キャデラック XT6 初試乗! 3列シートを備えた新生代プレミアムSUVを試す

キャデラックXT6の高速道での走行シーン

CADILLAC XT6

キャデラック XT6

 

 

日本での価格は870万円。エスカレードとXT5の中間を担う

 

キャデラックのニューモデル「XT6」の走りをカリフォルニアで楽しむことができた。今年のNAIAS(デトロイト・ショー)でワールドプレミアされたXT6は、キャデラックのSUVラインナップとしては最上級モデルとなるエスカレードとXT5の中間を担うもの。搭載エンジンは軽量なアルミニウム製のブロックとヘッドを持つ、3649ccのV型6気筒DOHC24バルブで、これに9速ATを組み合わせ、4輪を駆動するというのがパワートレーンの構成だ。グレードはアメリカ本国では「スポーツ」と「プレミアム ラグジュアリー」の2タイプが用意されているが、両モデルの違いはエクステリアやインテリアのデザインや装備など。今回用意された試乗車はスポーツだった。

 

ちなみに日本へ導入されるのは、本国版のプレミアム ラグジュアリーをベースにした「XT6 プラチナム」で、車両本体価格は870万円(税込)でリリースされる。また、この他にデビュー記念モデルの「XT6 NIGHT CRUISE EDITION(ナイト クルーズ エディション)」が30台限定で用意され、こちらは日本未設定のサテンスティールメタリック(グレー)のボディカラーを採用し、ナイトビジョンを特別装備したうえで、910万円(税込)で販売される。

 

キャデラックXT6のフロントスタイル

試乗車のグレードは「スポーツ」。メッシュグリルが印象に残るものの、エスカレードとは異なり威圧感がなく、むしろ洗練された欧州車のような雰囲気をもつ。

 

個性と斬新さに溢れるデザイン

 

エスカレードのそれとは異なり、横長デザインのヘッドランプを採用したXT6だが、そのエクステリアはそれがキャデラックのSUVラインナップの最新作であることを主張する、個性と斬新さに満ち溢れていた。エスカレードと比較すると、メッシュグリルを採用するスポーツでも威圧感は控えめで、ボディサイドを流れるラインにも優しさのようなものが強く感じられる。あえてブランドを明かさなければ、これがヨーロッパのプレミアム ブランドから誕生したSUVであると誤解するのも当然と思えるほどに洗練されたエクステリアデザインだ。

 

キャデラックXT6のフロントシート

インテリアの印象は、これまでのキャデラック同様のデザイン。エスカレードとXT5の中間に位置するサイズだけに、ゆったりとしている。

 

3列シートを採用! ラゲッジスペースも十分

 

インテリアのスペースにも十分な余裕がある。トータルで3879リッターの空間をパッセンジャーのために得たというXT6は、エスカレードと同様に3列シートを採用したモデルで、実際のセールスではそれが最大のアピールポイントになるはずだ。しかし、サードシートはやや足元のスペースに窮屈な印象を感じるのも事実だが、短時間の移動ならば十分にその機能は果たす。ちなみにその背後にあるラゲッジスペースは368リッターの容量が確保されているというから、実用性にはまず不満はないだろう。

 

キャデラックXT6のコーナリング

最高出力310hp&最大トルク373Nmを誇るV6エンジンは、2トンを超える車両でも9速ATのおかげで欧州車にも劣らない走行性をみせる。

 

欧州車と同等の高級感ある走り

 

今回はシティロードからハイウェイ、そしてワインディングまで、さまざまなシチュエーションでXT6をドライブしてみたが、その走りもまたヨーロッパのライバル車と同レベルの高級感と走りの楽しさを感じさせてくれるものだった。搭載されるV型6気筒エンジンは、スタート時には一瞬トルクの細さが気になるものの、実用域でのフレキシビリティは素晴らしい。気になる最高出力&最大トルクは310hp&373Nmというスペックだが、これは2127kgというウエイトに対して過不足ない数字だろう(日本仕様:314ps&368Nm/車両重量2110kg)。

 

キャデラックXT6のリヤからの走行シーン

こうしたワインディングでも9速ATの制御が優れているだけに、スポーツモードでマニュアルシフトを使用すれば、自重を忘れるほど軽快に走る。

 

優れた9速ATにより自重を感じさせない

 

組み合わされる9速ATの制御も自然で、シフト時にはほとんどショックを感じさせることもない。XT6では、ドライバーの好みで4タイプのドライビングモードから任意のモードを選択することができるが、最もスポーティなモードでは、ステアリングやサスペンションの動きも、よりリニアなものになる。さらに9速ATをマニュアル シフト モードで使えば、一瞬このXT6が重量級のSUVであることを忘れてしまうほどの軽快さを見せる。

 

キャデラックXT6のコクピット

最新のインフォテイメントシステムであるCUEや運転支援システムなどを装備するXT6。ラグジュアリーな雰囲気もキャデラックらしい仕立てで操作性にも優れている。

 

先進の運転支援システムなども装備

 

新世代のジョグ機能を備えたインフォテインメントシステムのCUE(キャデラック ユーザー エクスペリエンス)や充実した運転支援機能、そして安全装備など、キャデラックの最新SUVたるXT6は、まさに魅力に満ち溢れたモデルだった。日本仕様の詳細は間もなく発表されるはずだが、日本でもこのXT6は大きな話題を呼ぶことになるだろう。

 

エスカレードには手が出なかったという潜在的なキャデラック カスタマー、あるいは逆にXT5からの上級移行を考える向きには、XT6はまさにベストチョイスとなる1台だと思う。

 

 

REPORT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

PHOTO/ケニー 中島(Kenny NAKAJIMA)

 

 

キャデラックXT6のリヤスタイル

アメリカ車とはいえ、欧州車的な雰囲気をもつXT6。エスカレードとXT5の中間にあたるサイズに3列シートという仕様を求めていた人にとっては最適な選択となりそうだ。

 

 

【SPECIFICATIONS】

キャデラック XT6 スポーツ(本国仕様)

ボディサイズ:全長5050 全幅1964 全高1750mm

ホイールベース:2863mm

トレッド:前1686 後1682mm

車両重量:2127kg

エンジン:V型6気筒DOHC24バルブ(自然吸気)

総排気量:3649cc

ボア×ストローク:95.0×85.8mm

最高出力:229kW(310hp)/6600rpm

最大トルク:373Nm/5000rpm

トランスミッション:9速AT

駆動方式:4WD(モードセレクト機能付き)

サスペンション:前マクファーソンストラット 後5リンク

タイヤサイズ:前後P235/55R20(P265/45R21)

 

キャデラック XT6 プラチナム(日本仕様)

ボディサイズ:全長5060 全幅1960 全高1775mm

ホイールベース:2860mm

車両重量:2110kg

乗車定員:6名(3列シート)

エンジン:V型6気筒DOHC24バルブ(自然吸気)

総排気量:3649cc

ボア×ストローク:95.0×85.8mm

最高出力:231kW(314ps)/6700rpm

最大トルク:368Nm/5000rpm

トランスミッション:9速AT

駆動方式:4WD(モードセレクト機能付き)

サスペンション:前マクファーソンストラット 後5リンク

タイヤサイズ:前後 235/55R20

 

車両本体価格:870万円(税込)

 

 

【問い合わせ】

GMジャパン・カスタマー・センター

TEL 0120-711-276

 

【関連リンク】

・キャデラック公式サイト

https://www.cadillacjapan.com