1900psを発揮するハイパーEV「ピニンファリーナ バティスタ」、公道テストに向けて風洞実験をスタート

Pininfarina Battista

Pininfarina Battista

ピニンファリーナ バティスタ

 

 

昨年に続き、ペブルビーチへの参加が決定

 

元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドの指揮のもと、フルEVスポーツ「ピニンファリーナ バティスタ」の風洞実験とシミュレーション開発プログラムが進められている。そしてアウトモビリ・ピニンファリーナは、8月16日にペブルビーチのモントレーカーウィーク内で開催されるザ・クウェイル(The Quail)に最新仕様を持ち込むことを明らかにした。

 

ペブルビーチ・ゴルフクラブ近くに設営されるハウス・オブ・アウトモビリ・ピニンファリーナでは、特別なプレゼンテーションが企画されており、デザインを担当したルカ・ボルゴーニョがバティスタの開発状況について説明を行う。このプレゼンテーションには、ハイドフェルド、スポーツカーディレクターのレネ・ウォルフマンも参加する。

 

ボルゴーニョは、さらに洗練されたデザインとなった新フロントセクションをカスタマーに向けて公開。プレゼンテーションには購入を検討している顧客が招待されている。

 

アウトモビリ・ピニンファリーナCEOのミハエル・ペルシュケは、昨年に続きモントレーカーウィークへの参加に喜びを隠さない。

 

「私たちは昨年のペブルビーチに『バティスタ』のプロトタイプを持ち込み、大きな反響を得ました。そして、2019年はその“夢”が現実となります。『バティスタ』は世界初の純粋なフルEVハイパースポーツです。その進化版をカスタマーに披露することを楽しみにしています。集まったゲストの皆さんは、我々の開発チームから様々な興味深い話を聞くことになるでしょう」

 

Pininfarina Battista

ピニンファリーナ バティスタ

 

イタリアで続く風洞実験とシミュレーション

 

2020年末にカスタマーへのデリバリーを予定している「バティスタ」。現在、ハイドフェルドとウォルフマンは、パワー、トルク、ビークルダイナミクスをシミュレーションし、フルEVスポーツのテクニカルスペックを最適化すべく開発作業を続けている。

 

ウォルフマンは現在の開発状況を以下のように説明した。

 

「ピニンファリーナの風洞において確認した『バティスタ』の空力性能は、CFD(Computational Fluid Dynamics=数値流体力学)モデリング後の私たちの予想とほぼ同じでした。CFD、風洞、動的シミュレーションを複合的に活用することで空力パッケージの微調整を行っています。空力性能の最適化によって『バティスタ』は1回の充電で450kmの走行が可能となります。これは将来の『バティスタ』オーナーにとっても素晴らしいニュースになるでしょう」

 

Pininfarina Battista

ピニンファリーナ バティスタ

 

ハイドフェルドがシミュレーターで性能を調整

 

ウォルフマンは、メルセデスAMGプロジェクトワンにも携わっており、これにF1での豊富な開発経験を持つハイドフェルドからの知見が加わることで、「バティスタ」の開発スピードは飛躍的に向上したという。ハイドフェルドは20年にも及ぶレーシングドライバーとしてのキャリアを持ち、最高出力1900hp・最大トルク1696lb-ftを誇る「バティスタ」の運動性能に、的確なフィードバックをもたらしている。

 

今回、シミュレーターで「バティスタ」をドライブしたハイドフェルドはその性能を絶賛した。

 

「シミュレーターではありますが、『バティスタ』の初期バージョンをドライブすることは素晴らしい経験になりました。 これまでにないレベルの性能を備えた完全新設計のEVハイパースポーツは、初の公道テストに向けて準備を進めているところです。最も印象的だったのはすでにかなりの完成度を持っていることです。予想はしていましたが、その加速は驚くべきものです。公道やサーキットを問わず、私が経験したどんなクルマとも比べることはできません」

 

現在、ピニンファリーナの開発チームは、エアロダイナミクスの最終調整、ドラッグの低減、クーリング効率の向上をメインに行なっており、待望の実走テストも計画。「バティスタ」は200万ユーロ(約2億4000万円)で、ヨーロッパに50台、北米に50台、中東とアジア市場に50台、合計150台の販売を予定している。