池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第8回:夏休みに行きたい! 夢のスーパーカーミュージアム」

CIRCUIT-NO-OOKAMI MUSEUM

池沢早人師 サーキットの狼 ミュージアム

 

 

デビュー40周年を記念して生まれたスーパーカーの聖地

 

1975年、週刊少年ジャンプで連載が開始された『サーキットの狼』は、当時の子供たちだけでなく大人たちをも虜にし、空前のスーパーカーブームを巻き起こした。その影響は大きく、モータリゼーションの発展へとつながり、現在の自動車大国としての日本を築く礎になったと言っても間違いではない。

 

当時、スーパーカーブームは社会現象となり、子供たちはスーパーカー消しゴムやスーパーカーメンコに夢中になり、週末に開催されるスーパーカーショーには大きな球場を埋め尽くすほどファンが押し寄せた。

 

 

そんなスーパーカーブームの立役者であり、『サーキットの狼』の生みの親である池沢早人師が名誉館長を勤めるミュージアムが存在することをご存じだろうか。

 

茨城県は神栖市にある「池沢早人師 サーキットの狼ミュージアム」は、池沢早人師の漫画家40周年記念プロジェクトとして2009年の5月に完成したもので、現在も週末の開館日にはスーパーカーの聖地として日本全国からファンが訪れる。

 

 

展示ホールには30台を超えるスーパーカーが並ぶ

 

広大な敷地に建つ近代的なホールには常時30台以上のスーパーカーが展示され、ファンの目を楽しませてくれる。また、一般的なミュージアムと比べ希少なクルマたちをより近い距離で楽しむことができるのも大きな魅力だ。

 

さらにミュージアムのスタッフにお願いすれば、ホールツアーとして名車たちの解説を聞くことができる。歴史やパフォーマンスなどのストーリーはもちろんだが、是非ここで聞いて欲しいのが収蔵するスーパーカーたちの裏話。

 

速さを追求しデザインを最優先したスーパーカーは、その構造や設計に特殊な手法をとっているケースが多く一般的なクルマよりも取り扱いが難しい。動態保存を旨として日夜整備している「サーキットの狼ミュージアム」では、そんな雑誌やインターネットにも載っていないメインテナンスの裏話や苦労話も聞けるのだ。

 

少々マニアックかもしれないが、スーパーカーブーム直撃世代で必死にスペックを覚え情報を漁った覚えがある方々なら絶対楽しめるだろう。

 

 

ホールにはミュージアムの名前の通り、『サーキットの狼』に登場した名車たちが並ぶ。主人公である風吹裕矢が駆るロータス・ヨーロッパ(しかもカスタムした作中バージョン!)はもちろんのこと、早瀬佐近のポルシェ911カレラRS、隼人ピーターソンのトヨタ2000GT、潮来のオックスのランボルギーニ・カウンタックLP400Sなどなど、錚々たる顔ぶれは圧巻。

 

そのなかでも驚かされるのは、作中に登場したディーノ・レーシングスペシャルだろう。「ヤタベRS」の名前で展示されるこのモデルは、漫画という2次元の世界で生まれた架空のクルマを実車として具現化した、まさに夢のクルマ。優美な曲線を描くフォルムは他のミュージアムではけして見ることのできない希少な存在だ。漫画から生まれた(!)世界に一台のクルマである。

 

 

連載当時の雑誌をはじめ膨大なコレクションを所蔵

 

車両展示ホールの他にも池沢先生がレースに参戦し、勝ち取ったトロフィーや『サーキットの狼』に関連するミニカー、プラモデルなどを並べたコレクションコーナーや、デビュー当時の週刊少年ジャンプや歴代の自動車雑誌が所蔵されたライブラリーコーナーなども設けられ、時間を忘れて「池沢ワールド」を堪能することができる。

 

東関東自動車道路の終点である潮来ICからも近く、都心からのアクセスも簡単。近隣には太平洋を望む鹿島灘や釣りで人気の霞ヶ浦、少し足を伸ばせば大洗水族館や鹿島神社など見所満載の好立地。夏休みの行楽を兼ねてスーパーカーミュージアムを訪れるのも悪くないはずだ。

 

 

 

【MUSEUM DETA】

池沢早人師 サーキットの狼 ミュージアム

住所:茨城県神栖市息栖1127-26

TEL:0299-95-5550

開館日:土曜日・日曜日・祝祭日

開館時間10:00〜16:00

入場料:大人/800円 小・中学生/400円(※保護者同伴の場合、小学生以下は無料)

駐車料金:無料

 

 

【関連リンク】

・サーキットの狼ミュージアム

http://www.ookami-museum.com

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「プロローグ:最初はクルマ好きじゃなかった」

https://genroq.jp/2019/06/27327/

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第2回:ロータス・ヨーロッパで目覚めたんだ」

https://genroq.jp/2019/06/28546/

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第3回:トヨタ 2000GTは特別な存在なんだ」

https://genroq.jp/2019/06/30165/

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第4回:ボクも早瀬佐近も“ポルシェの魔力”にはまった」

https://genroq.jp/2019/07/31523/

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第5回:ディーノへの想いは・・・悲しくも美しいものなんだ」

https://genroq.jp/2019/07/32599/

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第6回:世代を超えて愛される『サーキットの狼』で社会貢献」

https://genroq.jp/2019/07/33768/

 

・池沢早人師に訊くスーパーカーブームのウラ側「第7回:カウンタックは見た目だけでなく走りも“シャープ”だった」

https://genroq.jp/2019/07/35262/