【現地リポート】世界最大のレーシング・ポルシェの祭典「レンシュポルト・リユニオン」

2018/10/06 19:22

RENNSPORT REUNION VI

レンシュポルト・リユニオン 6

 

TEXT/藤原よしお(Yoshio FUJIWARA)
PHOTO/ポルシェ ジャパン(Porsche Japan)/藤原よしお(Yoshio FUJIWARA)

 

ポルシェUSAが主催する北米最大、いや、世界最大のレーシング・ポルシェの祭典「レンシュポルト・リユニオンIV(以下RRVI)」が2018年9月27日から30日にかけてアメリカ・モンテレー郊外のウェザーテック・ラグナセカ・レースウェイで行われた。ポルシェ356誕生70周年のアニバーサリー・イヤーに合わせて、2015年以来3年ぶりの開催となった今回のテーマは「Marque of Champions」。そのために356の元になった1939年型Typ64から、35年ぶりにニュルのレコードを更新した919ハイブリッドEvoまで、400台以上のポルシェが集結した。

 

またウォルフガンク・ポルシェ博士をはじめ、ハンス・メッツガー、ノルベルト・ジンガーら首脳陣、リチャード・アトウッド、ジャッキー・イクス、ガイス・フォン・レネップをはじめとするレジェンドドライバーも一同に会するなど、今年に入ってから各地で行われてきた70周年イベントの集大成というべき豪華な陣容となった。そんなRRVI最大の話題は、木曜のオープニングセレモニーで911スピードスター・コンセプトとともに、極秘裏に開発が進められていた新型935がお披露目されたことだろう! ここからはその模様とともに、イベントの印象的なシーンをご紹介していきたい。

 

 

ポルシェのアンバサダーを務めるマーク・ウェバーの進行で行われた「911スピードスター・コンセプト」と、新型「935」のワールドプレミア。壇上には開発を手がけたポルシェGTプログラム担当副社長のフランク・ステファン・バリザー博士も登場。往年の935/78“モビーディック”をモチーフとしながらも、フロントアーチにGT3Rで培った空力処理を採用するなど、最新のエアロダイナミクスを駆使してデザインされ、優れた空力バランスと強力なダウンフォースを両立しているなど、詳細を語った。

 

 

全長4870mm、全幅2030mmと隣に並ぶ911スピードスター・コンセプトと比べてもひと回り大きなボディは、そのほとんどがCFRP製となっている。車両重量はベースとなった911GT2RSよりもさらに90kg軽い1380kg。現代のレース・レギュレーションには適応していない、プライベートのサーキット専用車とされ、70万1948ユーロで世界限定77台の販売。ポルシェジャパンでも数台を輸入する予定だという。

 

 

新型935のリヤビュー。よく見るとロングテールの下に隠されたテールランプの脇に、911 RSR、919ハイブリッド、911GT2RSなどと同様、ヴァイザッハに隣接するモータースポーツセンターで開発、製造されたことを示す「MADE IN FLACHT」のステッカーがさりげなく貼られている。

 

 

リヤに貼られたステッカーが示す通り、新型935はポルシェ70周年と合わせ、ポルシェとマルティニ・レーシングがタッグを組んでから50周年になるのを記念して製作されたものだ。ちなみにそのモチーフとなった935/78「モビーディック」がデビューしてからも、ちょうど40年の節目を迎える。