「未来のタイヤはどうなる?」その片鱗をダンロップの新作に見る

公開日 : 2020/03/09 14:55 最終更新日 : 2020/03/09 14:55


東京オートサロン、ダンロップのビューロ VE304

DUNLOP

ダンロップ

 

 

ダンロップのキーワードは“コンフォート”と“スポーツ”

 

クルマが空を飛ぶようにでもならない限り、自動車にタイヤは欠かせない構成部品として存在し続けるだろう。ダンロップは未来を見据えたタイヤのあり方を提案する。

 

2017年に発表されたスマートタイヤコンセプトに具体案が挙げられている。「センサーになるタイヤ」「ゴムの性質が変わるタイヤ」「性能が長持ちするタイヤ」「パンクしないタイヤ」がセーフティ技術である。エナセーブの名にかけて「環境に優しいタイヤ」もあり、「タイヤメンテナンスの提案」もある。すべての要素で断続的な開発が続けられている。

 

東京オートサロン、ダンロップのビューロ VE304

本文で述べる安全性及び耐久性の向上と共に、あらゆる技術で静粛性を高めたビューロ VE304。前作であるVE303に比べてパターンノイズは24%低減、ロードノイズは29%低減に成功。なお、ウェットブレーキ性能のほか、操縦安定性の指標となるヨーレート比較でも10%ほど向上した。185/65R15 88H~275/35R21 99Wまで全64サイズを設定。価格はすべてオープン。

 

プレミアムコンフォートタイヤ「VEURO VE304」

 

そのうち「ゴムの性質が変わるタイヤ」「性能が長持ちするタイヤ」という要素の技術革新を強く訴えかけるような新作が、今年の東京オートサロンで公開された。ダンロップがプレミアム・コンフォートと訴えるビューロ VE304である。

 

キモとなるのは3D波型グルーブと、新開発の水素添加ポリマーだ。摩耗するに連れて溝幅が広がりウェット性能をキープする。また、新素材の水素添加ポリマーがゴム自体の劣化を抑制し、しなやかさを保つという。前作ビューロ VE303との比較で、新品の時点でウェットブレーキ性能は7%向上するが、摩耗率80%時におけるウェットブレーキ性能低下率は14%も向上した。

 

なお、3D波型グルーブはパターンノイズを軽減させる役目も果たす。これにサイレント・コア、ハイブリッドバンド、吸音スポンジを組み合わせたことで、最上級の静粛性を実現したことを強く訴える。ハイブリッドカーやEV(BEV)の普及などで、パワートレインの静かなクルマが増えた今、ロードノイズの低減は喫緊の課題だとしたダンロップ側の回答だ。

 

東京オートサロン、ダンロップのディレッツァ β05

クラブマンシーンでタイヤ戦争を巻き起こしている86/BRZレースに対するダンロップの回答として発表されたのがディレッツァ β05。サイズは潔く205/55R16 91Vのみ(オープン価格)。特にドライ路面において高い運動性能を発揮する銘柄だというが、リアルな性能は今年のリザルトが証明してくれるはずだ。

 

86/BRZレースの新兵器「DIREZZA β05」

 

一方で新開発の非対称パターンを採用したことでドライ路面の運動性能を追求したスポーツハイグリップ「ディレッツァ β05」の登場など、スポーツタイヤの進化も見逃せない。βシリーズは、今のところ205/55R16サイズのみが発表された。トヨタ 86/スバル BRZレースのプロフェッショナルシリーズを想定したもので、ディレッツァ β03の後継モデルと言える。

 

こうした新作を発表しながら、人々のカーライフを足もとから支え、同時に未来を見据えた開発を続ける。毎年のように提案される技術には、“未来”への入り口がある。

 

 

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/降旗俊明(Toshiaki FURIHATA)

 

 

【問い合わせ】

ダンロップ タイヤお客様相談室

TEL 0120-39-2788

 

 

【関連リンク】

・ダンロップ公式サイト

https://tyre.dunlop.co.jp/