【動画】新作「DB11 AMR」にアストンマーティンが与えたものとは。

2018/09/30 18:12

ASTON MARTIN DB11 AMR

多くのレースシーンで培われた技術をロードカーに転用することを特徴とするアストンマーティンAMRシリーズ。しかし、その最新モデルとなる「DB11 AMR」は、他のAMRはもちろん、従来のDB11とも一線を画する。果たしてその内容とは? 絶妙な融合を見せているという。

 

REPORT/大谷達也(Tatsuya OTANI)

 

 

わずかな変更でも効果は絶大!

 

ラピードとヴァンテージに続いて「AMR」の名が与えられた、アストン・マーティンDB11AMR。しかし、AMRが意味するAston Martin Racingとは裏腹に、DB11AMRは決してサーキット向きのマシンではなく、あくまでもストリートユースを念頭に置いて開発されたという。

 

では、ベースとなったDB11に対してどのようなチューニングが施されたのかを、まずご説明しよう。

 

ダンパーはピストンスピードの遅い領域のみ減衰率を高めるとともに、フロントアンチロールバーの直径を0.5mm拡大。また、リヤサブフレームとボディを結ぶゴムブッシュにはDB11 V8でデビューしたのと同じ硬めの仕様を用いる。実は、足まわりの変更点はわずかにこれだけ。言い換えれば、ピストンスピードの速い領域の減衰率、リアアンチロールバーのサイズ、タイヤの銘柄やサイズ、そして前後のサスペンションスプリングはいずれも現行型のDB11とまったく変わらないことになる。

 

 

こうしたチューニングの狙いを、チーフエンジニアのマット・ベイカーは次のように説明する。

 

「足まわりを少し硬めることで路面のフィーリングを確実にドライバーに伝えることを目指しました。また、ダンパーの減衰率を高めたのはコーナリング中にボディが斜め方向に動くのを抑える効果を狙ったものです(ダイアゴナル・ロールの抑制)。フロントのアンチロールバーを0.5mm太くするかどうかについては、乗り心地の悪化を恐れる声が社内にもありましたが、結果的には快適性を保ったまま力強いターンインが可能になりました」

 

ベイカーの言葉からは、ステアリングフィールやスタビリティの改善を目指しながらも、乗り心地はできるだけ損ないたくない開発陣の思いが伝わってくる。

 

ドイツ・ニュルブルクリンク周辺の公道を舞台に行なわれた今回の国際試乗会では、DB11AMRがベイカーらの狙いどおりに仕上がっていることが確認できた。