ニュル最速を誇るメガーヌ R.S. トロフィー Rを、谷口信輝が筑波サーキットでタイムアタック【PR】

公開日 : 2020/03/17 17:55 最終更新日 : 2020/03/18 18:05

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ルノー・メガーヌRSトロフィーRの筑波アタックの模様

RENAULT MEGANE R.S. TROPHY R

ルノー メガーヌ R.S. トロフィー R

 

 

昨年末、1分3秒591を記録していた谷口選手

 

ルノースポールが放つ、FF最高峰のハンドリングマシン「メガーヌ R.S.」。その最もハイパフォーマンスなモデルであり、“ニュルアタッカー”としての金看板をもつ「トロフィー R」を、レーシングドライバーの谷口信輝が筑波サーキットでアタックするという機会に立ち会うことができた。

 

その経緯は、トロフィー R上陸と共に谷口選手がこれを試乗し、1分3秒591というとんでもないタイムを刻んだことが発端となっている。加えて2019年12月の試乗は純粋なタイムアタックではなかったために、谷口選手は「状況が整えば、もっとタイムは出せる」という感触を得ていた。

 

こうした状況を受けてルノー・ジャポンはニュータイヤを用意し、いざアタックに臨んだというのが今回のストーリーだ。筑波1分3秒台というだけでも、市販FFスポーツとしては間違いなく世界最速。これが2秒台に入れば、まさにメガーヌ R.S. トロフィー Rは前人未踏の領域へと突入することになるわけだが、その結末や・・・いかに!?

 

ルノー・メガーヌRSトロフィーRに乗り込む谷口選手

すでに昨年末、ルノー・メガーヌRSトロフィーRを筑波サーキットで試乗した谷口選手。その時のタイムは、実に1分3秒591をマーク。2月18日に行われた今回は、路面温度も高く、強い追い風のため、計測前にタイムを出せるか微妙な表情を浮かべていた。

 

トロフィーに対して「R」は130kgの軽量化

 

筆者は世紀のアタックを、第1ヘアピンのグランドスタンドで観ていた。ここなら1コーナーの進入と80Rから第2ヘアピンにかけてのセクション以外、ほぼすべてのコーナーが見渡せるからだ。特に注目したかったのは、天才アタッカーとトロフィー Rが織りなす、最終コーナーの走りだった。

 

タイムアタックに先駆けて谷口選手は、リヤタイヤをウォーマーに掛けるリクエストを出していた。というのもトロフィー Rは、6速EDCを搭載するトロフィーに対して、130kgもの軽量化が施されているのだ。その内訳はメガーヌ最大の特徴である「4コントロール」(後輪操舵)を取り去ってまで得た約38kg、6速MT化による約35kg、カーボンボンネットの採用で・・・という内容だが、特に重要となるのはリヤシートの撤去(約25kg)と、アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストシステムの採用による、リヤセクションの軽量化だったのではないかと推測される。もちろん、こうした軽量化によるリヤ荷重の減少を考慮してトロフィー Rの車高バランスはセットされているし、空力的にはカーボン製リヤディフューザーを装着してリヤの安定化を図っている。

 

しかし計測1ないし2周という短い時間でフロントタイヤのピークにリヤグリップを合わせるには、これがベストの方法だと谷口選手は考えたのだろう。

 

ルノー・メガーヌRSトロフィーRの筑波アタックの模様

アタックを開始するも思うようにタイムが伸びずにいた谷口選手。条件が整わず、なかなか4秒を切らない。

 

そしてコースイン!

 

アウトラップはゆっくりとスタートし、バックストレートから速度を乗せる。1コーナーまでのスピードを稼ぐためだろうか、最終コーナーからのアプローチはややワイドなアタックラインのように見えた。1コーナーでヒール・アンド・トゥを使い、ギアを下げる。S字に差し掛かる頃にはスピードが再び乗り始め、第1ヘアピンでフルブレーキング。ABSを効かせたタイヤが“ギュギュッ”と力強く路面をつかみ、ターン。その姿勢は極めてスムーズであり、見た目の派手さはどこにもない。

 

立ち上がりからは逆方向へと舵を切り、ダンロップコーナーへ備える。短いブレーキングでヨーモーメントを作り出したトロフィー Rは、80Rの彼方へと消えていった。

 

バックストレートを全開で加速。5速からのアプローチは、なんと50m看板をさらに割った所でようやくブレーキング。テンポよいシフトダウンと同時にトロフィー Rのノーズはグッと沈み込み、最終コーナーへと突入した。マシンはわずかなオーバーステアでアプローチアングルを定めたかと思うと、美しいコーナリングフォームと高いボトムスピードを保ったまま、複合コーナーのエイペックスへと向かって行く。そして、アクセルオン・・・。

