アストンマーティン、伝説の英国モルトブランドとパートナーシップを締結

アストンマーティンのゲイドン工場イメージ

聖地・アイラ島、最古の蒸留所

 

アストンマーティン・ラゴンダは、2019年11月27日に老舗モルト蒸留所の「ボウモア」とパートナーシップを締結。英国を代表するラグジュアリーブランド同士が提携し、今後は限定生産ウイスイキーやライフスタイルイベントなどの提供に乗り出す。

 

ボウモアの創業は1779年。ウイスキーの聖地と言われるスコットランドのアイラ島に建つ、最古の蒸留所だ。同社製のシングルモルト・スコッチ・ウイスキーは、ピート(泥炭)を熱源として、かまどで念入りに麦芽をスモークして生み出される独特の風味が特徴で、ピーティ(ピート香)でスモーキー(煙っぽい)でありながら、潮の香りや蜂蜜のようなまろやかさを併せ持つ。

 

アストンマーティンとボウモアのパートナーシップイメージ

アストンマーティンとボウモア。英国を代表する2社がタッグを組み、今後は限定生産ボトルやイベントなどを提供していく

 

限定ボトルや特別なイベントを計画

 

「ボウモア」はゲール語で、「大きな岩礁」を意味し、同社の第一貯蔵庫は海抜0メートルに位置し、外壁を波しぶきが洗う特殊な環境下にある。スコットランド全土のほとんどのモルト蒸溜所が麦芽製造を製麦会社に委託する昨今においても、自社の麦芽乾燥塔も稼働するなど伝統的な製法にこだわっている。気品と力強さが共存する味わいから、「アイラモルトの女王」とも称される。

 

今後、アストンマーティンのデザインチームはボウモアと協力して限定生産ウイスキーを発表予定。さらに、パートナーシップを生かしたエクスクルーシブなイベントも計画中という。

 

アストンマーティンのゲイドン工場イメージ

スポーツカーづくりとシングルモルト・ウイスキーづくりは、伝統技術や職人の情熱、忍耐など、様々な共通項があるという

 

モルトとスポーツカーづくりの共通点

 

ボウモアを扱うビーム・サントリー社のアルバート・バラディCEOは語る。

 

「歴史と伝統があり、美と品質によって業界を牽引し続けているアストンマーティンというブランドと、ボウモアがグローバルで提携できるのは素晴らしいことです。ボウモアが実践してきた“時間へのこだわり”を、アストンマーティンは自動車業界において体現しています。忍耐と技術が必要という点では、スポーツカーづくりもシングルモルト・スコッチウイスキーづくりも同じです。今回の提携は、今後何年にもわたり、業界を先導するコラボレーションになるでしょう」

 

アストンマーティン・ラゴンダのアンディ・パーマーも説明する。

 

「今後生まれる限定生産ボトルは、ウイスキーの愛好家にとっても、エンスージアストにもとっても、きわめて特別なコレクターズ・アイテムとなります。我々は多くの価値観を共有しています。ボウモアは偉大な英国ブランドであり、我々と同様に、従業員が自身の仕事に情熱を注ぎこんでいるのです」

 

ボウモアとアストンマーティンは、コラボレーションの発表と同時に、飲酒運転の撲滅を目指す活動についてもアナウンスした。今回の提携関係に基づくすべての活動には、「Drink Smart(消費者が責任ある選択を行うよう奨励し、常習違反者が必要な治療を受けるための支援などを行い、アルコール影響下の運転の撲滅を目指す啓蒙活動)」のメッセージを込める。