964を彷彿させる「RUF SCR」登場! 最高速度320km/hに達する自然吸気&6速MTの軽量スーパースポーツ

2020/03/09 19:00

新型RUF SCRのフロントイメージ

RUF SCR

ルーフ SCR

 

Rufの主軸を担うプロダクションモデル

 

ドイツのスーパースポーツ・メーカー、RUF(ルーフ) オートモビル GmbHから、これからプロダクションモデルのコアとなるであろう新型「SCR」が発表された。このモデルは、本来ならば現在のRUF車の頂点を極める「CTR」とともにジュネーブ・ショー2020に出展される予定だった。その華やかな舞台を失ってしまったのは、どのメーカーも同様の事情だ。

 

「スポーツ・カレラ・ルーフ」を意味するSCRのヒストリーは、今から40年以上も前に当時のポルシェ911SCをベースに製作されることで始まった。そのSCRの存在が再びクローズアップされたのは2016年のジュネーブ・ショーで発表された322km/hの最高速を誇った「SCR 4.2」だったが、それはRUFにとってはまだ究極のSCRを生み出すためのひとつの通過点にほかならなかった。

 

新型RUF SCRのリヤビュー

新型SCRの基本シルエットはタイプ964の911を彷彿させるもの。アロイス・ルーフとともにデザインを手掛けたのはフリーマン・トーマス。ホエールテールと呼ばれる大型のウイングが強力なダウンフォースを生み出す。

 

「ホエールテール」が生む強力なダウンフォース

 

それから2年の時を経て、2018年の同ショーで発表されたSCRのプロトタイプこそが将来の生産化へ向けた1台だったのだ。そして2020年、ついにRUFは新型SCRの生産車両を市場に送り込むことに成功した。

 

実際にそのエクステリアの画像を見ると、基本的なシルエットはプロトタイプと同様にタイプ964の911を意識したものとなっている。さらにプロダクションモデルでは、ホエールテールと呼ばれる大型のリヤウイングが新たに装備されたほか、リヤグリルのデザインやリやフェンダー上のエアインテークが新設されたことなどが特徴。このボディーはもちろんメカニズムも、すべてがRUF独自に開発され、そして製作されたものとなる。

 

新型RUF SCRの基本構造

SCRには、CTR Anniversaryと共通のカーボンファイバーモノコックシャシーを採用する。

 

基本構造はカーボン+アルミニウム

 

その象徴的な存在ともいえるのが、SCRに採用された基本構造体のセンターモノコックだろう。軽量で高剛性のカーボンモノコックをセンターに、そしてその前後にアルミニウム製のサブフレームを接合し、前後ともにプッシュロッド方式のダブルウィッシュボーン・サスペンションを組み合わせる。

 

ダンパーユニットは、フロントは前後方向へほぼ水平に、またリヤは左右方向へこちらも水平に装着される。ちなみにこのサスペンションは、コクピットのダイヤルスイッチを操作し5段階にセッティングを変更することが可能だ。

 

新型RUF SCRのコクピットイメージ

トランスミッションはZF社と共同開発した軽量な6速マニュアルギアボックスを搭載した。

 

自然吸気水平対向6気筒に軽量な6速MTの組み合わせ

 

リヤに搭載されるエンジンは、510psの最高出力と470Nmの最大トルクを発揮する4リッターの水平対向6気筒自然吸気ユニット。センターモノコックと同様に、ボディにも軽量なカーボン素材を用いるなど徹底的に軽量化し総重量を1250kgに抑えたことで、2.45kg/psのパワーウェイトレシオを実現した。この水平対向6気筒エンジンに組み合わされるトランスミッションは6速MTと、これも軽量化に貢献している。

 

新型RUF SCRのエンジンコンパートメントイメージ

4リッター水平対向6気筒の自然吸気ユニットを搭載。510ps、470Nmを発生する。最高速度はついに320km/hに達した。

 

RUFから正式に発表されたSCRの最高速度は320km/h。初代SCRが255km/hの最高速度であったことを考えると、やはりここからの20年は、RUFにとって自身の成長のためにきわめて重要な時間となるであろうことが理解できる。

 

 

解説/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

 

 

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