【DEBUT】マクラーレン スピードテールを通じて見る「Track25」計画。《追加写真あり》

公開日 : 2018/10/27 11:55 最終更新日 : 2018/10/27 11:55

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スピードテールに対面する直前、マクラーレン・オートモーティブ社CEO、マイク・フルーウィット氏にインタビューするチャンスが与えられた。フルーウィット氏によれば、いわゆるスーパーカーとしてカテゴライズされるモデルのセールスは、グローバルでは非常にポジティブな状況。マクラーレンがその市場に参入してすでに7年間が経過したが、もちろんその成長は変わず継続しているという。先日グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表された中期計画の「Track25」は、2016年に示された「Track22」を見直したもので、現在はこのプランが完結する2025年まで、マクラーレン・オートモーティブの誕生からは、ちょうど中間の位置にある計算になる。

 

McLaren Automotive CEO Mike Flewitt

 

Track25によれば、これから2025年までに誕生する新型車はトータルで18モデル。この中には派生モデルもあれば、またサプライズもあるだろうとフルーウィット氏は語る。ほかのスーパーカーブランドのようなSUVは考えられないが、マクラーレンというブランドへのエントリーポイントとなるモデルが、あるいはそのサプライズとなる可能性はあるかもしれないというのがコメントのすべてだった。

 

Speedtail

 

今回、誕生した新たなアルティメット・シリーズ「スピードテール」は、このTrack25による初のモデルだ。それはこれまで長く「BP23」の社内コードで呼ばれてきた、かのF1ロードカーをリスペクトするセンターシートレイアウトの3シーターカー。2018年のジュネーブ・ショーで、マクラーレンは限られたメディアを招き、このBP23の開発が現在どのような進捗状態にあるのかをプレゼンテーションしたが、セナの誕生からわずかな期間で現実のものになるとは想像もできなかった。

 

ただし、現在マクラーレンのMPC=マクラーレン・プロダクション・センターにある、アルティメット・シリーズのアッセンブリーラインでは、500台の限定となるセナの生産が行われており、終了後には75台の「セナ GTR」のためにラインは使用される。フルーウィット氏によれば、実際にスピードテールの生産がスタートし、カスタマーへのデリバリーが始まるのは、2020年になるだろうということだった。

 

SENNA GTR

 

マクラーレンの中期戦略、Track25に投じられる資金はトータルで12億ポンド。この資金を投じて、マクラーレンは新型車開発のほかにMCTC=マクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センターへの投資、そして来るべきスポーツカーの電動化時代への対応を進めていくという。最終的な生産台数は年間6000台と計画されているが、これはプレミアムブランドたるマクラーレンのバリューを保つための限界ともいえる数字。電動化技術はもちろん環境性能を向上させることになるが、それ以上に運動性能の向上に主たる目的があるようだ。

 

参考までにマクラーレンは2025年までに、すなわちTrack25の中で誕生する新型車のすべてにおいて何らかの電動化技術を搭載することを明言している。マクラーレンの創造性と独自性を、これから我々は大いに楽しめそうだ。

 

 

REPORT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

 

 

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