新型フライングスパーが日本初公開。最新ラグジュアリーサルーンが持つ二面性とは

新型ベントレー・フライングスパーフロントイメージ

Bentley Flying Spur

ベントレー フライングスパー

 

 

先進機構満載の最新スポーツサルーンへ。価格は2667万4000円

 

ベントレー モーターズ ジャパンは、2019年12月4日、新型のフライングスパーを日本で初公開した。

 

3代目となる新型フライングスパーは、完全新設計のアルミ複合材によるシャシーを採用。48Vシステムをはじめ、初となる「エレクトロニックオールホイールステアリング(後輪操舵)」、走行状況に応じて前後の駆動力配分を可変制御するアクティブ4WD、電動アクティブスタビライザーを用いるアンチロールシステム「ベントレーダイナミックライド」、ダンパーの減衰力を絶えず制御する連続ダンピングコントロール(CDC)、トルクベクタリングなど、アジリティを最大限高める先進制御機構を満載している。

 

新型ベントレー・フライングスパーフロントイメージ

ボディカラーは17色、インテリアのレザーシートも15色を常時ラインナップする。もちろん、ビスポーク部門「ベントレー マリナー」に自分だけの特別仕様をオーダーすることも可能だ

 

0-100km/h加速3.8秒、最高速度333km/h

 

心臓部には、635ps/900Nmを湧出する6リッターW12気筒ツインターボ TSIユニットを収める。その大トルクを8速DCTで受け止め、全長5.3m、重量2.4トン超のボディを脱兎のごときスピードで運ぶ。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は333km/hに達したという。

 

高速走行中は前後輪を同位相に、低速域では逆位相にステアさせる後輪操舵機構は、全長5316×全幅1978×全高1484mmの堂々たる体躯を軽快に走らせるために採用された。

 

これまで同様駆動方式は4WDとなるが、新型は前後トルク配分を可変制御するアクティブ型となった。道路状況が許せば後輪にのみ駆動力を与え、王道のスポーツサルーン的なハンドリング特性を楽しむことも可能になった。後輪のいずれかがスリップを検知した場合、即座に前輪へトルクを送り車体を安定させる。

 

新型ベントレー・フライングスパーのサイドビュー

従来は前後駆動力配分が40:60固定のフルタイム4WDだったが、新型ではアクティブ型に変更。通常はRWD走行で、路面状況の変化やスリップ検知などによりフロントへトルクを伝達する方式となった。これにより、アンダーステア傾向が解消され、回頭性の良いコーナリングを可能にしたという

 

地球41周分の走行を重ねて完成度を追求

 

空気容量を60%アップし調整幅を広げた3チャンバー式エアサスペンションをハード側に設定すれば、48Vシステムを利用したアンチロール機構「ベントレーダイナミックライド」とあいまって、まさしくスポーツと呼びたくなるドライビングを可能とする。

 

ベントレーは、これらの最新機構を盛り込むにあたり、完成度と信頼性を極限まで高めるために徹底した性能試験を敢行した。テスト走行の総走行距離は約160万kmにおよび、4大陸、18ヵ国にわたるあらゆる環境下で、142台のプロトタイプやプリプロダクションモデルを試してきた。ベンチテストも含めれば、じつに地球41周分の走行をした計算になるという。もちろんニュルブルクリンク・北コースでも150ラップの“鍛錬”を実施し、シャシー性能を徹底して育てあげた。

 

新型ベントレー・フライングスパーのコクピットイメージ

トランスミッションはZF製の8速デュアルクラッチ トランスミッションを搭載。6速で最高速に達し、7速と8速はグランドツーリング向けのオーバードライブギアとなっている

 

動的・静的恩恵をもたらす最新プラットフォーム

 

新型フライングスパーは、ポルシェ主導で開発された次世代RWD系プラットフォーム・MSBをベースにしている。フロントミッドシップに近いエンジンレイアウトとすることで、前後重量配分を最適化(前後配分55:45)するとともに、フロントオーバーハングを短縮し、洗練されたスタイリングも得ている。

 

新型ベントレー・フライングスパーのリヤシートイメージ

リヤシートのセンターコンソールには脱着可能なタッチスクリーンディスプレイを格納。ブラインドやマッサージ機能、空調および照明などの設定を行うことができる

 

