シャーディペルシャ カブリオレ初公開。ツーリングの新作に見るカロッツェリアの美学

TOURING Sciadipersia Cabriolet

ツーリング シャーディペルシャ カブリオレ

 

 

マセラティ グランカブリオをベースに15台を製作

 

イタリアのカロッツェリア「ツーリング・スーパーレッジェーラ」社が今年もジュネーブ・ショーで魅力的なモデルをデビューさせた。マセラティのグランカブリオをベース製作されたこのモデルは、今後15台のみが製作される予定だ。昨年のこのショーで発表された、やはりマセラティのグラントゥーリズモがベースとなるクーペの「シャーディペルシャ」は10台の限定生産車だったが、今回のカブリオレは15台と生産台数が拡大されている。彼らのビジネスは順調に成長を続けているのだ。

 

 

1950年代のマセラティを受け継ぐ美しきカブリオレ

 

現在のツーリング・スーパーレッジェーラ社は、かつてのカロッツェリア・ツーリングとは、経営面ではやや異なる企業だが、美しく、そして機能的な自動車をデザインするという意味では、その伝統は変わらない。今回発表された「シャーディペルシャ・カブリオレ」、そして前作のシャーディペルシャは、いずれも1950年代のツーリングとマセラティの関係を物語るもの。1959年にトリノ・ショーで発表された最初の5000GTは、カロッツェリア・ツーリングによる流麗なボディをもつもので、それはショーが終了した後にイランのパフラヴィー国王にデリバリーされたというヒストリーをもつ。ほかにはベルトーネ、ギア、ミケロッティ、ヴィニャーレ等々、さまざまなカロッツェリアがマセラティ5000GTという素材に挑んだが、斬新さという点では、ツーリングの作が最も熱い視線を集めたと言っても間違いではないだろう。

 

 

今回発表されたシャーディペルシャ・カブリオレは、まさにその機能性をアピールするかのように、端正に徹したエクステリアデザインを採用しているのが特徴だ。フロントのボンネット上には、クーペにも存在した左右3対のエアアウトレットが設けられ、フロントグリルもコンパクトなヘッドランプが装着されたことで、大型で大胆なデザインを採用することが可能になった。前後のホイールは20インチ径。フォージドアルミニウム製のホイールは、フットワークの力強さを演出する。

 

 

カスタマーの要望に応えるインテリア

 

インテリアのフィニッシュもエクステリア以上に魅力的だ。そもそも4人が快適に移動できるオープンモデルとして人気の高かったマセラティのグランカブリオだが、ツーリング・スーパーレッジェーラでは、さらにカスタマーの好みに応じて、インテリアの素材や装備を見直すことが可能。もちろん納車までの期間は、その作業によって変わってくるという。フロントに搭載されるエンジンは、もちろんフェラーリ由来の4.7リッターV型8気筒DOHC。最高出力&最大トルクは460ps&520nmと発表されている。組み合されるトランスミッションはZF製の6速AT。駆動輪は後輪で、0→100km/hを5秒ジャストでこなした後、288km/hの最高速度まで、その加速は続くという。

 

 

REPORT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)