ミシュランとGMが「エアレスタイヤ」の実証実験を開始、2024年に一般市場投入を発表

Michelin Uptis Prototype

ミシュラン アプティス・プロトタイプ

 

 

持続可能なモビリティに貢献するエアレスタイヤ

 

ミシュランとゼネラルモーターズ(GM)は、カナダのモントリオールで開催されたMovin’On 2019サミットにて、乗用車向けの新世代エアレスホイールテクノロジー「ミシュラン アプティス・プロトタイプ(MICHELIN Uptis Prototype)」を発表した。

 

これは、ミシュランが2017年に発表したVisionコンセプト(エアレス/コネクテッド/3Dプリンティングの活用/100%の持続可能原料の使用を目指した経営・開発戦略)の実用化に向けた第一歩。ミシュランとGMはアプティス・プロトタイプを共同研究開発し、早ければ2024年に乗用車向けモデルを発売する予定だ。両社はまずシボレー・ボルト EVなどの実験車両にアプティスを装着し実証実験を行う。

 

 

パンクを防ぎコスト削減と環境保全を導くアプティス

 

アプティス(Uptis)とは、Unique Puncture-proof Tire Systemの略語で、Visionコンセプトのひとつであるエアレスタイヤを実現。画期的な構造や複合材料およびホイールアセンブリーにより、タイヤのパンクや破裂などのリスクを取り除くことが可能になる。

 

世界中で毎年約2億本のタイヤがパンクしているが、中には路上の障害物による損傷や偏摩耗を引き起こす不適正な空気圧などにより、寿命よりも早く廃棄されているタイヤが含まれている。アプティス・プロトタイプは、早期のタイヤ廃棄を防ぐことで環境保全に繋がり、さらに車両のメンテナンス負荷の軽減、車両の稼働率向上などもメリットに挙げられる。

 

 

両社の取り組みがモビリティの変革にコミット

 

ミシュラングループのCEO、フロラン・メネゴーは次のように述べる。

 

「アプティス・プロトタイプは、持続可能なモビリティの未来に貢献するミシュランのビジョンが実現可能な夢であることを示しています。モビリティの変革という大きな目標を共有できるGMのような戦略的パートナーと連携することにより、ミシュランは未来をつかみ取ることができるのです」

 

 

シボレー・ボルト EVによる実証実験を実施中

 

GMのグローバル・パーチェシング・アンド・サプライチェーン担当シニアバイスプレジデントのスティーブ・キーファーは以下のように語った。

 

「GMはアプティスが持つ可能性に大いに期待し、この画期的なテクノロジーに関してミシュランと提携することを嬉しく思っています。アプティス・プロトタイプは自動車産業の未来を示すプロダクトであり、当社がパートナーとして提携し、変革を遂げることが当社の顧客に利益をもたらすものであると信じています」

 

 

VISIONコンセプトのイノベーションは進行中

 

ミシュラングループ研究開発部門執行副社長のエリック・ヴィネスは以下のように語る。

 

「アプティス・プロトタイプは、イノベーションに取り組むミシュランの技術力を実証する製品です。蓄積したハイテク素材のノウハウやGMとの緊密な提携によってVISIONコンセプトの製品開発イノベーションは進んでいきます。世界のすべての人々のために、より優れた持続可能なモビリティ社会の実現に向けてミシュランはコミットを続けます」

 

「私たちの未来のクルマには、業務用も含めて自動運転、完全電動化、シェアリング、その他どのような用途であれ、車両の稼働効率を最大限に高めるためメンテナンスゼロ(もしくはほとんど必要としない)タイヤが求められます。『アプティス・プロトタイプ』は、未来の乗用車に合わせて設計され、すでに登場している新たな形態のモビリティにも十分に対応していきます」