ピニンファリーナのカスタマー、ヘレス・サーキットでバッティスタとフォーミュラEを経験
公開日 : 2019/11/23 14:55 最終更新日 : 2020/02/14 11:51
Pininfarina Battista
ピニンファリーナ バッティスタ
元F1ドライバーのハイドフェルドがドライブをサポート
アウトモビリ・ピニンファリーナは、EVハイパースポーツ「バッティスタ」のカスタマーに対して、元F 1ドライバーのニック・ハイドフェルドによるガイダンスのもと、フォーミュラEマシンのドライブとバッティスタの究極的なパフォーマンスを引き出すプログラム「アウトモビリ・ピニンファリーナ・ハイパードライブ・エクスペリエンス(Automobili Pininfarina Hyperdrive experience)」を行った。
今回、バッティスタのカスタマーはスペインのヘレス・サーキットにおいて行われたイベントに参加。完璧に準備されたバッティスタでサーキットアタックを経験しただけでなく、マヒンドラ・レーシングのフォーミュラEマシンをコントロールするチャンスを手にしている。
フォーミュラEマシンの技術が採り入れられたバッティスタ
アウトモビリ・ピニンファリーナは現在、インドの自動車メーカーである「マヒンドラ&マヒンドラ」の傘下にあり、フォーミュラEにおいてもマヒンドラ・レーシングと戦略的提携関係を締結。バティスタの開発にもフォーミュラEからのフィードバックが活かされている。
サーキットプログラムを主導するのは、テスト・開発ドライバーを務めるハイドフェルドと、スポーツカーディレクターのレネ・ウォルマン。開発エンジニアのスペシャリストチームが、すべてのコーナーでの挙動やデータチェックをする。また、EVならではのドライビングプロセスへの適応に関してもチームがサポートを行った。
このプログラムを通してサーキットでフォーミュラEとバッティスタを経験したクライアントは、そのパワーやコーナーリング性能、そして“ソウル”を感じることになった。
ヘレス・サーキットで未来のテクノロジーを経験
アウトモビリ・ピニンファリーナのチーフ・セールス・オフィサーを務めるヨハン・ルダットは、今回のプログラムについて以下のようにコメントした。
「私たちは、美しいデザインに加えてラグジュアリーカーの世界で前例のないパフォーマンスを持つバッティスタによって、世界中を電気自動車のトリコにしようとしています。ヘレスという素晴らしいサーキットで、我々のクライアントにこれまでの常識を打ち破るEVとフォーミュラEを経験してもらう機会を設けました」
「アウトモビリ・ピニンファリーナ・ハイパードライブ・エクスペリエンスは、ハイパースポーツのコレクターに新しい次元のパフォーマンスをもたらします。我々はゲストがサーキットにおいて未来のテクノロジーを経験すべきだと考えています」と、ルダットは続けている。
自動車ファンがEVと恋に落ちる大きな一歩に
このプログラムを通してクライアントと様々な対話を行ったハイドフェルドは、バッティスタの魅力を以下のように説明した。
「バッティスタは、レーストラックで実証されたフォーミュラEのテクノロジーを積極的に採り入れ、さらに優れた快適性、ラグジュアリーさを組み合わせています。私たちは驚異的なドライバビリティやパフォーマンスを持ちながら、日常的な使用も可能なEVハイパーポーツを提供しようとしているのです」
「今回の驚くべきドライブ体験は、バッティスタのカスタマーにとってはその長い旅のほんの序章に過ぎません。同時に多くの自動車ファンがEVと恋に落ちる、大きな一歩でもあるのです」
システム出力1900ps&最大トルク2300Nmを発揮
バッティスタはシステム出力1900psを超え、最大トルク2300Nmを発揮するEVハイパースポーツ。
0-100km/h加速は2秒未満、最高速度は400km/hオーバー、最大航続距離も500kmを目標としている。マヒンドラ・レーシングの5年に及ぶフォーミュラE参戦で得た様々な経験やデータを積極的に開発に活かし、その内容はカーボンシャシーのデザインからソフトウェア、冷却系まで多岐にわたる。
バッティスタは公式発表後、わずか8ヵ月で公道におけるテストプログラムへと進んでおり、1年以内にイタリアでの生産がスタートする予定。トリノ近郊カンビアーノのピニンファリーナ本社ファクトリーで、ハンドメイドにより150台限定で製造されて2020年末からデリバリーされる。