鈴鹿に名車とレジェンドレーサーが集結した2日間【鈴鹿サウンド・オブ・エンジン 2019 Part.1】
公開日 : 2019/11/30 14:55 最終更新日 : 2019/11/30 14:55
Suzuka Sound of Engine 2019
鈴鹿サウンド・オブ・エンジン 2019
過去最大の2万6000人を集めたビッグイベント
5回目を迎え、国内のエンスージアストだけでなく一般にも国内最大のヒストリック2&4レースイベントとして定着してきた感がある鈴鹿サウンド・オブ・エンジン(以下SSOE)が、11月16〜17日にわたり鈴鹿サーキットで開催された。
過去3回のSSOEは、海外の高級時計メーカーが冠スポンサーに就いたこともあり、パドックや駐車場にスーパーカーや高級車が溢れる、国内の他のイベントにはないエクスクルーシブ感が漂うものとなっていたが、今年はそうした冠スポンサーが外れたうえ、昨年好評を博したマスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワンの公式戦が非開催(F1アメリカGPのサポートレースと日程が重なったため)となったこともあり、果たしてイベントとして過去と同じクオリティを維持できるのか? と心配する向きもあったのは事実だ。
しかし、蓋を開けてみればそれは杞憂に終わった。むしろ、ヒストリック2&4イベントとしての内容は例年以上に濃いものとなっており、“世界のビッグイベントに肩を並べる、日本発信のヒストリック・イベントを目指す”というSSOEの原点に立ち返ったといえる。
その証拠に土曜日に1万人、日曜日に1万6000人と過去を上回る観客が来場。それどころか、プラクティスデイの金曜日からグランドスタンドやS字コーナーには多くの観客の姿が見られる盛況ぶりとなった。
ヒストリックF1激走! レジェンドドライバーも参加
今回のメインとなったのは、1976~77年のF1シーンに衝撃をもたらし、日本でも子供たちにアイドル的な人気を博したF1マシン、ティレルP34の来日と、1970~90年代のWGPのレジェンドであるケニー・ロバーツ、エディ・ローソン、ウェイン・レイニーが顔を揃え、デモランを行ったことであった。
それ以外にも2日間を通じて、恒例のヒストリックF1、グループC、F2&F3000、1960年代スポーツカー、FL500、ヒストリック・フォーミュラ・レジスター(HFR)、モーターサイクル・ヘリテイジ(1960年代のレーシングバイク)のデモレースが行われたほか、新たな試みとして日本のレジェンドレーサーの組織であるレジェンド・レーシング・ドライバーズ・クラブの面々によるVITA-01のワンメイクレースも開催された。
さらにコース外でも100台以上のヒストリック2&4を並べたタイムトラベル・パーキング、ゲストドライバーたちによるトークショー、そしてBHオークションなど様々なコンテンツが用意され、じっくりと旧き佳きモータースポーツの世界に浸ることができた。
それでは、今回のSSOEのトピックをこの後、全4回に分けて紹介していくことにしよう。
REPORT/藤原よしお(Yoshio FUJIWARA)
PHOTO/モビリティランド/淺井浩次(Koji ASAI)/藤原よしお(Yoshio FUJIWARA)
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