【動画】限定20台の「ランボルギーニ・チェンテナリオ・ロードスター」にみる匠の技。

2018/09/01 11:41

 

全身に匠の技が際立つ。

 

もちろん、こうした徹底した策は、これだけにとどまらない。その代表的な例こそ、リヤウイングだろう。最高速度350km/h以上を誇るパフォーマンスを、より安定させるためにリヤウイングは可倒式。走行状況に応じて150mmまで伸縮し、その角度も最大15度まで可倒する。そのうえ、オープンモデルにとってネガティブな部分でもあるキャビンへの乱流を防ぐためにヘッドレスト背部には通気口を設け、ボンネット後端からの流れをスムーズに促すようデザインしている。しかもこうすることによってリヤウイングの負荷が増加し、ダウンフォース量も向上したというから見事である。

 

 

無論、スペシャルモデルゆえに、ミッドに搭載されるV型12気筒自然吸気ユニットもアヴェンタドールSをベースとしているとはいえ、パワーは30ps引き上げられ770psを出力する。リヤフェンダーに設けられたエンブレムにはそれを象徴するように「LP770-4」と刻まれ、その巨大なエアダクトとともに強烈なインパクトを与える。また、パワーアップに伴いブレーキ冷却も重要視されるのは言うまでもないが、それに対応するためにホイールにはカーボン製のスポークを追加し、セラミックディスクブレーキからの熱風を逃がすようホイールのスポーク部にフィンを設けているのも特徴だ。

 

 

一方、インテリアは、ランボルギーニのカスタムプログラム“アド・パルソナム”により、オーナーの好みに応じて配色や仕上げを選択できるが、特に印象的なのはチェンテナリオの場合、高解像度10.1インチのタッチスクリーンを与えられていることだろう。縦長となるこのスクリーンパネルは視認性の良さは当然としても操作性に関して高い機能性をもつだけに、他のランボルギーニ車にも採用を願いたいほどだ。

 

 

それにしても実車のインパクトは強烈だった。しかも今回撮影に協力していただいたランボルギーニ福岡に展示されていたこの個体は、20台の限定生産のうちの1台である。オーナーは、納車された際にはツーリングなども含めて“普通に使う”と言っているようだから、遭遇した際にはその存在に幸運を感じるとともに圧倒されてしまうはず。まるでバットマンカーのようなアピアランスだから近づきたくもなるが、しかし、避けたほうが無難。何故なら巨大なデュフューザーの脇から大量の飛び石が襲ってくることは間違いない。ちなみに、メタルルーフも装備されなければ簡易型のソフトトップなどの用意もない。完全にオープンモデルとして割り切っている潔さも魅力のひとつだろう。