、重点をおいているのはコーナリングですから、こういう結果になります。だから、そのぶんコーナーで巻き返せてしまう。そこがZ06の恐るべきところです」

 

 

その速さは相当のようだ。レーシングドライバーをも唸らせる、コルベットZ06。それだけに、まだまだ話は付きない。

 

「パワーは659ps、トルクは881NmもあるV8スーパーチャージャーエンジンはやっぱり魅力的です。サウンドも良いし、高揚感もあります。それにブレンボ製のカーボンセラミックブレーキも信頼できますね。サーキットでテストした時も十分な効きを示しました。それと、テストした車両は8速ATでしたけど、これも問題ありませんし、電子デバイスも優れていると思います」

 

注意すべき点もある!

 

「ワインディングでも楽しめますが、油断禁物です。確かに制御系は優れていますが、根本的にパワーがありすぎて時に手に余るくらいです。特に雨の日に峠は攻めないほうがいいと思います。とにかくレスポンスが鋭いですから」

 

そして最後にこう結んだ。

 

「コルベットはレース前提に開発された第一級のスポーツカーです。ヨーロッパ勢を超えていると言ってもいいでしょう。個人的に本当に高く評価している1台です」

 

 

TESTER/田中哲也(Tetsuya Tanaka)
TEXT/野口 優(Masaru Noguchi)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa Kobayashi)

 

 

 

歴代コルベットのデザインを継承しながら操作性を高めたコクピット周り。走行モードによって用途に適したメーターパネルの表示に変更されるなど機能性も高い。Android AutoやApple CarPlayなどにも対応するインフォテイメントシステムも備える。

 

 

高いホールド性でありながら乗降性にも配慮しているスポーツシート。マグネシウムフレームを採用して軽量化と高剛性を狙っているうえ、ヒップポジションを低く設定することで低重心化を実現している。

 

 

【SPECIFICATIONS】

シボレー コルベット Z06 クーペ

ボディサイズ:全長4515×全幅1970×全高1230mm

ホイールベース:2710mm

車両重量:1610kg

エンジン:V型8気筒OHVスーパーチャージャー

総排気量:6153cc

最高出力:485kW(659ps)/6400rpm

最大トルク:881Nm(89.8㎏m)/3600rpm

トランスミッション:8速AT〈7速MT〉

駆動方式:RWD

ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン(左ハンドルのみ)

サスペンション形式:前後ダブルウイッシュボーン

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク(オプション:カーボンセラミックローター)

タイヤサイズ:前P285/30ZR19 後P335/25ZR20

 

 

【問い合わせ】

GMジャパン・カスタマーセンター

TEL  0120-711-276