新型ベントレー フライングスパーに縫い込まれた、職人技のレザーステッチ技術

公開日 : 2020/01/28 06:30 最終更新日 : 2020/01/28 06:30


新型ベントレー フライングスパーのインテリア

Bentley Flying Spur

ベントレー フライングスパー

 

 

熟練の職人により実現した繊細なインテリア

 

新たな世代へと生まれ変わった「ベントレー フライングスパー」は、ハンドメイドによる究極のインテリアを実現した。ドアを開けるとそこには、繊細なステッチで彩られた世界で最も洗練されたキャビンが広がっている。

 

フライングスパーのインテリアを担当する職人は141名。350ものレザーパーツ、60ものコンポーネンツによって構成されており、1台に使用されている糸の長さは実に3kmにも及ぶ。

 

インテリアを担当する職人はベントレーのマスタートレーナーのもと、最低5カ月の研修期間を経て最高レベルの技術を習得。世界最高水準を求められるベントレーのインテリア製造工程に加わるために必要な技術を学ぶためには、この研修期間が必要不可欠となる。

 

新型ベントレー フライングスパーのインテリア製作工程

レザーインテリアのために飼育された牛ではなく、食用の雌牛から採られたレザーを使用しているベントレー。これは持続可能なビジネスを目指すベントレーにとっては、非常に重要な取り組みと言える。

 

ヨーロッパ北部の雌牛から採取された高品質レザー

 

フライングスパーに使用されているレザーはすべて、食肉用の雌牛の副産物としてヨーロッパ北部から調達。これは環境に配慮し、サステナブル(持続可能)なビジネスを目指すベントレーの企業方針による取り組みだ。この雌牛から採られたレザーは、温暖な気候により寄生虫による被害が少なく表面が美しいことが特徴となる。

 

ベントレーのカスタマーはフライングスパーをオーダーする際に、14種類ものインテリアレザーカラーから選択することができる。さらにコントラストとなるステッチ用の糸は23色が用意されており、膨大な組み合わせを楽しむことが可能だ。

 

新型ベントレー フライングスパーのステアリング製作工程

コクピットの中心をなすステアリングホイールには、美しいクロスステッチによりレザーが巻きつけられている。職人が3時間半という時間を掛けて、ひと針ずつ縫い付けて完成する。

 

職人がひと針ひと針縫い付けるクロスステッチ

 

インテリアの中心に位置するステアリングホイールは、最も精巧なレザーの手縫い技術が求められる。352の縫い穴に168のクロスステッチを作り上げるため、実に5mもの糸が使用される。

 

特注の2種類の針を使用し、機械ではけして再現できない独特の味わいが再現されている。熟練の技術を持つ職人が、ひとつのステリングホイールにステッチを施すのに3時間半という時間が必要だという。

 

新型ベントレー フライングスパーのダイヤモンド・キルティング・レザー・ドアインサート

ドア内張の3次元ダイヤモンド・キルティング・レザー・ドアインサートは、自動車として初めて採用された技術。EXP 100 GTで先行発表され、今回のフライングスパーから実用化している。

 

自動車に初採用された3次元ダイヤモンド・キルティング

 

キャビン全体を仕上げるためには異なる太さの糸が使用されるため、5種類のミシンが活用されている。この異なる太さの糸により、フライングスパーのインテリアに複雑な味わいと、ディテールの繊細な美しさをもたらしていると言えるだろう。たとえば、エアバッグコンポーネント周辺のステッチには、安全性を最優先して最も細い糸が使用されているという。

 

4座のシートは完成までに12時間を要する。ディテールオプションとして、5103ものステッチで構成される”ベントレーウィング”のロゴを各シートのヘッドレストに入れることも可能だ。

 

また、デザインコンセプト「EXP 100 GT」からインスパイアされた、自動車初採用となる3次元ダイヤモンド・キルティング・レザー・ドアインサートも、フライングスパーのインテリアにおけるトピックのひとつと言えるだろう。