ピニンファリーナの次世代EVハイパーカー「バッティスタ」が栄誉あるアワードに輝く

公開日 : 2020/02/06 11:55 最終更新日 : 2020/02/09 17:05


アウトモビリ ・ピニンファリーナ バッティスタのGQアワード受賞イメージ

Pininfarina Battista

ピニンファリーナ バッティスタ

 

 

ピニンファリーナ90周年の華々しい幕開け

 

アウトモビリ・ピニンファリーナが2020年中に発売を予定しているバッティスタが、国際的男性向け月刊誌『GQ』の「エレクトリック ハイパーカー オブ ザ イヤー」に輝いた。

 

ピニンファリーナの創業90周年を祝う2020年は、栄誉ある受賞で幕を開けた。GQ COTY(カー オブ ザ イヤー)の授賞式はロンドンの中心地で開催され、多くのセレブリティが集う華やかなイベントだ。

 

アウトモビリ ・ピニンファリーナ バッティスタのフロント走行イメージ

アウトモビリ ・ピニンファリーナの90周年を祝う2020年中に発売予定のEVハイパーカー、バッティスタ。

 

バッティスタの受賞が証明する「世間の声」

 

アウトモビリ・ピニンファリーナでチーフ デザイン オフィサーを務めるルカ・ボルゴーニョは受賞の喜びを語る。

 

「バッティスタは芸術的な美しさと純粋性の両方をデザインの中に併せ持っています。しかも、カーボンファイバーの肌の下には世界でもっとも先進的な技術を秘めているのです」

 

「バッティスタはこれまでのイタリアンスポーツカー史上、一番パワフルなクルマです。GQの栄誉ある賞をいただけたことは、これまでにないパフォーマンスとエレガンスを兼ね備えつつも、持続可能性のある未来を見据えた新次元のラグジュアリーを世の中の人々が求めていることの証です。今回の受賞は素晴らしいビジョンを具現化して製品を作り上げた、アウトモビリ・ピニンファリーナの新しいチームを広く皆様に知っていただく機会になりました」

 

アウトモビリ ・ピニンファリーナ バッティスタの風洞実験イメージ

数々のスーパースポーツカーのエアロダイナミクスを追求し続けてきたピニンファリーナならではの知見は、最新のバッティスタのプロポーションにも存分に活かされている。

 

最高のエンタテインメントをゼロエミッションで

 

GQのディラン・ジョーンズ編集長も説明する。

 

「バッティスタは、これから続々と登場するであろう電気で走る“ウルトラ ハイ パフォーマンス カー”のうちの最初の一台です。息を飲むような容貌はもとより、重視すべきはその中身でした。120kWhのリチウムイオンバッテリーが生み出すのは1900psもの怪力。62mph(約100km/h)に達する時間は2秒を切るといいます。バッティスタは最高のエンタテインメントを、ゼロエミッションで実現しているのです」

 

2018年に設立したアウトモビリ・ピニンファリーナが世に放つ渾身の第一弾として、「イタリア史上最強のパフォーマンス」を標榜するフルEVのハイパーカーがバッティスタだ。車名にカロッツェリア・ピニンファリーナ創業主の名前を冠するモニュメント的な1台といえる。

 

アウトモビリ ・ピニンファリーナ バッティスタのシャシーイメージ

バッティスタはフロア下及びトンネル部分に120kWhのバッテリーパックを搭載し、最高出力1900ps、最大トルク2300Nmを発する。

 

最高出力1900ps、最大トルク2300Nm

 

パワーユニットはクロアチアのEVスタートアップ・リマック社との共同開発。フロア下及びトンネル部分に120kW分のバッテリーパックを搭載し、最高出力1900ps、最大トルク2300Nmという前代未聞のスペックを掲げる。各輪に備わる4基のエレクトリックモーターを駆動し、最高速度350km/h以上、0-100km/h加速2秒以内のパフォーマンスを実現。最大500kmの航続距離が可能という。

 

独自の風洞実験装置を用い、数々のスーパースポーツカーのエアロダイナミクスを追求し続けてきたピニンファリーナらしく、そのノウハウは最新のバッティスタのプロポーションにも反映されている。有機的で滑らかな造形は、CFD(Computational Fluid Dynamics=数値流体力学)や風洞実験、動的シミュレーションを複合的に活用しながら調整を重ねてきた結晶だ。

 

アウトモビリ ・ピニンファリーナ バッティスタのフロントイメージ

足元には、パートナーシップを結ぶピレリPゼロタイヤと21インチのホイールを組み合わせる。

 

フォーミュラEの技術をフィードバック

 

現在、アウトモビリ・ピニンファリーナはインドの自動車メーカーであるマヒンドラ・アンド・マヒンドラの傘下にあり、フォーミュラEでもマヒンドラ・レーシングと戦略的提携関係を結んでいる。結果、バッティスタの運動性能にはレーストラックで実証されたフォーミュラEのテクノロジーも積極的に採り入れられた。

 

テスト及び開発ドライバーを務めているのは元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドであり、開発陣の中には元ポルシェのエンジニアも在籍。タイカンを担当した者を責任者として起用している。テスラで腕を磨いたエンジニアもおり、EVにおける技術力と信頼性はお墨付きといえる。

 

アウトモビリ ・ピニンファリーナ バッティスタの俯瞰目走行イメージ

左右のドアはルーフの一部と一緒に上方へ跳ね上がるデザイン。テールエンドには2分割形状のフラップを装備している。

 

祖父の名を掲げた最速、最強のイタリアンハイパーカーを

 

同車のプロジェクトを総括するのはバッティスタの孫であり、現ピニンファリーナの会長であるパウロ・ピニンファリーナ。バッティスタ計画の始動にあたっては、アウトモビリ・ピニンファリーナのミハエル・ペンシュケCEO、及びマヒンドラ・アンド・マヒンドラ・グループのアナンド・マヒンドラと以下の点で合意を結んでいる。

 

すなわち「イタリアで設計・製造される最速にして最もパワフルなクルマに、自分の祖父の名をつけること」と「そのクルマは少量生産のハイパーカーであること」。

 

150台のみが作られるバッティスタは、イタリアのカンビアーノで2020年末から生産をスタートする。製造はハンドビルドで行われるという。価格は200万ユーロ(約2億4000万円)だ。