【DEBUT】往年のレーシング フェラーリを思わせる「モンツァ SP1 & SP2」発表!

2018/10/02 19:00


Ferrari Monza SP1 & SP2

 

フェラーリから新たなモデル・カテゴリーとなる「Icona」の誕生が発表され、その第一弾モデルとなる「モンツァSP1」と「モンツァSP2」が、VIPカスタマーに披露された。

 

TEXT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

 

Iconaとは、英語のIconと同様に、そのブランドが持つ機能や特徴を図形などで表したもの。フェラーリのIconaシリーズの場合は、もちろんこれまでの歴代コンペティツィオーネ(レースカー)やストラダーレ(ロードカー)が継承してきたDNAを、そのデザインやパフォーマンスによって表現するのが、Iconaシリーズのコンセプトということになる。

 

Iconaシリーズの第一弾モデルとなったモンツァSP1と同SP2は、1950年代半ばに3リッター直列4気筒エンジンを搭載してスポーツカーレースに登場した750モンツァ、あるいはその進化型である3.4リッター直列4気筒仕様の860モンツァといったコンペティツィオーネ、そしてフェラーリ製レーシング・バルケッタ(オープン)の祖ともいえる166MMなどとの関連性を感じさせる要素を、ボディの様々な要素に採用しているのが大きな特長だ。

 

 

参考までにSP1とSP2の違いは、SP1がシングルシーター、SP2がツーシーターとなること。それに伴ってトノカバーなどの有無、ほかにはウインド・プロテクターやロールバーのオプション選択などもカスタマーに委ねられる。

 

フェラーリは現在、通常のシリーズモデルのほかに、限定生産を前提としたスペチアーレ、さらに生産台数が小さな数となるフォーリセリエ、そして頂点にはフェラーリのカスタマーにとっては究極の夢ともいえるワンオフモデルの製作も行われているが、IconaシリーズのファーストモデルとなるモンツァSP1、同SP2の生産台数は、フォーリセリエよりも大きく、スペチアーレよりも小さいと考えるのが妥当なところだろうか。実際のプライスを含め、詳細は間もなく開幕する2018年パリ・サロンで正式に発表される見込みだ。

 

 

モンツァSP1、同SP2は、いずれもフェラーリが現在生産している12気筒FRの812スーパーファストをベースとしたモデル。シングルシーターのSP1では、キャビンはドライビングにより意識を集中できるように、ドライバーを包み込むようなタイトなデザイン。ボディやインテリアなどにはカーボン素材が積極的に活用され、結果SP1では1500kg、SP2でも1520kgのドライウエイトを実現することが可能になった。かつての750モンツァや860モンツァなどとの雰囲気をエクステリアから感じさせるのは、やはりヘッドランプまわりの造形だろうか。このフィニッシュを見ると、やはりこのモデルはサーキットこそが存在すべき場なのだとさえ思う。

 

 

フロントに搭載されるエンジンは、819psの最高出力と718Nmの最大トルクを発揮する、65度V型12気筒自然吸気。718Nmの最大トルクには変化はないが、最高出力は812スーパーファスト比でプラス19ps。組み合わされるデュアルクラッチ式7速ギアボックスにも、基本的には変化はないようだ。

 

注目のパフォーマンスは、0→100km/h加速が2.9秒、0→200km/hは7.9秒で、最高速は300km/h以上と発表されている。フェラーリによれば、このモンツァSP1と同SP2は、いずれパーフェクトなビークルダイナミクスをサーキットでカスタマーに提供するモデルであるという。

 

 

さらにフェラーリでは、カスタマーのために専用のレーシングスーツをはじめ、ヘルメットやグローブ、シューズなど、さまざまなアイテムを、ロロ・ビアーナやベルルッティなどのブランドとのコラボレーションで用意。フェラーリのIconaシリーズは、どうやら究極の遊び道具として、世界中のフェラーリ・ファンを感動させ、大いにまた楽しませてくれるプロダクトとなりそうだ。