【WEC 富士】アストンマーティン ヴァンテージGTEがWECに参戦! ポールを獲得するも結果は・・・。

公開日 : 2018/10/16 07:55 最終更新日 : 2019/07/21 19:05


ASTON MARTIN

VANTAGE GTE ☓ WEC

 

新型アストンマーティン ヴァンテージGTEは、10月14日富士スピードウェイで行われたWEC 2018 富士6時間レースにて、勝利に向けた重要な一歩を踏み出した。実戦経験わずか4回にもかかわらず、新型ヴァンテージGTEはレース序盤を楽々とリードし、2台ともにポイント圏内でフィニッシュしたのだ。

 

 

ニッキー・ティムとマルコ・ソーレンセンのデンマーク人ドライビングクルーは、95号車に搭乗。GTE Proクラスのポールポジションを初めて獲得し、ウェットコンディションとなったレースの序盤ではクラスの他車を圧倒した。ティムのチームメートで、今回富士デビューを果たしたマキシム・マルタン(ベルギー)もアレックス・リン(UK)と組んで97号車を操縦、瞬く間にクラス2位に浮上する。

 

 

セイフティカー導入の時間が長く続いたのち、チームはウェットタイヤのままで続行というアグレッシブな戦略を採る。しかしコースは次第に乾いていき、さらなるインシデントによってフルコースイエローが長引いたことが、チームにとってアンラッキーだった。ドライタイヤに履きかえたが時すでに遅し、クラスをリードするペースを維持できないまま、6位(95号車)と9位(97号車)でレースを終えた。

 

 

ニッキー・ティムは次のようにレースを振り返る。

 

「週末を通じて順調で、ポールポジションを獲得できたのは素晴らしいことでした。天候ゆえ難しいレースになるのは予想通り。私たちはウェットで恐るべきペースを発揮し、あの状況では飛び抜けて最速でした。セイフティカーがコース上に長く留まったのと、競争がハイレベルなこともあり、失った時間をリカバーするのは不可能でした」

 

 

マルコ・ソーレンセンが言葉を繋ぐ。

 

「アストンマーティン ヴァンテージGTEがスコアボードの上位に位置したのは上首尾でした。私たちはウェット路面で素晴らしいスピードを示し、仮にレースを通じて雨が降り続けていれば、私たちに有利に働いたかもしれません。ドライ路面では、セットアップとタイヤマネジメントに関していくつか作業が残っています。しかしこのマシンはデビューして間もないのに、いずれ近いうちにポディウム中央に立てる力を立証しました」

 

 

アストンマーティン レーシングディレクター、ジョン・ゴーはこう語る。

 

「この週末、私たちは、予選でもっとも強力なライバルに伍して走れることを結果で示しました。ポールポジションは励みになります。ウェットとインターミディエートタイヤで走るスティントでは、クラスをリードするスピードを発揮したのも収穫です。一方、レースディスタンス全般をドライで走るには、いくつか作業が残っています。この週末で得たデータを持ち帰って分析し、コースコンディションによる走りの違いを埋める解決策を見出すつもりです」

 

 

GTE AmクラスではアストンマーティンV8ヴァンテージGTEが相変わらずの強さを発揮、チームTFスポーツから出走したジョナサン・アダム(UK)/サリ・ヨルジュ(トルコ)/チャールズ・イーストウッド(カナダ)のクルーがクラス3位入賞、今季2度目の表彰台を獲得した。一方、昨年のクラスチャンピオンのポール・ダラ・ラナ(カナダ)/マティアス・ラウダ(オーストリア)/ペドロ・ラミー(ポルトガル)組のアストンマーティン レーシングは激しいバトルの末、4位でチェッカーを受けた。

 

FIA WECの次戦は11月18日、上海インターナショナルサーキットにて開かれる「上海6時間レース」である。

 

 

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)