マクラーレン GTにMSOが手掛けたグラデーションカラー誕生! 色合いが変化する独創的ボディ

公開日 : 2020/03/03 16:46 最終更新日 : 2020/03/03 16:46


McLaren Verdant Theme GT by MSO

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSO

 

 

塗装技術の高さを証明するグラデーションカラー

 

マクラーレン・オートモーティブは2020年3月2日、「マクラーレン GT」に特装部門MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が手掛けた独創的なモデルを公開した。ボディカラーにグリーンのグラデーションカラーを使用した、塗装技術のショウケースともいえる1台だ。

 

MSOはマクラーレンのビスポーク車両や限定車を担当するプロフェッショナル集団。今回は「verdant(新緑の、植物が生い茂った)」の名前が示すとおり、緑をキーカラーに用いてグラデーションカラーで仕上げた美しい塗装面を創り上げた。

 

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOの正面イメージ

マクラーレンのビスポーク車両や限定車を担当するプロフェッショナル集団「MSO」の技術力を証明するショウケースともいえる1台がマクラーレン GTをベースとして誕生した。

 

430時間かけて微妙なニュアンスを表現

 

「ホーセル グリーン」「アーバー グリーン」「ステップ グリーン」というサテン調の緑を濃淡3トーン使い、それぞれが連続するようにグラデーションを描くボディはMSOの技術力の高さを証明。3色の塗料はいずれもこの車両のために特別に調合された。

 

微妙な陰影を生み出すために費やされた工期はじつに430時間。MSO史上もっとも複雑な塗装プロセスを経て完成したという。

 

「ヴァーダント テーマ GT by MSO」に画竜点睛を加えるのは、目の覚めるようなネイピア グリーンで描かれたピンストライプのライン。ブレーキキャリパーも同様にネイピア グリーンで塗装される一方、「MSO ブラック パック」を組み合わせることでグロスブラック仕上げのホイールやウィンドウモール、エキゾーストパイプの黒が全体を引き締めている。

 

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOのサイドビュー

サテン調の緑を濃淡3トーン使用。それぞれが連続するようにグラデーションを描き出している。

 

開発に18ヵ月を費やしたカシミア内装材

 

キャビンには、乗用車では世界初採用となるカシミアをブレンドした表皮が他にないニュアンスを主張。カシミアに自動車の内装材として相応しい耐久性や機能性をもたせるべく、MSOは18ヵ月かけて開発に取り組んだ。チャコールグレイのシートやセンターコンソール、ドアトリム、ダッシュボード、サンバイザーがまるで高級ジャケットのような品を漂わせる。ローレルグリーンのパイピングやダークグリーンのレザーを組み合わせるセンスにも注目したい。

 

さらにMSO仕様の証であるプレートや刺繍はもとより、アクセルペダルにもレザー加工でMSOのロゴが刻まれている。

 

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOのシートイメージ

シートやセンターコンソール、ドアトリム、ダッシュボード、サンバイザーにはカシミア素材を使用。高級ジャケットのような上品なムードを醸し出す。

 

ゴルフバッグも積める現代のグランドツアラー

 

マクラーレン GTはかつては贅沢の極みであったグランドツアラーという存在を、現代最新の技術と感性で再定義したモデル。同社最高峰のアルティメットシリーズの「スピードテール」とDNAを同じくしながら、大陸横断も悠然とこなせる快適性を兼ね備える。

 

ミッドシップレイアウトを採りながら、フロントとリヤに合計570リットルの荷室を確保。エンジンの上部となるリヤ側コンパートメントには長尺物も積載可能で、実用的にも申し分がない。その一方で、ハッチゲートをガラス張りとすることで独特の感性と美学を主張することも忘れない。

 

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOの表現イメージ

美しいグラデーションは手間や特別な技術無くして完成しない。ビスポークという贅沢なオーダーだからこそ実現する表現方法だろう。

 

路面を「読み」足さばきを見極める

 

もちろん動力や空力、軽量化へのこだわりはあくまで“マクラーレン基準”を厳守。620psを発揮する4リッターのV8ツインターボに7速SSGトランスミッションを組み合わせ、0-100km/h加速は3.2秒を記録する。

 

サスペンションには軽量なアルミニウム製ダブルウィッシュボーンを採用。油圧式ダンパーとの組み合わせでプロアクティブ・ダンピング・コントロールが可能となっている。720Sで開発された画期的な最適制御理論ソフトウェア(アルゴリズム)を継承し、センサーからのインプットを通じて路面を読み取り次に起こりそうなことを予測、わずか2ミリ秒で適切な設定に変更する。

 

グランドツアラーらしい優雅で伸びやかな肢体をまといながらも、エアロダイナミクスを徹底して追求。さらに、カーボン部材をふんだんに使うことで、同クラスのライバルに比べて200kg以上も軽く仕上げている。

 

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOのコクピットイメージ

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOのキャビンには、チャコールグレイのカシミア地と濃淡グリーン、黒のレザーが組み合わされて独特の世界観を作り出している。

 

GTからエルヴァまで広がるパーソナライズの可能性

 

MSOのマネージングディレクター、アンサー・アリは説明する。

 

「マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOは、多くの革新性を取り入れることで現代のラグジュアリーを次のレベルまで押し上げあした。マクラーレンの誇るグランドツアラーは、我々の芸術的手腕を存分にふるうことのできるエレガントで洗練されたキャンバスです」

 

「同時に、常にパーソナライゼーションの手法を模索しているマクラーレンオーナーの皆様へインスピレーションを与える存在であって欲しいと願っています。もちろんGTだけでなく、コンバーチブルやサーキットモデル、マクラーレン エルヴァのような比類無きロードカーに至るまで、マクラーレンのすべてのモデルがキャンバスといえます」

 

マクラーレン ヴァーダント テーマ GT by MSOのリヤビュー

微妙な陰影を生み出すために430時間をかけて仕上げられた独創的なボディカラーは、マクラーレンのビスポークの可能性を象徴する。

 

新しい「LT」とともに3月3日にワールドプレミア

 

マクラーレンは、2020年3月3日から開催予定だったジュネーブ・ショーが新型コロナ・ウイルスの影響で中止になったことを受けて、英国時間3月3日午前8時30分(日本時間:3月3日17時30分)より英国・サリー州ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターでプレスカンファレンス「マクラーレン・モーターショー2020(McLaren Motorshow 2020)」を行う。

 

マクラーレン・モーターショー2020イメージ

ヴァーダント テーマ GT by MSOおよび、「LT」の称号を与える新たなスーパースポーツは英国時間3月3日午前8時30分(日本時間:3月3日17時30分)より英国・サリー州ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターで実施するプレスカンファレンス「マクラーレン・モーターショー2020」にて披露される。

 

同カンファレンスでは、ヴァーダント テーマ GT by MSOはもちろん、「LT」の称号を与える新たなスーパースポーツを公開予定。発表の様子は公式サイト上でライブストリーミング配信される。

 

【関連リンク】
・マクラーレン公式ストリーミングサイト
https://cars.mclaren.com/en/mclaren-motor-show-2020