【DEBUT】「8シリーズ クーペ by ACシュニッツァー」デビュー! 850iベースで600psを実現。

2018/12/01 11:55

8 Series Coupe by AC Schnitzer

 

 

今後の方向性を模索した1台。

 

チューニングカーの祭典、エッセンモーターショー2018は、11月30日に開幕する。BMW のチューンにかけては自他共にナンバーワンを認めるACシュニッツァーは、「8シリーズクーペ by シュニッツァー」を同ショーに展示する。

 

シュニッツァーがこのスペシャル8シリーズを同社初の「デザインスタディ」と銘打っていることは興味深い。この点についてはのちほど詳しく触れるとして、まずはメカニカルコンポーネントのチューンを見ていこう。

 

 

エンジンのチューンは、850i xDrive の場合、最高パワーがストックの530psから600psに、最大トルクが100 Nm増えて850Nm前後になる。 一方、840d xDrive では320 ps/680Nmのパワー&トルクが380ps/780Nmへと高まる予定という。

 

チューンのカギを握るひとつが現在開発が進んでいる排気系で、これによりエンジンレスポンスが一層ダイレクトになるという。「カーボンスポーツ」と命名されたエンドパイプはCFRP製で、105mm径の左右2本出しになる。

 

 

サスペンションもシュニッツァーオリジナルのスプリングキットに換装され、重心がフロントで約20〜25mm、リヤで10〜15mm低くなる。

 

ホイールは21インチと20インチのオリジナル2種が用意される。旋回性能を始めとするビークルダイナミクスが高まると同時に、スプリングトラベルを充分に確保してライドコンフォートを犠牲にしていないところがシュニッツァーらしい。

 

 

さて、冒頭に述べた「デザインスタディ」に話を戻すと、シュニッツァーはこの8シリーズクーペ by シュニッツァーを今後のデザインの方向性を決める試金石に位置づけているようだ。同社によるデザイン解釈を潜在顧客がどう受け止めるか、エッセンモーターショーでの反応を見極めたいとしている。

 

デザインに関連するボディ関係のコンポーネントは、ダウンフォースの強化と空力バランスに焦点を絞って設計、以下に列挙する付加物はすべてCFRP製だ。

 

 

まずフロントにはスポイラーとスプリッター、およびサイドウィングとエアブリーザーカバーが備わる。「ボンネットベント」はエンジンコンパートメントの通風を助ける。

 

ボディサイドでは前後ホイールアーチを専用のスカートが繋げ、リヤには「レーシング」ウィングとデュフューザーが備わる。

 

なお、インテリアではシフトパドルとペダルセット、およびフットレストがアルミの専用品に換装されている。

 

さて、このシュニッツァーによる「デザインスタディ」、果たして目論見通りの反応を得ることができるだろうか。すでにスタイリッシュな外観が好評のBMW 8シリーズクーペ。それだけに、エクステリアにほかとは違うひと味を加えて自分の個性を表現したいという顧客層は多いだろう。8シリーズクーペの購入を検討している向きにとっては一見の価値があるシュニッツァーの新作である。

 

 

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)