アストンマーティン・レーシング、ル・マン24時間参戦! クラス優勝を目指す

過去最高の激戦が予想される「GTE Pro」クラス

 

アストンマーティン・レーシングは、6月15日~16日にフランスのサルテ・サーキットで開催される「FIA世界耐久選手権(WEC)」スーパーシーズン最終戦のル・マン24時間レースに参戦する。

 

1959年にロイ・サルヴァドーリとキャロル・シェルビーがル・マンで見事な総合優勝を飾ってから60年という節目の年に「ヴァンテージ GTE」の各ドライバー達は、再び戦闘態勢を整えているところだ。アストンマーティン・レーシングは、世界有数のスポーツカーメーカー5社17台が参戦する激戦の「GTE Pro」クラスにおいて、頂点を目指して戦う。

 

 

最強のドライバーラインナップを準備

 

アストンマーティンは、2018-2019年シーズンのWEC3戦のうち2戦を制しており、ル・マン24時間レースにも同じチーム体制で臨む。95号車のドライバーはニッキー・ティームとマルコ・ソーレンセンに、ル・マンで3回のクラス優勝経験のあるダレン・ターナーが加わる。ティームとソーレンセン組は、昨年の11月に開催されたWEC第5戦上海で新型「ヴァンテージ GTE」に初優勝をもたらしているコンビだ。

 

さらに、先月開催された第7戦スパ・フランコルシャンでは、アレックス・リンとマキシム・マルタン組の97号車が勝利を飾った。今年のル・マン24時間レースでは、2017年のル・マンでクラス優勝を遂げ、英国GT選手権のチャンピオンに君臨するジョニー・アダムが、この97号車のドライバーとして追加されている。

 

 

公式テストでトップタイムを記録もライバルとは僅差

 

6月2日にサルテ・サーキットで行われた公式テストでは、合計で8467マイル(約1万3626km)を走行。アストンマーティンは、改良バージョンの空力パッケージを「ヴァンテージ GTE」に装着し、トップタイムを記録した。

 

しかし、トップ10までのタイム差はわずか0.7秒。これは、アストンマーティンが最終ラップで、シボレー コルベットとのバトルを制して優勝した、2017年のル・マンよりもさらに接近戦となることを示唆している。

 

 

有終の美を狙う「GTE Am」のV8 ヴァンテージGTE

 

一方、「GTE Am」クラスでは、2019-2020年のWECシーズンから新型「ヴァンテージ GTE」で参戦することを発表。数多くの成功を収めた「V8 ヴァンテージ GTE」は、今年の24時間レースに2台のマシンが参戦し、有終の美を飾ることになる。

 

ワークスの98号車は、ポール・ダラ・ラナ、マティアス・ラウダ、ペドロ・ラミーが再びステアリングを握る。このトリオはWECで16回のクラス優勝を収め、2017年には「GTE Am」のタイトルを獲得した経験をもつ。そして、彼らが唯一優勝していないレースが、ル・マン24時間。98号車は現在タイトル争いを繰り広げており、首位とのポイント差は36ポイント、今回優勝することで37.5ポイントの獲得を目指している。

 

また、カスタマーチームの「TF Sport」もタイトル争いを演じており、サリフ・ヨロック、AMRジュニア・ドライバーのチャーリー・イーストウッド、ユアン・アラース-ハンキーが上位進出を虎視眈眈と狙っている。

 

 

新たな空力パッケージをル・マン24時間から投入

 

アストンマーティン・レーシング・テクニカルディレクターのダン・セイヤーズは、ル・マンに向けて次のようにコメントした。

 

「公式テストでは、昨年よりも各マシンのタイムがかなり接近していました。しかし、1年前に比べて、私たちのマシンも戦闘力は向上しています。これはマシンの開発が進んだことに加え、パッケージをより深く理解したことによるものです」

 

「昨年のル・マンは、ヴァンテージ GTEにとってデビュー2戦目のレースでした。今年のテストの結果は、かなり良好です。クラス最速のマシンとはまだ少しギャップがありますが、レースウィークではその差を縮めることができる自信があります。新しいエアロパッケージングを装着したのは今回が初めてですが、いくつかの貴重なデータを集めることができました。マシンのバランスは非常に良く、全体的なドライバビリティも向上しています。ル・マンに向けて準備は整っています」

 

 

勝利のために完璧に管理・統制されたチーム

 

アストンマーティン・レーシング・チーム代表のポール・ハワースは、現在の状況を以下のように説明した。

 

「ル・マンで最も重要なことは準備を怠らないことと、自分たちのペースを守ることです。24時間レースで成功を収めるためには、細部に至るまでチームがすべてを管理し、すべての手順が正確で統制が取れていなければなりません」

 

「私たちはガレージの設営からサーキットのタイムに至るまで、チームのあらゆる面に集中してル・マンに向けた準備を進めてきました。実際のレースでは、あらゆるチャンスを有効に活かすことができるでしょう。最前線で戦う態勢は既に整っています」

 

アストンマーティン副社長チーフ・スペシャル・オペレーションズ・オフィサー兼アストンマーティン・レーシング社長のデイビッド・キングは、次のようにコメントした。

 

「2019年のル・マン24時間レースには、おそらく過去最高のGTマシンが集結することになります。GTE ProとGTE Amクラスには、合計で34台のマシンが参戦するのです。私たちはそのうちの4台がアストンマーティンであることを誇りに思うと同時に、彼らが勝利を目指して戦う能力があると確信しています」