 

刻まれたタイムはしかし、1分4秒台中盤というものだった。その後も谷口選手は続けてアタックしたが、タイムは4秒台を切らない。

 

ルノー・メガーヌRSトロフィーRの筑波アタックの模様

最後の最後にようやく4秒を切り、1分3秒984を記録。意地でもタイムを出す姿勢はまさにプロドライバー。秘策を思いつくとは、さすがはプロドライバーである。

 

追い風が強くタイムが伸びないものの、最後に1分3秒984をマーク

 

1回目のセッションを終えてタイヤを交換している最中に状況を聴くと、「マシンのフィーリングは悪くない。むしろバランスはとてもいいよ」という答えが返ってきた。しかしコンディションに関しては「向かい風が強いみたいで、タイムが伸びない。この感じだと2秒台は遠いな・・・」と残念なコメントが。ちなみに当日はチューンドカーのタイムアタックも行われており、そのドライバーたちからも谷口選手は「路面があまりよくない」という情報を得ていたようだった。

 

その後もタイヤ交換を行い、用意された3セットをすべて使い切って走ったが、タイムは1分4秒072がベストだった。そして最後、確認の意味を込めてスペアカーを走らせると、この日の最速となる、1分3秒984のタイムが刻まれた。

 

これについて谷口選手は、「あることを閃いてマシンを変えてみたんだけど、それはナイショ(笑)。次のアタックのためにとっておくよ」と、ようやく笑顔を見せてくれた。

 

ルノー・メガーヌRSトロフィーRの筑波アタックの模様

筑波サーキットをコンスタントに4秒台をマークするトロフィー Rのポテンシャルは見事。これこそ、4コントロールを捨ててまで得た軽さの恩恵だという。

 

4コントロールを捨ててまで得た軽さの恩恵

 

ちなみに今回ニュータイヤを使ったアタックでは、「カーボン・セラミックパック」の目玉のひとつであるカーボンホイールが事情により装着されていなかった。ただし1月のアタックも同じ条件だったため、ここにデメリットはないだろう。

 

またトロフィー Rは車高調整機能を備えているが、そのセッティングはチーフテストドライバーであるロラン・ウルゴン氏がセットしたままで走らせている。たぶんそれは鈴鹿仕様のままだが、前述の通り谷口選手はそのバランスをよしとしている。

 

強いて言えば「フロントの車高は現状でも目一杯下がっているから、リヤのトー変更や車高アップが考えられるかな。あとキャンバーは、付けられるならばもっと欲しい」と答えてくれた。立ち上がりでいち早くアクセルを踏むためにも、ターンミドルのアンダーステアを少し減らしたかったのだろう。

 

こうして惜しくも筑波最速ラップの記録更新はならなかったが、それでも4秒台前半をコンスタントに刻み続けるトロフィー Rの速さは、本物だと言えるだろう。それも特別なハイグリップタイヤではなく、ブリヂストン ポテンザ S007Aというプレミアムスポーツラジアルでこの結果を得るのだから恐れ入る。

 

そして、谷口選手いわくこれこそが「4コントロールを捨ててまで得た軽さの恩恵」なのだと語った。(続く)

 

 

REPORT/山田弘樹(Kouki YAMADA)

PHOTO & MOVIE/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)

 

 

 

 

【SPECIFICATIONS】

ルノー メガーヌ R.S. トロフィー R

ボディサイズ:全長4410 全幅1875 全高1465mm

ホイールベース:2670mm

トレッド:前1620 後1600mm

車両重量:1330kg(カーボン・セラミック・パック:1320kg)

エンジン:直列4気筒DOHCターボ

総排気量:1798cc

ボア×ストローク:79.7×90.1mm

圧縮比:8.9

最高出力:221kW(300ps)/6000rpm

最大トルク:400Nm/2400rpm

トランスミッション:6速MT

駆動方式:FF

サスペンション:前マクファーソン 後トーションビーム

ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク 後ディスク

タイヤサイズ(リム幅):前後245/35R19 93Y(8.5J)

 

【車両本体価格(税込)】

メガーヌ R.S. トロフィー R:689万円(限定47台)

メガーヌ R.S. トロフィー R カーボン・セラミックパック:949万円(限定4台/完売)

 

 

【問い合わせ】

ルノーコール

TEL 0120-676-365

 

 

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【関連リンク】

・ルノー・ジャポン 公式サイト

https://www.renault.jp/

 

 

 

 

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