スーパーGT第2戦富士、アストンマーティンはタイヤトラブルに泣く

Aston Martin Vantage GT3

アストンマーティン ヴァンテージGT3

 

 

開幕戦のアクシデントから予定外の車両交換

 

スーパーGT 2019年シーズン第2戦「FUJI GT 500km RACE」が5月3日〜4日に富士スピードウェイで開催され、アストンマーティン・レーシングのパートナー・チーム「D’station Racing AMR」の「 ヴァンテージGT3」は、上位を狙う戦いをみせながらもタイヤのトラブルにより後退。GT300クラス27位でレースを終えた。

 

「ヴァンテージGT3」を使用する「D’station Racing AMR」は、4月14日に決勝レースが行われた開幕戦岡山で、他車のクラッシュに巻き込まれる不運なアクシデントに見舞われ、第2戦富士に向けて車両交換を強いられることになった。

 

GT300クラスの車両に課せられる性能調整(BoP:Balance of Performance)が依然として非常に厳しいまま、5月3日に行われた公式練習に挑んだ。藤井誠暢とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのふたりがドライブする「D’station Racing AMR」の「ヴァンテージGT3(#7)」は、20番手と苦しい順位で終えることになった。

 

 

セッティングを変更して挑んだ予選は9番手

 

公式練習に続き、午後に行われる公式予選に向けてチームは「ヴァンテージGT3」のセッティングを再調整する。

 

18台のみがQ2に進出できるノックアウト形式の公式予選Q1で、オリベイラは1分37秒211というタイムで13番手につけ、Q1を突破。さらにQ2を担当した藤井は、1分36秒902というベストタイムを記録。予選9番手の好位置につけることになった。

 

 

ウェット路面での度重なるタイヤトラブル

 

明けた5月4日の決勝レースは、ゴールデンウイークの陽気に誘われ、5万6000人という大観衆を集めて開催。しかし、午後2時30分の決勝レース直前、雷雨が富士スピードウェイを襲う。そのためレース序盤はウエットコンディションとなった。

 

スタートドライバーを担当した藤井は、9番手グリッドから上位を追うが、9周目に車体後方から異常な振動が発生する。左リヤタイヤの表面が剥離した状態となり、緊急のピットイン。タイヤを交換しふたたび追い上げを図るが、ふたたび左リヤタイヤがパンク。さらにオリベイラに交代した後も左リヤタイヤの剥離に見舞われ、大きく順位を落とすことになってしまう。

 

 

今後に向けてデーターを収集しつつ、27位で完走

 

「D’station Racing AMR」とアストンマーティン・レーシングのエンジニアは、この原因について調査を行ったが、その頃には天候が回復。路面はドライコンディションに。スリックタイヤに交換し、ふたたびオリベイラがコースイン。

 

今後のシーズンに向けたデータ収集を行いながら、ふたたび藤井に交代した後、粘り強くチェッカーフラッグを目指し、「ヴァンテージGT3」は27位でチェッカーフラッグを受けた。

 

 

急がれるタイヤトラブルの原因究明

 

「今回は苦しいレースを予想していましたが、公式予選では非常にいいタイムを記録することができ、また第1戦岡山の序盤が好調だったことから、雨のレースでは大きなチャンスがあると思っていました。タイヤのトラブルで勝負権を失ってしまいましたが、見えたことも多くありますし、これを次戦に活かしたいと思います」と、藤井。

 

一方、オリベイラも「ヴァンテージGT3の本来の速さを発揮するために、取り組むことはたくさんあります。そして、今回見舞われてしまったタイヤのトラブルも解決しなければなりません。公式予選では悪くない戦いができましたが、レースでの課題が数多く見つかりました。ハードワークをこなしていかなければなりません」と、次戦に向けてのコメントを残した。

 

「D’station Racing AMR」の星野敏代表は、次のように厳しいレースを振り返った。

 

「公式予選では良いタイムをマークしたので、レースは期待していただけに残念な結果になりました。決勝レースでのタイヤトラブルはまだ原因が分かっていませんが、しっかりと検証して次戦に臨みたいと思います」