グッドイヤー、空飛ぶ自動車を想定したタイヤ「AERO」を発表

2019/03/16 07:55

GOODYEAR AERO

グッドイヤー エアロ

 

 

車輪とプロペラの機能を持ったコンセプトタイヤ

 

グッドイヤーは、2019年のジュネーブ・モーターショーにおいて、最新のコンセプトタイヤ「AERO(エアロ)」を発表した。「AERO」は、未来の空飛ぶ自動車を想定して設計されたコンセプトタイヤ。「ツーインワンタイヤ」をコンセプトに、地上を走行するためのタイヤとしても、空を飛ぶためのプロペラとしても機能する。

 

グッドイヤーのチーフ・テクノロジー・オフィサーを務めるクリス・ヘルセルは、奇想天外なタイヤ「AERO」について以下のように説明する。

 

「グッドイヤーは120年以上にわたって、輸送における変革と発見を推進してきたパイオニアたちとともに、革新と発明を徹底的に追及してきました。現在、都市交通や渋滞による課題に直面しているモビリティ企業は、その答えを空に求めている状況にあります。グッドイヤーの高度なタイヤ構造、それを可能にする素材研究の対象が、従来の路上走行のためのタイヤ機能と空中での推進システム機能の両方を併せ持った、車輪のイメージに繋がったのです」

 

将来を見据えたテクノロジーを満載する「AERO」

 

「AERO」は様々な使用環境を想定し設計されており(マルチモーダルデザイン)、傾くローターをコンセプトにしている。従来のタイヤとしては路面に対する出入力、タイヤが傾くことによって車両が持ち上がる揚力を生み出すための動力伝達装置としての役割を果たす。

 

「AERO」のスポークは車両の重量を支え、タイヤが傾くことによって車両を持ち上げるための揚力を与えるファンブレードとしての機能をもつ。このユニークなエアレスタイヤ(非空気式タイヤ)は、路上走行時の衝撃を和らげるのに十分な柔軟性と、車両に揚力を与えるため、ローターの高速回転を支える強度を併せ持つ。

 

摩擦のない推進力を実現するため、「AERO」を履く車両は磁気推進力を使用。これにより、車両が路上走行するために必要な高い回転速度を可能にし、また、車輪が傾けられたときに車両を空中に持ち上げ、前方に推進する力を与える。また、積極的にAI(人工知能)を使用し、情報を能動的に処理。また、起こり得るタイヤ関連の問題を事前に察知するという。

 

『今回ジュネーブで公開した『AERO』は、まだ概念上のデザインですが、非空気式構造やインテリジェントタイヤ(AI)機能など、その特徴的な技術のいくつかは、今日までにグッドイヤーによって開発されています。その他の技術も、将来的には新しいアイデアや実現の可能性を秘めた新製品の基礎となる可能性があるでしょう。このコンセプトタイヤが将来のタイヤや輸送技術に関する議論のきっかけになってくれればと思っています」と、ヘルセルは最後に付け加えた。