ロールス・ロイス ゴーストのフィナーレを飾る50台の限定車「ゼニス コレクション」を発表
公開日 : 2019/08/16 14:55 最終更新日 : 2019/10/07 15:14
Rolls-Royce Ghost Zenith Collection
ロールス・ロイス ゴースト ゼニス コレクション
「Zenith=頂点」を名乗る限定車の意味
ロールス・ロイス ゴーストの50台限定生産モデル「ゼニス コレクション」が欧州で発表された。
2009年のフランクフルト・ショーで発表されたゴーストは現在モデル末期にあり、次期型の登場は2020年とも言われている。先代ファントムの最終モデルが2016年のゼニス コレクションであったことに鑑みると、今回の限定車がゴーストにとっても同様の意味合いをもつと想像される。
顧客年齢を若返らせた立役者
いまから100年以上も前に「世界最高の自動車」の称号を与えられたシルバーゴーストの名は、2009年のジュネーヴ・ショーに登場したコンセプトカー「200EX」の量産化とともに蘇った。
同年に生産を開始したゴーストは、同社伝統の世界観をひと筋も崩さないままにダイナミック性能を重視、ドライバーを主役に据えた現代的ロールス・ロイスとして一躍世界で人気を集めた。ロールス・ロイス史上もっとも成功した1台であり、また、顧客の年齢層を43歳前後まで若返らせたのもゴーストの手柄だ。
ロールス・ロイスCEOのトルステン・ミュラー-エトヴェシュは語る。
「今回のゼニス・コレクションは、もっとも革新的なスーパーラグジュアリーサルーンを体現したゴーストのキャラクターを、さらに一歩進めたものです。ゴーストはもっとも成功したロールス・ロイスのひとつであり、このゼニス・コレクションは、我々の近代史における重要なマイルストーンになるでしょう」
ゼニス・コレクションには、2009年にジュネーヴ・ショーで公開されたゴーストの前身であるコンセプトカーの200EXに通じる意匠がいくつも盛り込まれている。たとえば、200EXのスピリット・オブ・エクスタシーを再溶解して作ったインゴットの記念シリアルプレートを50台すべてのセンターコンソール上に装備。さらに200EXの設計図に着想したアートワークをセンターコンソールへ掘り込むなど、200EXとゴーストの歴史にオマージュを捧げる意匠を随所に採り入れた。
もちろん、スピリット・オブ・エクスタシーと車内のアナログ時計には“ZENITH COLLECTION”の文字が刻まれる。ドアポケットにはレザーに細かなパーフォレーション(穴)をあしらったイルミネーションを設置。ドアトリムのデザインには、繊細な寄木細工かテクニカル・ファイバー仕立ての加飾パネル、もしくはピアノブラック仕上げのウッドのいずれかを選ぶことができる。
特別にマッピングされた“流れ星”も
後席のレザーには、ゴーストの原点である1907年のシルバーゴーストのシートに着想を得た刺繍を採用。スタンダードのホイールベース車の天井には、シューティングスター(流星)仕様のスターライトヘッドライナーが備わる。特別にマッピングされた1340個以上の光がランダムに輝き、まるでシアターにいるような体験を乗員へもたらすという。
また、エクステリアには2トーンの外板色を設定。イグアスブルー&アンダルシアンホワイト、プレミアシルバー&アークティックホワイト、ボヘミアンレッド&ブラックダイアモンドの3パターンを用意する。
オックスフォード英語辞典によれば、「Zenith」の意味は「The highest or most successful point of anything(頂点、全盛)」。現行ゴーストの頂点ともいえる最終モデル、ゼニス・コレクションは現在、ロールス・ロイスの故郷、英国グッドウッドで熟練工の手により日々生産されている。価格は現時点で未発表。
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