ベントレー ミュルザンヌの有終の美を飾る限定モデル「6.75 エディション by Mulliner」登場

公開日 : 2020/01/15 14:12 最終更新日 : 2020/01/15 14:12

ミュルザンヌ 6.75 エディションの走行シーン

Bentley Mulsanne 6.75 Edition by Mulliner

ベントレー ミュルザンヌ 6.75 エディション by Mulliner

 

 

フラッグシップの最後を締めくくる30台の限定モデル

 

ベントレーはラグジュアリーリムジンとして別格の存在感を放つフラッグシップモデル「ミュルザンヌ」の生産終了にあたり、限定モデルを発売すると発表した。

 

この限定モデルは「ミュルザンヌ 6.75 エディション by Mulliner」と命名。英国が誇るカーエンジニアリングとクラフトマンシップの結晶であるミュルザンヌの花道を飾るにふさわしい豪奢な仕様が施され、30台のみの限定生産となる。

 

車名の由来であり、この限定モデル誕生のきっかけともなった6 3/4(6.75)リッターV型8気筒エンジンは、2020年に記念すべき60周年を迎えた。1959年にベントレー S2モデルに初搭載されて以来、数十年にわたって幾度となく改良を施されてきたが、基本的な構造とサイズは60年経った今も当時のままとなっている。

 

1980年に登場したミュルザンヌは、ベントレーを代表する4ドアサルーンとしてラグジュアリーセグメントのベンチマークを確立。搭載される6 3/4リッターエンジンのデザイン、エンジニアリング、ハンドビルドはすべて英国クルー工場で行われており、現在生産されているV8エンジンの中で最も長い歴史を誇る。

 

ミュルザンヌ 6.75 エディションのエクステリア

2010年からベントレーのフラッグシップとして君臨してきたミュルザンヌは、この限定仕様をもって生産を終了。フラッグシップの座は昨年発表されたフライングスパーが引き継ぐことになる。

 

ミュルザンヌに代わるフラッグシップはフライングスパーに

 

30台の6.75 エディション by Mullinerを最後に現行ミュルザンヌは生産終了となり、今後はベントレーの新たなフラッグシップモデルとして、新型フライングスパーがラグジュアリーカーラインナップの頂点に立つ。

 

フライングスパーには2023年までにハイブリッドシステムの導入を予定。こうした動きはベントレーが目指す未来の姿、サステナブルなラグジュアリーカーへの移行を象徴。すでにベンテイガ ハイブリッドの発売により、ベントレーは電動化への歩みを着実に進めている。

 

ミュルザンヌ 6.75 エディションのディテール

これまでミュルザンヌの生産に携わっていたスタッフは、世界的なベントレーの需要増加を受けて他の車種の担当に配置転換される予定だという。

 

2020年春をもって10年間にわたる生産を終了

 

ベントレーのセールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役のクリス・クラフトは、ミュルザンヌの生産終了について次のようにコメントした。

 

「ミュルザンヌは、ラグジュアリーリムジンのセグメントでベントレーが世界トップの座を堅持するためになくてはならないモデルでした。我が社のフラッグシップモデルとして長きにわたって愛され、世界一のクルマをハンドビルドすることにこだわり続ける我々の想いを具現化した存在です。最後に生産されるミュルザンヌ 6.75 エディション by Mullinerは、その魅力が凝縮されています」

 

「ミュルザンヌは2020年春に生産終了となりますが、他の既存ラインナップに対する需要が非常に高いことから、ミュルザンヌの生産に携わる全スタッフは配置転換される予定です」

 

ミュルザンヌ 6.75 エディションインテリア

今回、ミュルザンヌ スピードをベースに様々な特別装備が与えられた。それぞれのシートには“6.75 Edition”のモチーフが刺繍で入れられている。

 

ミュルザンヌ スピードをベースに多くの特別装備を採用

 

ミュルザンヌ 6.75 エディション by Mullinerのベースとなったのは、最高出力530bhp/最大トルク1100Nmを発揮するV8ユニットを搭載する「ミュルザンヌ スピード」。今回の限定車には、ミュルザンヌの最後を飾るにふさわしい特別装備が多数採用されている。

 

インテリアのエアベント操作ノブを「オルガンストップ」仕様ではなく、エンジンオイルキャップをミニチュア化したデザインに変更。 6.75 エディションのモチーフを各シートに刺繍し、エクステリアとエンジンルームには同モチーフをデザインしたクロームバッジを設定するとともに、同モチーフをLEDウェルカムライトで投影する。さらに時計とマイナーゲージの表示面にはエンジン断面図を模したデザインを採用した。

 

ミュルザンヌ 6.75 エディションのエンジン

多くの特別装備が施された6.75 エディション by Mulliner。通常、エンジンのナンバープレートには組み立てを担当した職人の名前が入れられるが、特別な1台としてエイドリアン・ホールマークCEOのサインが入れられている。

 

エンジンナンバープレートにホールマークCEOのサイン

 

エクステリアにはグロスブラックのブライトウェアを配置し、カスタマーが選択したエクステリアカラーにアクセントを添えている。ヘッドライトとテールライトはブライトクロームで縁取られた。

 

ボンネットのフライングBマスコット、マリナー・セレニティ・ラジエーターグリル、エキゾーストフィニッシャーはすべてダークティント仕上げとし、フロントフェイスをきりっと引き締めた。ミュルザンヌ スピード専用21インチ5スポークホイールはブライトマシニング仕上げで、ポケット部分はグロスブラックとなっている。

 

ボンネット下部については、インテークマニホールドを従来のシルバーからブラックに変更。エンジンナンバープレートは、エンジンを組み立てた職人の署名を入れるのが常となっているが、この限定モデルではベントレーのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOのサインが入れられている。

 

ミュルザンヌ 6.75 エディションインテリア

ベントレーらしいゴージャスなインテリアも、最後のモデルとしてこだわり抜かれた。シートなどのレザーは4色からチョイス可能。シルバーのパイピングが、よりエレガントな印象を見る者に与える。

 

専用のレザーは特別に誂えられた4色からチョイス

 

キャビンにもこだわりの装備が随所に奢られた。レザーハイドはシングルトーンでインペリアルブルー/ベルーガ/ファイアーグロー/ニューマーケットタンの4色が用意され、専用のカラースプリットを採用。シルバーのシートパイピング、センターコンソール周囲のレザーハイド、ディープパイルオーバーマットのバインディング、シートとドアインサートの多孔レザーからのぞくアクセントカラーなどが、インテリアに美しい趣を加えている。

 

センターコンソールとリヤキャビンコンソールのウッドパネルには、シルバーのペイントを施し、フロントコンソールには金属製の記念プレートがはめ込まれた。フェイシアとウェストレールは高光沢のグランドブラック仕上げとし、ウェストレールにはダークエンジンスピン模様をあしらったアルミニウム製インサートを装着している。