マクラーレンGT デビュー! 快適性を優先したスーパーグランドツアラー

2019/05/16 00:31

McLaren GT

マクラーレン GT

 

 

これまでのGT=グランドツアラーを超越

 

マクラーレン・オートモーティブは予告どおり、新世代のGT=グランドツアラーとして「マクラーレンGT」という新たなモデルを発表した。

 

そのデザインは、実にマクラーレンらしい新しいGTの解釈を具現化したもので、既存のモデルに与えているマクラーレンの基本デザインをベースにしつつも、すでにデビューしているスピードテールをエッセンスを感じるもので、流線的かつ優雅、そしてマッシブなイメージに仕上げられている。しかも超軽量設計としたうえで、大陸横断には欠かせない快適性と高いパフォーマンスを両立し、これまでにないGTを再定義したと自信に溢れている。

 

 

マクラーレン・オートモーティブ最高経営責任者マイク・フルーウィット(Mike Flewitt)はこのマクラーレンGTのデビューに対して、こうコメントしている。

 

「すでに確立されている、スポーツシリーズ、スーパーシリーズおよびアルティメットシリーズのファミリーに加わる新たなシリーズとなるこのMcLaren GTは、新たな顧客層のための新たなマクラーレンであり、拡大を続けるマーケット・セグメントに新たな選択肢を与えることになります。高速域でも快適な長距離走行を実現するこれまでのグランドツアラーの精神を見直すと共に、マクラーレンのラインアップとしては、より広いスペースを持ち、快適さと使いやすさが向上し、同クラスの他のモデルと比較しても、より軽く、そして速く、一体感がさらに高まるクルマを生み出し、現代のGTをも再定義しました」

 

 

専用カーボンモノコックに、620psを誇るV8ツインターボ

 

基本骨格となるのは、カーボンモノコック「モノセルⅡ-T」。語尾の“T”はツーリングを意味し、これまでのモノセルに手を加えたものが与えられている。カーボンファイバー製のリヤアッパー構造が組み込まれ、若干ながら重量は増えたものの、縦開きで全体がガラス張りのリヤテールゲートの下には420リットルの収容スペースを生み出している。また、テールゲートにはソフトクローズ機能も標準装備され、オプションで電動式に変えることも可能だという。

 

それでも車両重量は1530kg(DIN)で、もっとも軽量と言われる競合モデルよりも200kg以上軽いとマクラーレンは主張する。

 

ミッドに搭載される、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力620psを発揮、パワーウエイトレシオは405ps/トンというから凄まじい。

 

 

ゴルフバッグの搭載も可能!

 

エンジン高を低くし、エキソーストの配置にも手を加えることにより、ラゲッジスペース容量を確保したことこそ最大の特徴かもしれない。。ミッドシップモデルとしては異例の、ゴルフバッグもしくは185cmのスキー板2セットとブーツのほか、手荷物など余裕で積載できるうえ、フロントにも150リットルの収納スペースを用意。その収容容量は合計で570リットルというからGTとしての機能は十分だろう。

 

さらにリヤのラゲッジスペースには、スーパーファブリックのオプションも用意される。これは何層もの小さな保護板が多く含まれるというもので、染みによる汚れやカット、摩擦などによるキズが付きにくいうえ、通気性に優れ、クリーニングも簡単ですばやく乾かすことができる優れものだ。

 

 

機能的にも視覚的にも快適性を追求

 

カーボン・ファイバー製コア構造が高い強度を持っているため、ガラス張りのCピラーとリアクォーターウインドウをデザインに組み込むことが可能となったおかげで、後方視界が広いことも注目に値する。キャビンも十分な広さが実現され、より多くの光が射し込むようになっている。他のマクラーレン同様、ディヘドラル・ドアを採用し、広い開口部により乗降性にも配慮している。

 

 

