SVO仕立てのジャガーXE SV プロジェクト8、再び“ニュル最速”を記録!【動画】
公開日 : 2019/07/25 14:59 最終更新日 : 2019/10/07 15:43
Jaguar XE SV Project 8
ジャガー XE SV プロジェクト8
前回の計測から2.9秒タイムを短縮
ジャガーの高性能車開発部門、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が鍛えあげた特別仕立てのロードカー「XE SV プロジェクト8」が新記録を打ち立てた。一周20.6kmのニュルブルクリンク北コースで“4ドア量産車最速”の7分18秒361を達成した。
プロジェクト8は2017年11月にも計測を行っているが、そのときは4シーター仕様で7分21秒23をマーク。今回ラップタイムを2.9秒短縮したことになる。さらに、ミドルクラスの市販車として初めてフルコースと呼ばれる20.8kmでも7分23秒164のタイムを公式に記録している。
タイムアタックに使用したのは量産スペックに基づいたプロジェクト8で、2シーターの“サーキット仕様”トラック・パック・バージョン。運転したのは、開発ドライバーのヴィンセント・ラデルメッケル。
600ps+全輪駆動+2シーターの最強XE
ツインスプリングのコイルオーバー式サスペンションは、車高を“トラック”モードに設定。フロント・スプリッターとカーボンファイバー製のリヤウイングは、最大のダウンフォースとスタビリティを生む配置とした。 パフォーマンスとステアリングの確度をアップするために、タイヤはミシュラン・パイロットスポーツカップ2Rを装着。
SVO部門のエンジニアリングディレクター、ジャマル・ハミディは「ジャガーXE SV プロジェクト8は世界最速の量産セダンの1台として、すでにニュルブルクリンクで好タイムを記録していました。しかし、モータースポーツの精神に裏打ちされたSVチームは、プロジェクト8がもっと速くなる可能性を秘めていることを見抜いていたのです」と説明する。
ジャガー製のスーパーチャージド5リッターV8ユニットを600psまでチューンし、全輪駆動のXEに搭載したプロジェクト8は、0-60mph加速が3.3秒(0-100km/h加速は3.7秒)。最高速度は200mph(約320km/h)に達する。空力性能も徹底して追求し、たとえばフロア下面はフルフラット化された。
プロジェクト8は世界限定300台のみの販売で、今年中に生産を終える予定だ。