マクラーレン、レトロモービルでセナ GTRに加えて4台のマクラーレンF1を展示

マクラーレン セナ GTRの走行シーン

McLaren Senna GTR

マクラーレン セナ GTR

 

 

リシャール・ミルと共同で貴重なマクラーレンを公開

 

2月5〜9日にかけて、フランス・パリの国際展示場「ポルト・ド・ヴェルサイユ」において開催されている「レトロモービル(Retromobile)」に、マクラーレン・オートモーティブはセナ GTRに加えて4台のマクラーレン F1や貴重なマクラーレン M6GTを展示。今回は、マクラーレンのパートナーウォッチブランドであるリシャール・ミルとの共同ブースで公開された。

 

セナ GTRは、究極のスペックが与えられたサーキット専用モデル。交通法規の縛りから解き放たれた結果、GT3マシンなどマクラーレンのレーシング部門が実戦から得たノウハウが投入され、巨大なリヤウイングやディフューザーを装着する。その迫力のフォルムは公道仕様とは一線を画し、将来のヒストリック候補として、フランスの自動車ファンにとっても注目の1台だ。

 

1995年のル・マンで優勝したマクラーレン F1 GTR

1995年のル・マン24時間レースで、関谷正徳、ヤニック・ダルマス、J.J.レートのドライブにより総合優勝を飾ったマクラーレン F1 GTRをはじめ、今回のレトロモービルには貴重なヒストリーをもつ4台のマクラーレンF1が展示された。

 

McLaren F1 GTR(GT01R)

マクラーレン F1 GTR(GT01R)

 

貴重なバックグランドをもつ4台のマクラーレン F1

 

今回、展示されたマクラーレン F1のうち最も貴重な1台が、上野クリニックのカラーリングが施されたGT01Rだろう。1995年シーズンのル・マン24時間レースに、関谷正徳、ヤニック・ダルマス、J.J.レートのドライブで参戦、見事総合優勝を飾ったマシンだ。

 

もう1台のF1 GTRは、同じく1995年のル・マン24時間に出場したフランスのBBAコンペティションから参戦した42号車。この印象的なカラーリングは、フランス人アーティストのセザールによって施されたものだ。

 

ル・マン24時間デビューの2年後、1997年にマクラーレンは設計を一新し、現在でも675LTや600LTなどマクラーレンのアイコンとなっているロングテールを採用し、空力特性を向上させたF1 GTRを投入。今回、展示されているロングテールは伝統のガルフ・カラーが施されたGT020R、41号車。ジャン-マルク・グノーン、ピエール-アンリ・ラファネル、アンデルス・オロフソンのドライブで、総合2位、GT1クラス優勝を果たした。

 

4台目のマクラーレン F1は、1998年の生産最終年に製造された最後のロードカーとなったシャシーナンバー69。2016年、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)によって、カーボンファイバー製パーツを使用したレストアが行われている。

 

センターに配置されたドライバーズシートは、ブラックとレッドの対照的なカラーレザーを採用、一方パッセンジャーシートはアルカンターラがチョイスされた。4年前に販売された時点で2800マイル未満という走行距離が、この個体の価値をさらに高めていると言えるだろう。

 

マクラーレンが所有するマクラーレン M6GT

1960年代後半、グループ4規定のホモロゲーションをクリアすべく、ブルース・マクラーレンはM6をベースとした「M6GT」を開発。結果的に市販にこぎつけることは出来なかったが、そのコンセプトは現代のマクラーレンGTに活かされている。

 

McLaren M6GT

マクラーレン M6GT

 

ブルース・マクラーレンが企画した公道用GTマシン

 

さらに、今回のレトロモービルには、マクラーレン・オートモーティブの起源を代表する「M6GT」が持ち込まれた。M6GTはマクラーレンの創設者であるブルース・マクラーレンが、カン・ナム仕様のレーシングカー「M6」をベースに開発。当時のグループ4規定のホモロゲーションを満たすために公道仕様の生産も計画されていたが、結果的にプロジェクトは頓挫してしまう。

 

それでも半世紀後、彼が立ち上げたマクラーレンというブランドは、720S、GT、スピードテールなど、革新的なスーパースポーツを次々と送り出すことになった。

 

マクラーレン・オートモーティブのヨーロッパ地域担当マネージング ディレクターのアレックス・ロングは、レトロモービルでの展示について以下のようにコメントした。

 

「レトロモービルではセナ GTRに注目が集まっていますが、今回に関してはマクラーレンが手がけてきたロードカーの伝統を楽しんで頂きたいと思っています。マクラーレン F1は自動車文化におけるアイコン的存在です。今回、展示する4台はレース仕様と市販モデルの素晴らしい歴史を表しています。さらに歴史を辿れば、マクラーレンの創設者はM6GTで公道用の高性能車を企画していました。この貴重なモデルは、現在のマクラーレン GTの起源でもあるのです」