無論、快適性にも抜かりはなく、長距離旅行も楽しめるようにシート位置やコントロール機器の配置、前方の視認性なども重視されている。マクラーレン特有の“無駄を省いた装備”とはいえ、電動式のヒーター付きシートは、グランドツーリングの要件を満すようデザインされ、長距離ドライブでも快適性が維持されるように、パッドの量と肩および背中のサポート材を見直し、優れたサイドサポートをもつというから配慮も行き届いている。

 

 

そしてこのマクラーレンGTには、テクノロジーとコンテンポラリーなクラフトマンシップのエッセンスが結集している。最高品質の素材に、マクラーレン史上、最も洗練されたインフォテインメント・システムや、点灯するまで見えない位置にあるアンビエント・ライティングが組み合わされている。

 

 

また、標準装備のカーボン・ファイバー製ルーフの代わりにオプションとしてエレクトロクロミック・ガラスパネルも用意。ボタン操作するだけでガラスの透明度を変更できるため、好みに応じて光を室内に取り入れることが可能だ。

 

 

ステアリングに装備されるシフトパドルに代表される切削仕上げのアルミニウム製スイッチやコントロール類は、インフォテインメント・スクリーン、ウインドウ・スイッチ、ギア選択コンソールおよびエアベント・ハウシング周辺部分のグロス・ブラック仕上げと好対照をなしているのも高いセンスを感じさせる部分だ。カーボン・ファイバー製サブバス・ウーファーとケブラーのミッドレンジ・ドライバーを配した、12スピーカーのBowers & Wilkins製プレミアム・オーディオ・システムも用意するなど、ラグジュアリーGTらしい装備も際立つ。

 

標準装備されるナッパ・レザーのトリムは、スペックに応じて上質なソフトグレイン・レザーかアルカンターラ(Alcantara)のいずれかにアップグレードすることも可能。また、2019年末頃には、カシミアもオプションに追加される予定で、これが量産車両で使用されるのは世界初となるというから、独自の拘りもみせている。

 

 

インフォテインメント関連は、このマクラーレンGTのために新開発したというシステムを搭載。処理速度の速いこのシステムには、10クアッド・コア・チップと業界標準のHEREによるナビゲーション・マッピング、リアルタイムの交通情報も含まれ、インターフェースの操作もスマートフォンにも通ずる仕上がりで、中央にある7インチのタッチスクリーンを使って、衛星ナビゲーションやBluetoothでの電話、メディア・ストリーミング、音声操作といった車内機能の選択が可能。DABのデジタル・ラジオ(北米ではSirius衛星ラジオ)も標準装備されている。

 

最小限に見せかけて、実は充実した装備

 

エアコン関連もタッチスクリーンを通じて操作可能。スイッチやコントロール機器の数も少なく、操作が容易なのもこれまでのマクラーレン同様だが、デュアルゾーンの環境制御とエアコンディショニングも標準装備され、システムは完全自動で、ドライバーとパッセンジャーそれぞれ個別設定も可能になっている。

 

ドライバー前方のTFTスクリーンは12.3インチを採用。ディスプレイも航空機の使用機材のように、簡潔かつ明瞭で読み取りやすくなっているのもマクラーレンらしいところで、速度やギアの選択、エンジン回転数のほか、インストゥルメント・クラスターを通じて、簡易ナビゲーションや電話の着信、指定されたオーディオ・アウトプット、タイヤの温度や空気圧も表示する。その他、バックカメラも装備し、リバースのギアが選択された際には、車両後方の画像が表示される。

 

GT=グランドツアラーの名をもつモデルゆえ、洗練された快適性が優先事項となっているというだけに、カーボンモノコック特有の低周波や構造内のノイズも最小限に抑えられている。これは600LTのエンジンマウントの約半分の剛性をもつものを採用した効果だというから、細部に渡ってGTらしくアレンジを加えている点も実にマクラーレンらしい拘りだ。

 

 

新たなGT=グランドツアラーを創造

 

新しいタイプのマクラーレン、そしてブランド初の真の意味でのGT=グランドツアラーを製作するにあたり、マクラーレンのデザイン・チームは、グランドツアラーのデザインの歴史を学ぶと同時に、マクラーレンすべてのデザインに共通する哲学も踏襲したと語る。グランドツアラーの特徴として長くエレガントなシルエットを意識しつつも、スーパースポーツと同様、力強さを感じるリヤフェンダーを設けることでエアインテークの配置と形状など機能性を重視しているのは実にマクラーレンらしいフィニッシュだ。

