思うがまま自在に操れる「アルピーヌA110」に惚れた!【国内テスト】

公開日 : 2018/10/19 17:55 最終更新日 : 2019/12/11 14:21

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ミッドシップであれば尚さらのことである。と思いながらさらにスペックを舐め回していると、車重は1100kgという記載が。車名になぞっているのか、こんなところまで!と叫びたくなったが、軽い! さすがにロータス・エリーゼのスーパーチャージャー付きまでは行かないものの、インテリアの高い質感や装備類を考えれば、驚くほどの数値だ。

 

もちろん、それはアルピーヌの開発陣がこだわり抜いた証し。シャシーもアルミ製でボディの96%もアルミ、サスペンションもアルミとアルミのオンパレード。しかもピュアに装着されるサベルト製のモノコックバケットシートも一部にレザーを使用しながらも超軽量仕立てだと追い打ちをかけるように「軽さ」をアピールする。

 

 

これだけ言われれば、乗る前でも刺激を受けるが、実際にステアリングを握ってみるとさらに驚きは増した。期待は裏切らなかった。というよりも良いクルマとはオーラをもっているものだが、A110がまとうそれは確かだったから納得の連続となった。

 

まず、何よりもインパクトがあったのはハンドリングだ。とにかくクイック! 初期反応が素早くターンインの動きが鋭い。今どきロータスでもここまでではない。まさにスパッ!とインを突く。しかし、問題はその後。これだけゲインが高いものの、初期反応のあとは、意外にもおだやかな印象で、非常にコントロールしやすく、懐の深さまでもつ。後にシャシーエンジニアに聞いたところ、「ドライバーを楽しませることを優先した」というだけに、その狙いは明確だったが、初期とその後でここまで印象が違うとは、マニアック!というか本質的かもしれないとさえ思えた。それでいて攻めていても乗り心地が良い。良いというのは褒めすぎかもしれないが、何よりやはりフランス車らしくサスペンションの伸び側が優秀で、クイックなハンドリングと相まってリヤがきっちりついてくるのは、お見事というほかない。