新型シボレー コルベットの加速性能を実測! 史上最速の0-60マイル 2.9秒を証明!

新型シボレー・コルベット スティングレイの俯瞰からの走行イメージ

Chevrolet Corvette Stingray 2020

シボレー コルベット スティングレイ 2020年モデル

 

 

0-60マイル加速は2.9秒、ゼロヨンは11.2秒を記録

 

シボレーは、新型コルベット スティングレイ(C8)のZ51 パフォーマンス パッケージ装着車の0-60マイル(約96km/h)加速が2.9秒を記録したと発表。また、0-1/4マイル(約400m)通過時点のタイムは11.2秒、速度は194.7km/hに達したという。

 

新型シボレー・コルベット スティングレイのフロント走行イメージ

2019年7月19日のワールドプレミア時点で、「歴代最速の0-60マイル加速3秒以下のパフォーマンス」を謳っていた新型コルベット。今回、Z51パフォーマンス パッケージ装着車で2.9秒を記録し、その性能を実証した

 

とはいえ、Z51 パッケージ非装着のベースモデルであっても、0-60マイル加速は3秒ジャスト。0-1/4マイルも197.9km/hで11.2秒を記録する。むろん、このような数値は気温や路面状況、タイヤのコンディションなどあらゆる要素によって変化するため、一概にそれだけで実力を決められるものではないが、それでもこのレベルのパフォーマンスが5万9995ドル(約652万円)から手に入るというのは嬉しい驚きだ。

 

「コルベット スティングレイの2020年モデルは、我々の期待を上回る性能を浮き彫りにしました」

 

シボレーの車両性能部マネージャーのアレックス・マクドナルドは語る。

 

「後輪にかかる荷重が増したことで加速性能が向上しただけでなく、パワートレーンとシャシーの相性が、クルマのパフォーマンスを新次元に押し上げたのです」

 

新型シボレー・コルベット スティングレイのLT2V8エンジンイメージ

6.2リッターV型8気筒OHV「LT2」をドライバーの背面に搭載する新型コルベット。コルベット史上初のドライサンプ方式を採用する

 

セグメント唯一の自然吸気V8“LT2”

 

新型C8コルベット スティングレイに搭載する“LT2”V型8気筒OHVエンジンは、このセグメント唯一の自然吸気ユニット。パフォーマンス エキゾーストを装着した場合、495hp/637Nmというエントリーレベルのコルベットとして史上最強のパワーを発揮する。

 

GMのスモールブロックエンジンを手掛けるグローバル チーフ エンジニアのジョーダン・リーは説明する。

 

「LT2は、コルベットの自然吸気高性能スモールブロックV8エンジン史における最高の結晶のひとつです。信じられないほどパワフルで、レスポンスに優れたユニットに仕上がりました。ドライバーが望めばただちにパワーが溢れ出します」

 

新型シボレー・コルベット スティングレイのLT2V8エンジンイメージ

新型コルベットに搭載するLT2ユニットの総排気量は6153cc。最高出力は495hp/6450rpm、最大トルクは637Nm/5150rpmを発生する

 

ドライサンプ方式でサーキットも視野に

 

ドライサンプに3基のスカベンジポンプを備えたパワーユニットを搭載する新型C8コルベット スティングレイは、これまでのコルベットの中でも随一のサーキット走行に適した性質を有する。本格的なサーキット走行中でもエンジン内のオイル容量を維持し、パフォーマンスの低下を防止。1Gを超える横方向からの加速度が加わっても、エンジン性能を損なわないよう設計したという。

 

薄型オイルパンは、ボディ構造にも一部使用しているダイカスト鋳造製で、板厚さたったの3.5mmで小型化を実現。オイルパンに備えたオイルフィルターとクーラーのアッセンブリーユニットの設計などにより、LT1と比較して冷却効率を25%アップしている。

 

エンジンのパフォーマンス向上を狙い、吸排気系も徹底的に設計を見直した。吸気システムには全長210mmのインテークランナーと87mmスロットルボディを使用している。エキゾーストマニフォールドはクロスパイプの4-1レイアウト。吸気/排気バルブを駆動するカムシャフトのリフト量は14mmとした。クランクシャフトとカムシャフトの位相を変化させる方式の可変バルブタイミング機構も採用している。

 

新型シボレー・コルベット スティングレイのトレメック製DCTイメージ

「毎日乗る本物のスーパーカー」を標榜して開発された新型コルベット。トランスミッションは、コルベット初となるDCTを採用した。トレメック社との共同開発である

 

湿式DCTをコルベット史上初採用

 

トランスミッションには初めて8速デュアル クラッチ トランスミッション(DCT)を搭載。トレメック社と協同開発したユニットは湿式クラッチを使用し、デファレンシャルやファイナルドライブ、コントロールシステムなども一体となっている。動力伝達効率の高さはもとより、重心高を下げ、重量配分の最適化にも寄与する。

 

ギアレシオは1速=2.91、2速=1.76、3速=1.22、4速=0.88、5速=0.65、6速=0.51、7速=0.40、8速=0.33、後退=2.63となる。ベースモデルには機械式LSDを標準装備しており、ファイナルのギア比は4.9:1。かたやZ51パフォーマンスパッケージ装着車はエレクトリックLSDを採用、ファイナルは5.2:1というセッティングになっている。機械式、電気式いずれのLSDも開発は一緒に行われ、トランスファーギア比は前者が1.38、後者が1.46、リング&ピニオンのギア比は共通の3.55:1だ。

 

マグネシウム製パドルシフトも装備

 

トランスミッションのグローバル チーフ エンジニア、テリー・シュルケ曰く、「この魅力的なスーパーカーに相応しいトランスミッションを設計するにあたり、当初から決めていたのは、日々の運転を楽しめるものであるべし、ということでした。LT2とDCTそれぞれの特性を最大限に活かすことができたのは、今回発表した素晴らしいパフォーマンスの数字が証明していると思います」

新型シボレー・コルベット スティングレイのステアリングホイールイメージ

ステアリングホイールにはマグネシウム製パドルシフトを設置。ダウンシフト側パドルを引き続けると、一気に「最適最低ギア」へ自動でシフトチェンジする

 

ステアリングホイールにはマグネシウム製のパドルシフトを備える。両側のパドルを同時に引くとクラッチが切れる“デ・クラッチ”機能を用いれば、よりマニュアルに近い操作感覚を味わうことができる。また、ダウンシフト側パドルを引き続けると、走行状況に応じたもっとも低いギア段へ自動でシフトする機能も搭載。大トルクを一気に解き放ち猛然と加速することができる。

 

新型C8コルベット スティングレイのクーペおよびコンバーチブルは、現在北米で受注を行っている。生産は2019年末よりケンタッキー州ボーリンググリーン工場で開始する。