 

 

このマクラーレンGTの車長は約4.7m。これはとマクラーレンのスポーツシリーズ、またはスーパーシリーズのどのモデルよりも長くなっている。フロントとリヤのオーバーハングも、これまでよりも長く設定されているが、フロントのアプローチ・アングルは10度(車両リフトシステム作動時は13度)としているため、路面に施されたスピードパンブにも対応できるというから有り難い限りだ。また、路面と車体との隙間も110mm(車両リフトシステム作動時は130mm)確保していることとあって、都市部での使用も、ためらうことがなさそうだ。何しろ「リフト」モードでは、セダン同様の地上高を誇るというから素晴らしい。

 

 

自信に溢れるデザイン・ディレクター、ロブ・メルヴィル

 

「新しいMcLaren GTには、クラシックなグランドツアラーにみられる特徴的な外見とマクラーレンのデザイン哲学が組み合わされています。大胆で、エレガントなラインがノーズからテールまでシームレスに流れ、美しく仕上げられたキャビンを包み込んでいます。洗練された立体的なボディは、クルマの持つパワーとともに、長距離のドライブでもドライバーやパッセンジャーを快適な状態に保つ性能を有しています。ティアドロップ型のキャビンが後方に長く伸び、リヤにラゲッジエリアが設けられていますが、これもすべてのマクラーレンのモデルに共通するエアロダイナミクスの原則を継承したものにもなっています。また、ラジエーターとつながるサイド・エアインテークを持つ迫力満点のリヤフェンダーは、私たちが、いかにして美しさと機能性を融合させ、正統的で、見事なデザインを生み出したかを示しています。新しいMcLaren GTは、新しいタイプのマクラーレン・モデルとして、また、新しい時代のグランドツアラーについての最新の解釈として、明らかに傑出した存在となっています」と、マクラーレン・オートモーティブ社デザイン・ディレクター、ロブ・メルヴィル(Rob Melville)は言葉を重ねる。

 

独特で個性的なデザインの奥行きと魅力を際立たせているのは、ノーズを水平にスライスして、車両の側面も見てみたいと思わせる、特徴的なフロントの「ハンマーヘッド・ライン」によるもの。ボディと一体化した固定式のリヤウィングを装備し、大きなディフューザーと存在感のあるエキゾースト・テールパイプも高性能モデルを匂わすが、同時にグランドツアラーであることも実感させるのは印象深い。

 

 

日常性を考慮した620ps&630Nm

 

620psの最高出力を誇る4.0リッターV8ツインターボエンジンの型式名は、M840TE。一連のマクラーレンが搭載するV8エンジンと基本は同一ながらも優れた品質のエキゾースト・サウンドを奏でると豪語する点も見逃せない。630Nmのトルクが5500rpmから6500rpmにかけて生み出され、3000rpmから7250rpmまでで、そのトルクの95%を得ることができるというから日常領域での使用も想定されている証しだろう。これに7速SSGトランスミッション(DCT)を組み合わせ、シームレスかつ圧倒的な加速をみせることも想像に難しくない。

 

もちろん、GT=グランドツアラーとはいえ、目を見張る性能をみせる。最高速度は326km/h。0-100km/h加速は3.2秒、0-200km/h加速も9.0秒と実に優秀。短距離ランナーではないから瞬発力は求められないものの、それにも迫る加速性能をもたせているのは、もはやマクラーレンの意地だろう。

 

 

快適ながらもエモーショナルに

 

そして、もうひとつの特徴的は、ダイナミックな特性だ。サスペンション、ステアリングおよびブレーキは、グランドツアラーの優れたドライビング・エクスペリエンスを生み出すために調整および最適化され、他のマクラーレン車を上回る、独特のバランスと反応の鋭さ、快適さが生み出されている。

 

