現代に蘇った「アストンマーティンDB4 GT ザガート」、ル・マン24時間レースで公開決定

Aston Martin DB4 GT Zagato Continuation

アストンマーティン DB4 GTザガート コンティニュエーション

 

 

サルト・サーキット内のホスピタリティに展示

 

「アストンマーティンDB4 GT ザガート コンティニュエーション」第1号車が、6月15〜16日に開催されるル・マン24時間レースでデビューを飾る。このクラシカルなクーペは、2台のモデルから構成されるアストンマーティンDBZ センテナリー・コレクションの1台だ。

 

今回、サルト・サーキット内のアストンマーティンVIPホスピタリティブースでアンベールされる「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」は、19台限定で生産されるこのモデルの最初の完成車。過酷な戦いが繰り広げられるル・マン24時間レースの開催期間中、ホスピタリティに展示される。

 

サーキット専用スポーツカーの「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」は、2017年に開始以来大きな成功を収めているコンティニュエーション(Continuation)プログラムの最新モデル。約4500時間もの綿密かつ厳格なクラフトマンシップの集大成となる。

 

 

50年以上続くザガートとのコラボレーションの結晶

 

これまでのコンティニュエーションモデルと同様、「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」も、英国バッキンガム州ニューポート・パグネルに本拠地を置くアストンマーティンのヘリテージ部門、アストンマーティン・ワークスで製造される。

 

世界中のアストンマーティン・レストア・センターの中でも最大の規模を誇り、最高の設備と経験、高度な専門知識を誇るアストンマーティ・ワークスは、100周年を祝うプロジェクトの拠点として最適な場所と言えるだろう。

 

サルト・サーキットで公開されるこのモデルはアストンマーティン・コンティニュエーション・プロジェクトの最新作であると同時に、イタリアのコーチビルダー兼デザインスタジオであるザガートとの50年以上に及ぶコラボレーションの歴史の結晶とも言える存在だ。

 

 

1号車は真紅の「ロッソ・マハ」にペイント

 

ロッソ・マハと呼ばれるレッドにペイントされた「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」は、当時のオリジナルモデルが用いた塗料メーカーMax Meyer & ICIが調合したカラーを完璧に再現した。

 

インテリアは、オブシディアン・ブラックレザーを基調とし、カーボンファイバー製シート、ドアカード、ヘッドライナー、リヤエリアにはすべてこのレザーが採用された。フロアにはオブシディアン・ブラックレザーの縁取りが施され、オブシディアン・ブラックによるマッチング・ステッチが施されたブラック・ウィルトン・カーペットが敷かれている。

 

 

390bhpを発揮する4.7リッター直6を搭載

 

今回の「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」には、DB4 GTコンティニュエーションのパワーユニットとして採用された直列6気筒ガソリンエンジンの4.7リッター仕様を搭載。最高出力は390bhpを発揮し、4速マニュアルトランスミッションとLSDを介してリヤホイールに伝達される。

 

このモデルにはコンティニュエーション仕様のインストルメントとFIA公認ロールケージに加え、シルバーにペイントされてリップ部に光沢仕上げが施されたボラーニホイールが標準装備されている。

 

 

1960年代の「DB4 GT ザガート」を忠実に再現

 

1960年代にサーキットでフェラーリと戦うために製作されたDB4 GT ザガートは、まさにサラブレッドマシンと呼ぶにふさわしいレーシングカーだった。モータースポーツという過酷な環境の中で誕生し、息を呑むような美しいデザインが与えられ、わずか19台のみが製作された。

 

今回、アストンマーティン・ワークスの豊富な知識と専門技術によって誕生した2019年バージョンは、1960年代にアストンマーティンとザガートが実現したオリジナル仕様を忠実に再現するために細心の注意を払って製作されている。

 

 

最新のテクノロジーとクラフトマンシップの融合

 

現在の技術であるデジタルボディスキャンを採用することで、アストンマーティンのエンジニアはボディを詳細に調べることが可能になった。その一方で「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」のボディパネルは1.2mm厚のフラットなアルミニウムシートから製作され、1960年代当時のテクニックを再現。数百時間にも及ぶ超一流のクラフトマンシップによる手作業で仕上げられている。

 

オリジナルのDB4 GT ザガートは、ショートシャシーのDB4 GTの発展進化仕様として登場。今回のコンティニュエーション仕様においても、サーキット走行に最適化した軽量チューブラーフレームを薄板アルミニウム製ボディパネルで覆うという、当時と同じ手法が採用された。

 

 

新たな歴史を作る壮大なプロジェクト

 

アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のようにコメントした。

 

「最新のコンティニュエーションモデルの開発と製造は、それだけでも偉業です。決して過小評価してはならないと感じています。実際、私たちはこれらのニューモデルとともに新たな歴史を作っていると言っても過言ではありません」

 

「DBZ センテナリー・コレクションを発表することで、この記念すべき年にアストンマーティン・ブランドとザガートの緊密かつ長期的なパートナーシップを祝福することは、非常に大きな意義があります。個人的にもこのプロジェクトが、DB4 GT ザガート コンティニュエーションという形で結実したことを非常に誇りに思います」

 

アストンマーティン・ワークス社長のポール・スパイアーズは、次のように付け加えた。

 

「アンディと同様、DB4 GT ザガート コンティニュエーションという、壮大なプロジェクトを実現させたチームを大変誇りに思います。すでにDB4 GT コンティニュエーションは前例のないレベルの成功を収めました。これらのモデルは、アストンマーティンの歴史に再び新たな息吹を吹き込むことに成功したのです」

 

DBZ センテナリー・コレクションの価格は税抜き600万ポンド(約8億2900万円)。最初のカスタマーへの納車は、「DB4 GT ザガート コンティニュエーション」が2019年第3四半期、「DBS GT ザガート」が2020年第4四半期を予定している。価格、デリバリー時期等の情報は本国発表内容のため、日本とは異なる場合がある。