ホイールベースも先代比で130mm延長しており、横から眺めると実に伸びやかで安定感がある。スーパーフォーミングと呼ぶ最新のアルミ成形技術により描き出された彫刻のようなキャラクターラインも、ダイナミックな印象を強化している。

 

縦方向に厚みのあるフロントグリルは、正統派サルーンとしてのフォーマルさに加え、ベントレーらしい主張を感じさせる。もちろんノーズの頂点には、完全に新開発されたフライングBマスコットが鎮座。ちなみに、ドライバーが近づくと自動でせり上がる機能も付くうえ、リモートキーでドアロックを解除した際にも登場。しかも発光するため、最新らしいエレガントさを演出している。

 

新型ベントレー・フライングスパーフロントイメージ

光沢仕上げのグリルの中に、縦型のフィンが垂直に走るフロントマスクは、1957年に登場したS1 コンチネンタル フライングスパーに着想を得たもの

 

職人の息遣いと最新メカが共存するキャビン

 

インテリアにも、フルデジタル式のメータークラスターや、大型ディスプレイ/3連メーター/ウッドパネルの三面のいずれかを回転させて選択できるローテイティングディスプレイなど、最新の機構を盛り込む。

 

その一方で、鏡のように磨き上げられたエアコンの吹き出し口“ブルズアイ”や、ジュエリーのように繊細な彫りが施されたブライトウェア(光沢仕上げパーツ)、傷ひとつ見当たらないミルクのように滑らかなレザー、複雑な模様を浮かべるウッドパネルなど、キャビンの隅から隅までを伝統的なものづくりが埋め尽くす。まるで職人の息遣いが聞こえてくるような空間は、ベントレーの伝統そのものだ。

 

新型ベントレー・フライングスパーのフライングBイメージ

完全新設計のフライングBをノーズ上に戴く。格納式となっており、キーを持って近寄ると自動で迫り上がる仕組み。羽根の部分をほのかにブルーでライティングする仕様を選ぶこともできる

 

チャレンジングな正統派の日本納車時期は

 

フライングスパーは、ドライバーのためのスポーツサルーンという、まさしくベントレーの精神と哲学そのものを体現する主力モデル。新生ベントレーのもとで2005年に「コンチネンタル フライングスパー」として復活して以来、2ドアクーペのコンチネンタルGTとともにブランドの主力モデルとして揺るがぬ地歩を築いてきた。

 

新型ベントレー・フライングスパーのリヤビュー

ホイールは21インチが標準で、22インチもオプションで用意する。テールランプは「B」が浮かび上がるグラフィックを採用している

 

2013年に車名からコンチネンタルを外し、純粋なフライングスパーとなった2代目がデビュー。それから6年目、そして創業100周年というメモリアルなタイミングに、3世代目へ生まれ変わることになった。

 

新型フライングスパーは、最新と先鋭に挑み、一方で伝統と美学を守る二面性をもつ。史上最高のポテンシャルを得たフライングスパーの車両価格は、2667万4000円。日本でのデリバリー開始は2020年第2四半期を予定している。

 

【SPECIFICATION】

ベントレー フライング スパー

ボディサイズ:全長5316 全幅1978 全高1484mm

ホイールベース:3194mm

トレッド:前1670 後1664mm

車両重量:2437kg

前後重量配分:53.7対46.3%

 

エンジン:W型12気筒DOHCツインターボ

総排気量:5950cc

ボア×ストローク:84×89.5mm

最高出力:467kW(635ps)/6000rpm

最大トルク:900Nm/1350-4500rpm

トランスミッション:8速DCT

駆動方式:AWD

サスペンション:前ダブルウイッシュボーン 後マルチリンク

ブレーキシステム:前後ベンチレーテッドディスク

ローター径:前420×40 後380×30mm

キャリパー:前後10ピストン

タイヤサイズ(リム幅):前265/40ZR21 後305/35ZR21

 

最高速度:333km/h

0-100km/h加速:3.8秒

CO2排出量(WLTP):337g/km

燃料消費量(WLTP):14.8L/100km

 

【車両本体価格(税込)】

2667万4000円

 

【問い合わせ先】

・ベントレーコール

TEL 0120-97-7797

 

【関連リンク】

・ベントレー公式サイト

https://www.bentleymotors.jp