そのうえで、サスペンションは軽量化を狙いアルミニウム製ダブルウィッシュボーンを採用。油圧式ダンパーとの組み合わせでプロアクティブ・ダンピング・コントロールが可能となっている。その制御には、720Sで開発された画期的な最適制御理論ソフトウェア(アルゴリズム)が受け継がれ、このアルゴリズムがセンサーからのインプットを通じて路面を“読み”、次に起こりそうなことを予測し、わずか2ミリ秒で適切な設定に変更する。

 

基本的にボディの動きは、乗員の快適性を優先したものとなっているが、接地荷重と路面との接地面は、グリップレベルが向上するように、常に最適な状態が保たれる点も注目に値する。3つのアクティブ・ダイナミクス・ハンドリング・モード=「コンフォート」「スポーツ」「トラック」は、独自のパラメーターセットで構成され、たとえば、コンフォート・モードでは、追従型のセッティングとなるなど、シーンに応じて、そしてGTらしいセットで機能するという。

 

 

ステアリングは昨今、主流の油圧式を採用。ドライビングの正確性と楽しさがさらに向上するよう、そのフィールとレスポンスが最適化されている。しかも油圧式ならではの機能により、駐車などを容易にするよう低速走行時でもドライバーをサポートする機能も備えているから、日常での使用も想定済みだ。

 

それはタイヤとブレーキも同様。マクラーレンのパートナーでもあるピレリは、高性能なうえ、快適性と洗練さというマクラーレンの要望に応えるために新しく専用のP ZEROを開発。フロントに20インチ、リヤは21インチとこれまでの中で最も大径を誇り、7本または15本スポークのホイールが用意される。

 

ブレーキング・システムは、高速走行時の正確なペダルフィールやハードな減速、低速走行時やペダル操作を少なくすることが望ましい交通渋滞時での使いやすさと快適さなど、多様な要件すべてに対応するように設計されているところもGT=グランドツアラーらしく仕上げているというから頼もしい。

 

 

過去すべてを上回る快適なスーパースポーツGT

 

「新しいMcLaren GTは、マクラーレンに求められるダイナミクス性能とドライビングの爽快さを有しているだけでなく、類を見ないほど洗練されたクルマとなっています。私たちは次世代の画期的な最適制御理論によって、過去のすべてのマクラーレンのモデルを上回る快適な乗り心地を提供するプロアクティブ・ダンピング・コントロール・サスペンションに自信を持っております。新たなMcLaren GTがもたらす多様な性能、特に日常での使いやすさは驚くべきものです」と、マクラーレン・オートモーティブ、McLaren GTビークルライン担当ディレクター、ダレン・ゴダード(Darren Goddard)は自信満々だ。

 

現在、マクラーレンGTは、マクラーレン正規販売店を通じて注文を受付中。納車は2019年末からを予定している。

 

その他、さまざまな仕様、多様なカラーとインテリアトリムの選択肢のほか、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が開発したコンポーネントなどのオプション装備を含む詳しい情報は、専用のウェブサイトで確認可能だ。

 

 

 

【SPECIFICATIONS】

マクラーレン GT

ボディサイズ:全長4683 全幅2045 全高1213mm

ホイールベース:2675mm

トレッド:前1671 後1663mm

乾燥重量:1466kg

車両重量:1530kg(DIN)

エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ

総排気量:3994cc

最高出力:456kW(620ps)/7500rpm

最大トルク:630Nm/5500 – 6500rpm

トランスミッション:7速DCT

駆動方式:RWD

ステアリング:電動油圧パワーステアリング

サスペンション形式:前後ダブルウイッシュボーン

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク(カーボンセラミック)

ローター径:前367 後354mm

キャリパー:前後4ピストン

タイヤサイズ(リム幅):前225/35R20(8J) 後295/30R21(10.5J)

最高速度:326km/h

0 – 100km/h加速:3.2秒

0 – 200km/h加速:9.0秒

燃料消費(WLTP/複合):11.9km/L

CO2排出量(WLTP):270g/km

 

 

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