【TOPIC】2019年版「ピレリカレンダー」発表! 情熱的な4名の女性が主役。

2018/12/08 12:07

2019 PIRELLI CALENDAR『DREAMING』

 

 

アルバート・ワトソンがマイアミとニューヨークで撮影。

 

毎年芸術性の高いカレンダーを発表して、我が国でもコアなファンが多いピレリカレンダー。その歴史は古く、今回で46冊目だという。2019年版はアルバート・ワトソンがマイアミとニューヨークで4月に撮影。12月5日、ミラノで発表になった。

 

 

アルバート・ワトソンは1942年、イギリスに生まれた。70年代から頭角を現し、著名なファッションブランドの広告を中心に、広い分野で活躍するフォトグラファーだ。

 

ここではワトソンのコメントを中心に、2019年版ピレリカレンダーのコンセプトを解き明かすことにしよう。

 

「DREAMING」と名付けられた2019年版では、4名の女性の姿を写真で物語る。収められた40枚の写真は、4つのストーリーを語る。カラーとモノクロフォトは、映画のスクリーンのような16:9のフォーマットで収められている。

 

ワトソンは次のように語る。

 

「このプロジェクトでは、他のフォトグラファーとは異なる手法で臨みたいと思い、ベストな方法を模索しました。そして、深みのある美しい品質で、物語の要素を含む写真を追求しました。単なるポートレートではなく、映画のような写真を撮りたかったのです。写真を通して今日のポジティブな女性像を表現したいと思いました」

 

さらにワトソンは次のように続ける。

 

「被写体となった4名の女性は、自身の個性、人生の目標、生き方を見つめています。前面に出したテーマは『夢』ですが、プロジェクトの基盤となっている発想は、4つの『短い映画』を通してストーリーを語ることです」

 

 

4つの『短い映画』を通したストーリー

 

第1のストーリーで、ジジ・ハディッドが演じたキャラクターは、最近パートナーと別れ、タワーマンションに一人暮らしする女性で、アレキサンダー・ワン演じる友人が唯一の信頼できる存在という設定。

 

ワトソンは次のように説明する。

 

「ここには、いくばくかの不安という要素が存在します。ハディッドが演じるキャラクターを通じて、私は、将来について考える女性の感覚とともに、彼女が置かれた寂しい状況を伝えたかったのです。人生における方向性や、これからやりたいことについての彼女の考え方が投影されます。そうした部分をミニマリスティックに表現しようと思いました」

 

 

第2のストーリーでジュリア・ガーナーは、自然と孤独を愛する若いフォトグラファーを演じる。

ワトソンのコメント。

 

「ジュリアは非常に完成度の高い女優で、すんなりと今回のキャラクターになりきっていました。彼女は個展の成功を夢見る、植物写真家を演じました。撮影場所のマイアミのトロピカルガーデンは完璧な舞台となりました」

次の第3のストーリーでは、ダンスの世界で成功を夢見るダンサーをミスティ・コープランド、そのパートナーをカルヴィン・ロイヤル3世が演じる。

 

 

「コープランド演じるキャラクターは、生計を立てるためにクラブで踊っていますが、将来の成功を夢見て自宅の庭でダンスの練習に励んでいます。成功を目指すことが彼女を突き動かしています。ときには、カルヴィン・ロイヤル3世演じるボーイフレンドも練習に加わります」とワトソンは話す。

 

 

最後の第4のストーリーでは、レティシア・カスタが、セルゲイ・ポルーニン演じるパートナーとアパートメントで暮らす画家を演じる。カスタはアーティストとして、セルゲイはダンサーとして成功を夢見ている。

 

ワトソンのコメントに耳を傾けてみよう。

 

「興味深い点は、レティシアは実生活で彫刻などのアート作品を多数製作していることです。彼女がキャラクターを演じるうえでこれは効果的でした。自然光の効果を与えるべく、私たちは屋外で撮影しました。マイアミの熱帯的な雰囲気は、この撮影の鍵となりました」

 

いかがだろう。4つの『短い映画』を通したストーリー。ピレリカレンダーは2019年版も芸術性の高い作品に仕上がっていることがおわかりいただけたと思う。

 

興味を惹かれた向きは下記URLにアクセスされたい。

 

www.pirellicalendar.com

 

撮影中のシーンを捉えた「バックステージフォト」や制作過程を辿ったビデオを堪能できる。

 

 

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)