新型ゴルフの「GTI」が初公開。フォルクスワーゲン伝統のホットハッチはどこまで進化したか

公開日 : 2020/02/28 11:21 最終更新日 : 2020/02/28 12:50

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIのフロントイメージ

Volkswagen Golf GTI

フォルクスワーゲン ゴルフ GTI

 

8代目ゴルフにホットハッチアイコンが登場

 

フォルクスワーゲンは2020年2月26日、欧州で8代目ゴルフに高性能仕様「GTI」を追加すると発表した。2020年下半期には公道を走る姿を見ることができそうだ。

 

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIの正面イメージ

2019年10月にデビューした8代目ゴルフに、待望のGTIモデルが登場する。

 

ゴルフファン、ホットハッチファンに待望の新型ゴルフ GTIが満を持して登場する。いまから45年前、1975年のフランクフルトショーで初代が発表されて以来、GTIの三文字は各時代のホットハッチの代名詞として愛され続けてきた。

 

245ps/370Nmの2リッター直4ユニットを搭載

 

歴代GTIの伝統に倣い、新型GTIもパワフルなガソリンエンジンを搭載し、前輪を駆動する。過給器付きの直噴2リッターユニット(EA888 evo4)が発揮するのは、最高出力245ps、最大トルク370Nm。7代目ゴルフ GTIより出力で+15ps、トルクで+20Nmアップしている。

 

8代目ゴルフの標準仕様が積む1.5直列4気筒ガソリンターボの高出力モデルが150ps/250Nm、最上級の2リッター直列4気筒ディーゼルターボモデルが150ps/360Nmということを考え合わせれば、GTIの力強いダッシュと伸びやかな加速に期待は高まる。

 

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIのエンジンコンパートメントイメージ

最新GTIにはEA888 エボ4と呼ぶ2リッター直列4気筒ガソリンユニットを搭載。ターボ付きで最高出力245ps、最大トルク370Nmを発生する。

 

欧州仕様は6速MTが標準

 

あくまで欧州仕様ということわり付きだが、標準で組み合わせるのは6速のマニュアルトランスミッション。内製のMQ350という定評のあるユニットだ。もちろん7速の湿式デュアルクラッチトランスミッション(DQ381)もオプションで用意する。

 

前がマクファーソンストラット、後ろにマルチリンク機構を採用するシャシーには、最新世代の電子制御式減衰力可変ダンパー“DCC”を組み合わせる。さらに、「ビークル・ダイナミクス・マネージャー」と呼ぶ制御システムを取り入れた。電子制御ディファレンシャル機構「XDS」とアダプティブダンパー「DCC」を統合制御し、優れたトラクション性能、操縦性、安定性を確保する。

 

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIのコクピットイメージ

8代目ゴルフに準ずるコクピットは、高精細ディスプレイを主役に据えた先進のインターフェース。GTIを象徴する「赤」をアクセントとして随所に使っている。

 

GTIのエンブレムが「中心」に

 

専用のフロントバンパーやハニカムグリルに加え、ラジエターグリルにはデイタイムランニングライトと統合された水平基調のLEDバーを装着することもできるようになる。ハニカムグリルのパターンの一部のようにデザインされたフォグライトはオプションで用意する模様。リヤにはGTI専用のディフューザーと左右2本出しのテールパイプを備える。

 

組み合わせるホイールは、標準が専用デザインの17インチ、オプションで18インチ、19インチまでを用意。ブレーキキャリパーはレッド塗装仕上げとなる。また、ブラックのフロントスポイラーとサイドスカートシル、リヤディフューザーが全体的にスポーティな印象を強めている。

 

テールライトもLEDが標準となり、これまでドライバー側に装着していた「GTI」のバッジはセンターのVWエンブレム下へ配された。また、ルーフスポイラーの左右にブラックのエッジを設けることで、車高を低くシャープに見せている。ちなみにGTIにはスポーツサスペンションを採用するので、実際標準仕様比で車高は15mmローダウンしている。

 

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIのホイールイメージ

GTIのスタンダードホイールは17インチの専用デザイン。18インチ、19インチもオプション設定する。

 

チェック柄シートを備えた伝統的コクピットにデジタルが共存

 

デジタル面では8代目ゴルフに準ずる最先端の機構を採用。210km/hまで対応する運転支援システム“トラベル・アシスト”をはじめ、半径800mまでの範囲にいる車両や、交通インフラストラクチャーと相互に連携する車車間・路車間通信「Car2X」も標準で搭載する。

 

デジタル化を積極的に進めた最新のゴルフといえど、GTI伝統のアイコンはもれなく踏襲する。ラジエターグリルに水平に走る赤いライン、そしてもちろんチェック柄のシート地も採用。VWはこのチェック柄を「Scalepaper(方眼紙)」と呼んでいる。

 

運転席の前方には10.25インチのデジタル・コクピットと10インチのナビゲーションシステムを組み合わせた「デジタル時代」らしい景色が広がる。GTI専用モードを備えた32色の背景色などを用意し、好みに合わせて運転席周りの雰囲気を変えられるのは昨今のトレンド。タッチコントロール付きの革巻きマルチファンクション・ステアリングホイールのスポーク部分には、GTIを象徴するカラーである赤を印象的に配している。

 

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIのリヤビュー

テールパイプは左右2本出し。従来ドライバー側に配されていた「GTI」のバッジが、センターのVWエンブレム下に置かれるようになった。

 

ワールドプレミアは2020年3月のジュネーブにて

 

半世紀にわたりホットハッチの代表選手として先頭集団を走り続けてきたゴルフ GTIが新世代に進化する。Cセグメントの高性能FFハッチバック界の勢力図に何が起こるか。

 

新型フォルスワーゲン ゴルフ GTIとGTD、GTEの3台イメージ

フォルクスワーゲンは2020年3月のジュネーブショーで8代目ゴルフのGTI(中央)、GTD(右)、GTE(左)をお披露目する。

 

ワールドプレミアの舞台は2020年3月5日〜15日にに開催される「第89回ジュネーブ国際モーターショー」。ディーゼルのGTD、プラグインハイブリッドのGTEも同時にお披露目となる。

 

新型ゴルフ GTIの市場への導入は2020年下半期を予定している。