【特集 GT3】アストンマーティン ヴァンテージGT3、VLN耐久に初参戦! 総合4位に輝く

公開日 : 2018/10/11 18:00 最終更新日 : 2019/07/21 19:05


ASTON MARTIN VANTAGE GT3 ☓ VLN

 

2018年10月6日、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェで開催されたVLN 耐久選手権の第8戦で、新型「アストンマーティン ヴァンテージGT3」はデビュー戦にしてスターの座に輝いた。ポールポジションに相当するタイムを予選で叩き出し、本戦では総合4位入賞を果たしたのだ。関係者一同にとっても望外の好成績だった。

 

レース序盤からマルタンが後方集団にチャージをかけ、次々にポジションを上げていく。マルタンからマシンを引き継いだターナーもペースを緩めることなく上位へ浮上、終盤にもスパートをかけて3位のマシンに1分プラスアルファという差まで迫ってレースを終えた。4時間のレースを通じて、ヴァンテージGT3はまったくのトラブルフリーだった。

 

 

「ブランニューのヴァンテージGT3を最前線で開発する。とてつもなく胸躍る作業です」レース後、ターナーはこう語る。

 

「今回の成績は、アストンマーティン・レーシングがいかに大量のハードワークを注いだかの証明になりました。ニューマシンで初めてノルドシュライフェのレースを走る場合、なによりも大切なのは完走することです。信頼性に関してなんの課題も残っていないことがわかった、これは大きな収穫です。なにしろポールポジションに相当するタイム、総合4位、SPXクラス優勝と三拍子揃ったのですから」

 

ターナーとともにレースを戦ったマルタンは次のように分析する。

 

「新型ヴァンテージGT3は従来モデルから大きな進歩を果たしました。まだ生まれたばかりのマシンなので、これからも膨大な量の開発を続けますが、それはノルドシュライフェで戦う以上、当然のこと。基礎が非常によくできているので、競争力のあるマシンになること間違いないでしょう」

 

 

アストンマーティン・レーシングのキングが今回のレースを総括する。

 

「新型ヴァンテージGT3のパフォーマンスに満足しています。チーム全員がこのマシンに注いだ力が、4位入賞というリザルトに結びつきました。ポールタイムを獲得できたのは、ラッキーな面もありました。コース上にコード60(アクシデントが起こり全車60km/hに制限される規定)が敷かれたタイミングで出したのですから。しかし素晴らしい幕開けでした」

 

今回のレース出走そのものが、アストンマーティン・レーシングとしては勇断だったと明かす。

 

「新型マシンをホモロゲーション取得前に実戦投入するのは、かなり勇気の要することなのです。競争熾烈なGT市場ではなおさらです」こう語るキングは控えめな口調ながら新型ヴァンテージGT3の好走を称える。「グリッド後方からのスタートと総計60秒のピットストップハンディ、この2つを覆しての総合4位。自慢にしていい結果だと思います」

 

 

かくして新型アストンマーティン・ヴァンテージGT3は申し分のないデビューを飾った。それはまた、2019年のVLN 耐久選手権で主力コンテンダーになることをライバル勢に知らしめたレースでもあった。

 

 

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)