ブガッティ、「レトロモービル」で110周年を盛大に祝う。

ブガッティの歴史を彩った2台のスポーツカー。

 

2月6日~10日にかけて、フランス・パリの国際展示場「ポルト・ド・ヴェルサイユ」において開催された「レトロモービル(Retromobile)2019」。このヨーロッパ随一の規模を誇るヒストリックカーイベントにおいて、ブガッティは「タイプ55」と「EB110 GT」の2台を展示し、記念すべき110周年を華々しく祝った。

 

エットーレ・ブガッティは、1909年に彼自身の会社を立ち上げるべく、家族と共にアルザスのドリスハイムに移った。110年後の2019年、ブガッティは自動車の歴史を作ってきた数々の名車達と共に創業110年目のアニバーサリーイヤーをスタートしている。ブガッティのステファン・ウィンケルマン社長(写真)は、今回の展示について以下のように説明した。

 

「今回、1932年製『タイプ55』と1994年製『EB110 GT』の2台をレトロモービル会場に展示することができました。この2台は我々の歴史がどれだけカラフルに彩られてきたかを表しています。このような伝説的なブガッティは、私たちが誇る過激かつ華麗なスポーツカーの遺産です。どちらも現在、非常に高い価値を持ったコレクターカーです」

 

Bugatti Type 55

ブガッティ・タイプ55

 

ジャン・ブガッティがデザインした美しいロードスター。

 

レトロモービルには、1932年に製造され、米国のオーナーに販売されたシャシーナンバー「55215」の「タイプ55」が展示された。

 

グランプリレースにおいて大きな成功を収めた「タイプ35」の後継車として、1931年に「タイプ51」がデビュー。その後、時を置かずにエットーレ・ブガッティの息子、ジャン・ブガッティはタイプ51の公道仕様である「タイプ55」の開発をスタートする。

 

そして、完成した「タイプ55」は、当時としては並外れた性能である最高速度180km/hを誇り、高性能グランツーリスモとして多くの顧客から大絶賛を浴びることになった。独特のスタイルを持った優雅な「タイプ55」はロードスターとクーペ、合計38台が製作されている。

 

Bugatti EB110 GT

ブガッティEB110 GT

 

エットーレ・ブガッティ生誕110年を記念した「EB110」。

 

「EB110GT」は、エットーレ・ブガッティ誕生から110年目の1991年9月15日、パリで発表された。車名はエットーレ・ブガッティのイニシャル「EB」、そして生誕110年から社名が付けられた。最高出力560ps、最大トルク611Nmを発揮する3.5リッターV型12気筒ターボエンジンを搭載し、最高速は351km/hを誇った。

 

展示されている「EB110 GT」はシャシーナンバー「ZA9 AB0 1S0 RCD3 9070」。1994年に製造され、ヨーロッパや中東を巡り、現在はヨーロッパのオーナーが所有している。

 

 

伝統にあぐらをかくことなく、さらなる前進を誓う。

 

今回、レトロモービルの会場を訪れたヴィンケルマン社長は、110年の歴史は一朝一夕には成し遂げられるものではないと、改めて強調した。

 

「伝統への近道はありません。伝統とは長きにわたって努力することによって得られるものです。我々は、ブガッティの故郷フランスのパリで、創立110周年を迎えることができたことを嬉しく思います。ブガッティは歴史、その起源、そしてフランスのアイデンティティを誇りに思っているのです。伝統は素晴らしいものですが、同時に前に進むことも忘れてはなりません。ブガッティの名をさらに強固にするべく、将来にわたって引き続き努力を続けていきます」