【DEBUT 】ジャガーが本気で「Fタイプ」のラリーカーを製作!

WRCには出なくても内容は本気!

 

 

ジャガーが「Fタイプ コンバーチブルラリーカー」を製作した。

 

サー・ウィリアム・ライオンズが、アールズコート モーターショーにてXK120を発表したのが1948年のこと。それから70周年の節目にあたる今年、ジャガーがFタイプの特別仕様モデル「チェッカードフラッグ リミテッドエディション」をリリースしたのに続いて、その特別仕様モデルをベースに2台だけ製作されたのがこの「Fタイプ コンバーチブル ラリーカー」である。

 

 

もちろんこれを携えて来季のWRCに打って出るわけではなく、あくまでも70周年を祝うのが目的だが、過去の業績を踏まえて仕立てたところがジャガーのジャガーたるゆえん。以下にその詳細を見ていこう。

 

Fタイプ コンバーチブルラリーカーは、レジスターナンバー「NUB 120」のXK120へのオマージュである。1950年代序盤、イアン・アップルヤードの操縦で、このジャガーは1点のペナルティーポイントもなく3年連続でアルパインラリーを完走、さらにRACとチューリップラリーにも優勝した輝かしい戦歴の持ち主だ。

 

 

2台のラリースペック「Fタイプ コンバーチブルラリーカー」は、300psを生む2リッター4気筒インジェニウム エンジンを搭載する。モディファイはジャガーデザイン&エンジニアリング監修のもとに行われただけに本格的だ。

 

ブレーキは前後ともグルーブドディスクに4ピストンキャリパーの組み合わせへとグレードアップしている。サスペンションではダンパーが注目で、ハンドビルトのコンペティション用を装着。3ウェイに調整可能なので、様々な路面に対応できる。

 

 

しかもこのダンパーを柔らかめのスプリングと組み合わせたことで路面追従性が向上、ラフなラリーステージでもフラットアウトで走れるという。

 

ホイールとタイヤもグラベルに特化した競技用。LSDがルーズサーフェスでも確実にパワーを伝達し、油圧パーキングブレーキはヘアピンでのスピンターンを可能にする。こうしたメカニカルコンバージョンのすべてが、FIAのレギュレーションに準拠しているのは立派だ。

 

 

室内ではロールケージと、6点支持のセイフティハーネス付きレーシングシート、そして消火器を装備する。ボンネットには4個の補助灯がずらりと並ぶポッドが備わり、ラリーカーの雰囲気を演出する。

 

 

ジャガーのデザイン担当ディレクター、イアン・カラムは次のように語る。

 

「ラリーカーをデザインするチャンスは滅多にあることではありません。現代のジャガースポーツカーに、往年の名車のキャラクターをいかに活かすのか・・・。私はこのプロジェクトに夢中になりました」

 

どうやらカラムは出来映えに満足しているようだ。

 

 

「XK120のみならず、ジャガーが生み出した歴代のスポーツカーに相応しいトリビュートモデルに仕上がりました」

 

Fタイプ コンバーチブルラリーカーはサウス・ウェールズのウォルターズ・アリーナと呼ばれるラリーステージを実走、そのポテンシャルを遺憾なく発揮した。この先数か月は、様々なジャガーのイベントに出展される予定だ。

 

なお、走行シーンは以下のURLよりご覧になれる。

 

 

 

 

ベースとなった「チェッカードフラッグ リミテッドエディション」とは。

 

ここで簡単に、Fタイプ コンバーチブルラリーカーのベースになった「チェッカードフラッグ リミテッドエディション」の特徴を紹介しておこう。足元で注目は専用20インチのグロスブラックホイールで、ダイアモンド ターンド仕上げを施されている。

 

クーペではルーフをコントラストカラーのブラックに。室内にはエボニーウィンザー レザーのトリム、Chequered Flagとエンボスされたヘッドレストとパフォーマンスシート、ダーク ブラッシュト アルミニウム仕上げのセンターコンソールなどを備える。

 

ジャガー Fタイプチェッカードフラッグ リミテッドエディションは6万2335ポンドで、同ブランド愛好家に向けて販売がスタートしている。

 

 

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)