DSのフラッグシップ「DS 9」誕生。「優雅」を体現する新型フレンチサルーンのゴージャスな世界とは

公開日 : 2020/03/07 14:55 最終更新日 : 2020/03/07 14:55


新型DS 9のフロントイメージ

DS 9

 

 

新生DS第3弾は全長4.9mのファストバックサルーン

 

DSオートモビルは、新型フラッグシップサルーン「DS 9」を欧州で発表した。DS 7 クロスバック、DS 3 クロスバックに続くDSブランド第3弾となるブランニューモデルは、2020年後半に販売をスタートする。

 

DS 9は全長4.93m、全幅1.83m、ホイールベース2900mmのD〜Eセグメントに属するサルーンで、EMP2(エフィシェント モジュラー プラットフォーム2)をベースとする。伸びやかな姿態にファストバックシルエットを組み合わせ、内外装にDSのデザイン言語をふんだんに盛り込んだ。

 

新型DS 9のサイドビュー

4.93mの伸びやかなボディに優雅なファストバックシルエットを与えられた新型DS 9。内外装にDSのデザイン言語を盛り込んだ初のサルーンとなる。

 

最長50kmを電気のみで走るPHV

 

パワートレインは、DSが「E-TENSE」と呼ぶプラグイン ハイブリッドがメイン。1.6リッター直列4気筒ガソリンターボ“ピュアテック”ユニットに最高出力110hp&最大トルク320Nmを生む電気モーターを組み合わせて前輪を駆動する。組み合わせるトランスミッションはいずれも8速AT。

 

システム最高出力225hpを発揮するPHVは、11.9kWhのバッテリーを搭載。EVモードでの航続距離は40〜50kmを計上し、電気のみの駆動でも135km/hまで加速するという。バッテリーは出力7.4kWのチャージャーを使用すれば1時間半で充電できる。

 

新型DS 9のコクピットイメージ

DSの世界観が詰まった上質なキャビン。ダッシュボードは全面ナッパレザー張りで、天井はアルカンターラ仕様となる。

 

内燃機モデルや350hpの4WD仕様も順次ラインナップ

 

始動時はつねにエレクトリック モードで立ち上がり、ハイブリッド モードでは動力が状況に応じて「モーターのみ」「モーターと内燃機」「内燃機のみ」とシームレスに切り替わる。E-TENSE スポーツ モードではモーターと内燃機から最大限のパワーが引き出され、スロットルペダルやギヤボックス、ステアリング、アクティブ サスペンションの特性も変化する。

 

さらに、250hpのPHVモデルと、モーターで後輪を駆動する4WD仕様も順次導入する計画。後者は350hpを発生するトップエンドグレードとなる模様だ。225hpガソリンユニットのみの仕様も追って投入するという。

 

新型DS 9のキャビンイメージ

広大な室内空間もDS 9の特徴。リヤシートにはクーラー/ヒーター/マッサージ機能が備わる。

 

ショーファードリブン並みの後席空間

 

「DS ラウンジ」を謳うキャビンは独特の世界観で満たされる。ダッシュボードは全面にナッパレザーをあしらい、ルーフやサンバイザーにはアルカンターラを使用。ドアのグリップ部分は手作業でレザーを張り込むなど、クラフトマンシップを随所に感じさせる仕立てとなっている。

 

DS 9はまるでショーファードリブンのような格上の後席空間を用意する。シートはヒーター/クーラー/マッサージ機能を備え、革張りのセンターアームレストにはUSBポートも内蔵している。

 

新型DS 9の夜間走行イメージ

ナイトビジョンや照射範囲自動切り替え機能付きLEDヘッドライトなど、先進の運転支援システムを備える。

 

運転支援システムはレベル2相当

 

DS 7 クロスバックですでにお墨付きを得ている先進の電子制御機構も積極的に投入。カメラで路面状況をスキャンして減衰力を可変する「DSアクティブ スキャン サスペンション」も全車に標準搭載する。

 

DS 9の運転支援機構はレベル2に相当。「DSドライブアシスト」はDS 7 クロスバックからさらなる進化を遂げている。アクティブクルーズコントロール作動時に車線左右幅で左寄り、右寄りといった任意のポジションを選べる独自技術はそのままに、道路上の白線が片側しか明確でない場合でも自車のポジションをキープできるようになった。ミリ波レーダーのアップデートとマルチパーパスカメラの感度をあげることで自転車の検知も可能になり、夜間の検知精度も向上している。完全停止にも対応しており、停止後3秒以内であれば自動で再発進を行う。

 

赤外線カメラで歩行者や自転車、動物などを検知するナイトビジョンやドライバーの状態を監視するアテンション モニタリング、死角に迫る障害物を警告するブラインドスポットモニター、衝突被害軽減ブレーキ、標識認識システム、駐車支援機能なども全車に搭載した。

 

新型DS 9のドアハンドルイメージ

フラッシュサーフェイス化されたドアハンドルは、キーを持って近づくと自動的にせり出して乗員を出迎える。

 

「飛び出すドアハンドル」も採用

 

「DSスマートアクセス」および「DSアクティブLEDビジョン」も採用。ドアハンドルをフラッシュサーフェイス処理した「DSスマートアクセス」は、車両側のセンサーがキーとの距離を計測し、3m以内に近づくと自動的に検知、1.5m以内でロックを解除しリトラクタブルドアハンドルがせり出す仕組みだ。乗員がドアを閉めてから3分後、もしくは発進後に車速が10km/h近くになると自動で格納される。手動での操作も可能。また、キーをもったドライバーがクルマから2m以上離れるとドアは自動的にロックされる。

 
「DSアクティブLEDビジョン」は、車速や状況に応じてヘッドライトの照射範囲を自動的に変動させる機構。パーキング、タウンビーム、カントリービーム、モーターウェイビーム、アドバースウェザー(悪天候)の5モードを備える。さらに、進行方向を照射するターニングライトとオートハイビーム機能も搭載する。

 

新型DS 9のリヤビュー

ハイエンドサルーンの世界にフランス車が帰ってきた。独自の世界観を誇るDS 9は2020年後半より発売を開始する。

 

先進の機構とDS流のエレガンスを兼備した最新のサルーン、DS 9の生産は中国で行われる。ドイツ勢が席巻するハイエンドサルーン界に、久しぶりに参入したフランス車。匂い立つようなエレガンスと独創的な世界観で新風を吹き込む一台となりそうである。