ゴードン・マレーの最新モデル「T.50」のエクステリアを一部公開! レーシングポイントとの提携も発表

ゴードン・マレーT.50のリヤエクステリア

Gordon Murray Automotive T.50

ゴードン・マレー・オートモーティブ T.50

 

 

グランドエフェクト・ファンが装着されたリヤビューを公開

 

F1デザイナーのゴードン・マレーが手がける自動車メーカー「ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)」は、F1に参戦中の「レーシングポイント・フォーミュラ1チーム」と提携。現在、「T.50」のエアロダイナミクス開発とテストを行っている。

 

GMAを率いるゴードン・マレーは、T.50はドライバーオリエンテッドなスーパースポーツとして開発されており、これまでに存在した全てのロードカーで最も先進的で、効果的な空力特性を備えている」と、自信を見せている。

 

今回、2020年5月のワールドプレミアに先立ち、T.50としては初となる公式イメージを発表した。純粋でドラマチックなエクステリアを予感させるでリヤビューが公開されたT.50は、ゴードン・マレーとゴードン・マレー・デザインがレンダリングを担当した。

 

F1の第一線で戦うレーシングポイントとの提携に、マレーは喜びを隠さない。

 

「F1グランプリは、私の情熱であり続けています。レーシングポイントと協力し、T.50の開発を進められることは、最高にエキサイティングな経験となるでしょう。私は1978年にブラバムBT46Bを設計して以来、グランドエフェクト・ファンが装着されたロードカーを造りたいと、ずっと夢に見てきました。T.50のシステムは、レーシングポイントの専門知識とリソースにより、BT46Bとは比べ物にならないほど洗練されるはずです」

 

ゴードン・マレーT.50のグランドエフェクト・ファン

T.50に採用された最新の空力システム。レーシングポイントは2019年のF1グランプリにおいてコンストラクターズ選手権で7位を獲得した中団チームだが、先進的なエアロダイナミクスには定評がある。

 

レーシングポイントが保有する最先端の空力施設を活用

 

今回の提携により、GMAは英国・シルバーストーンのレーシングポイント本社ファクトリーにある、先進的な風洞施設を利用するこができるようになった。

 

T.50はすでにソフトウェアベースの空力テストの段階に入っており、2020年初頭から風洞施設での物理試験に移行する。40%スケールの模型を使って、動的な風洞試験ができる施設は世界的に見ても非常に貴重であり、経験豊富なレーシングポイントのエンジニアからの知識やアドバイスも得ることが可能になった。

 

レーシングポイントのチームオーナーであるローレンス・ストロールは、今回の提携について以下のように説明した。

 

「ゴードン・マレー・オートモーティブとの共同作業は、レーシングポイントに所属する全員にとって、最高の名誉であり、特権とも言えるでしょう。今回、我々の風洞施設を利用し、チームの空力スペシャリストがGMAに協力することで、T.50プロジェクトにF1の専門知識と経験を取り込みます。これはゴードンの革新的なファンコンセプトを、最大限発揮することを助けるはずです」

 

「私はゴードンがF1で活躍し始めた当時から、彼のデザインと素晴らしいエンジニアリングスキルを賞賛してきました。このプロジェクトをサポートすることは個人的な喜びでもあります。T.50はエアロダイナミクスに関する、これまでの常識を塗り替えると、私は確信しています」

 

ゴードン・マレーT.50のリヤファン作動イラスト

リヤバンパー上部に設置された400mmサイズのファンを強制的に動かすことで、シャシー下部のエアを強制的に排気。グランドエフェクトによりダウンフォースを得ることのシステムは、かつてマレーがデザインしたブラバムBT46Bによって初めて採用された。

 

ブラバムBT46Bで採用された強制排気ファンをロードカーに

 

T.50の外観における特徴は、リヤセクションに装着された400mmサイズのファン。車体下面の空気を強制的に排気し、ダウンフォースを発生させる「グランドエフェクト・ファン」システムは、かつてマレーがデザインしたF1マシン「ブラバム BT46B」で初めて採用されたものだ。

 

アクティブ・アンダーボディ・エアロダイナミクスと、強制ファンを組み合わせた革新的な空力システムにより、T.50は従来のスーパースポーツでは考えられないレベルのドライビング体験を実現するという。

 

T.50には6つのドライブモードが用意されており、コンディションやシチュエーションに合わせて、車両のエアロダイナミクスやトラクションを最適化。最も過激な「Vmaxモード」では、コスワース製3.9リッターV型12気筒自然吸気エンジンに48ボルト・スタータージェネレーターからの追加電力により、最高出力は通常モードの650hpから700hpにまで高められる。

 

100台の生産枠にアメリカと日本からすでに多数のオーダー

 

T.50はマクラーレンF1と同様に、センターにドライバーズシートを備えた、アイコニックな3シーターを採用。ゴードン・マレーはこの特徴的なシートレイアウトを「ジェットファイター(ジェット戦闘機)スタイル」と命名した。ドライバー車両の中心でコントロールが可能になり、直感的にドライビングへと没入できる環境を手にする。

 

今回の発表はT.50の事前オーダーが最終段階に入ったことを受けて行われた。価格は200万ポンド(約2億7500万円)で、100台を限定生産。すでに世界中の自動車ファンから予想を超えるオーダーを受けており、その多くはアメリカと日本からだという。