グループPSAとFCA、50:50の対等経営統合で基本的な合意へ

グループPSAとFCAが合併

年間販売台数で世界第4位の巨大自動車グループが誕生

 

プジョーやシトロエンを傘下にもつグループPSAと、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は、経営統合で基本的な合意に達した。株式割合としてはグループPSAが50%、FCAが50%の対等合併となる。

 

急速に変化する現代の自動車ビジネスにおいては、コネクテッド、電動化、シェアリング、自動運転など、新たな課題が山積。その開発・投資には莫大な予算が必要とされている。今回、2社が統合されることで、より効率の高い革新技術の開発を行うことが可能となる。両社はそれぞれの強みを活かしつつ、世界中に点在する研究開発体制やエコシステムを活用していくことになるという。

 

グループPSAとFCAが統合されることで、年間販売台数においては、世界第4位(870万台)の自動車グループが誕生することになる。新会社発足により、FCAが強い北米とラテンアメリカ市場、グループPSAが強い欧州市場において、高い利潤幅の獲得が見込まれている。2018年実績を単純に合計する試算ベースで1700億ユーロ近くの連結売上高、110億ユーロを超える通常営業利益となる見込みだ。

 

グループPSAとFCAが対等合併することにより、世界第4位の自動車グループが誕生することになる。

 

ラグジュアリーカーから商用車まで幅広く展開

 

両社の組み合わせにより、ラグジュアリー、プレミアム、大量生産モデル、SUV、トラック・軽商用車市場にそれぞれ強いブランドがグループとして結集する。さらに相乗効果でブランド力が強化。また、パワートレインの電動化や自動運転、デジタルコネクティビティに関して、両社がもつ幅広いノウハウも集結されることになる。

 

年間約37億ユーロを上回る経営上の相乗効果が見込まれおり、現時点では工場の閉鎖は計画されていない。両社のマネジメントチームは、過去にOEMを成功させた経験を持っており、今後、オランダに創設される親会社の取締役会は、バランスの取れた構成かつ、独立した取締役が過半数となる予定だ。

 

今回の合併によって、人気のSUVを筆頭に、コンパクトからラグジュアリー、そしてトラックなどの商用車市場に世界規模で幅広く参入することになる。さらに電動化や自動運転など、両社がもつ技術も結合されるため、次世代テクノロジーの開発にも拍車がかかるだろう。

 

FCAのジョン・エルカンが会長、PSAのカルロス・タバレスがCEOに

 

取締役会は11名の取締役で構成。そのうち5名はFCA側が推薦し、統合会社の会長はジョン・エルカンが務める。また、5名(専務取締役、副会長含む)はグループPSA側が推薦し、最高経営責任者(CEO)は、当面の5年間はカルロス・タバレスがが務める予定だ。

 

今回の企業統合に関して、グループPSAのカルロス・タバレスCEOは次のようコメントした。

 

「この統合はすべてのステークホルダーに明らかな価値をもたらすものであり、統合後の事業体には明るい未来が開けています。私は過去にマイク(マンリー:FCA CEO)と一緒にした仕事に満足していますし、これから素晴らしい企業を作るべく、共に働けることを幸せに思います」

 

一方、FCAのマイク・マンリーも、今回の統合合意に喜びを隠さない。

 

「カルロスと共に、この業界に変化をもたらす可能性のある統合に携われることを嬉しく思います。我々はグループPSAと長年に渡り良い協力関係にあります。そして、素晴らしい従業員と共に、世界的に一流のグローバル・モビリティカンパニーを創り上げることができると確信しています」