【TOPIC】「フェラーリSP3JC」完成! 最新ワンオフモデルを納車。

2018/11/30 07:55

Ferrari SP3JC

 

 

オーナーはポップアートの愛好家。

 

フェラーリの最新ワンオフモデル「SP3JC」がつい先ごろオーナーに納車された。フェラーリのコレクターである注文主からの条件は、F12TdFのシャシーとランニングギヤを使った、ピュアで妥協のないロードスターだった。

 

これを受けたフェラーリ スタイリング センターは、1950年代と60年代のV12スパイダーモデルにリスペクトを払ったボディを造形する。完成品が姿を見せるまで2年の歳月を要したという力作で、その間、くだんのクライアントと密接に相談しながら作業を続けたという。

 

 

SP3JCは極めて筋肉質なスタンスと、ダイナミックかつ彫りの深いサイドビューが特徴で、この2つがフロントエンジンであることを強調する。同時に、ノーズのエアインテークの輪郭と、水平に走るリヤのスリットにより、ワイドな構えを実現した。

 

 

オーナーはポップアートの愛好家でもあり、その趣味がボディグラフィックに色濃く表れている。Bianco Italiaをメインカラーにして、Azzurro Met とGiallo Modenaの2色で塗り分けたカラースキームは、官能的な曲面を強調する。

 

スポーティなキャラクター付けは細部にも表現されている。ボンネットに2ヵ所ガラスをはめ込んだのはその一例で、そこを通して780psのV12エンジンを見ることができる。

 

 

また、CFRP製のロールオーバーループの背後に2本走るヘッドフェアリングを繋ぐ形でブリッジが渡されているのもユニークだ。カバーなしのフューエルフィラーキャップの素材には、ブラッシュ加工を施されたアルミを使った。

 

シートはブルーとホワイトレザーのコンビネーション。ブルーのレザーはダッシュボード下半分にも用いられ、コントラストカラーのステッチが入る。

 

フェラーリの新作ワンオフ、SP3JCはオーナーの庇護の許に置かれ、今後長きにわたり、唯一無二の輝きを放っていくことになる。

 

 

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)