ランボルギーニが2019年度に過去最高の業績を記録するも、新型コロナウイルスの影響を懸念

販売増加に貢献したランボルギーニ ウラカン EVO

Lamborghini Huracan EVO

ランボルギーニ ウラカン EVO

 

 

販売台数、売上高、利益率で前年度を上回る

 

アウトモビリ・ランボルギーニは2019年度(1月1日~12月31日)の業績全体で過去最高を記録、年間を通して成長を続け、新たなステージへと突入した。ランボルギーニは、販売台数、売上高、利益率の主要業績指標のすべてにおいて前年度を上回り、56年の歴史の中でかつて到達したことのないレベルに達している。

 

一方で、2020年は新型コロナウイルスの感染が世界全体に拡大するという異例の状況が世界に大きく影を落としている。深刻な事態と不透明な先行きから、この2019年度の好成績にも影響が懸念されている。

 

アウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEO

アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、新記録達成に喜びのコメントを発表しながらも、世界中で猛威を振るっているコロナウイルスの警戒を強調した。

 

「コロナウイルスの影響で前例のない事態」とドメニカリCEO

 

アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、昨年度の業績について次のようにコメントした。

 

「2019年度、ランボルギーニは成長を続け主要業績指標のすべてにおいて新記録を達成しました。しかし、これらの数値を祝いながらも、新型コロナウイルスの世界的な流行によって、私たちが人としても企業としても、前例のない状況にあることを強く認識しなければなりません」

 

「現在イタリアは、これまで想像もできなかった事態を経験しています。ランボルギーニを代表して、この危機を乗り切るためにすばらしい貢献をされている方々、特にサービス、医療、保健分野や各種機関、警察の皆様に感謝の気持ちを述べたいと思います」

 

「わずか数日のうちに、私たちの日常や人と人との関係は変わってしまいました。同じ状況が世界中で起こっています。私たちは理性的かつ効果的に、この新しい状況に迅速に対応できるようにしなければなりません。1月と2月の売上数値が示すように、ランボルギーニにとって2020年のスタートはすばらしいものでした。これは私たちが直面する、想像もできなかった未知の困難に対する備えとなり、積極的に取り組もうという士気も上がります」

 

「2019年度の業績は、世界中のランボルギーニ社員すべての能力と努力を反映しています。日頃ご協力いただいている皆様に感謝するとともに、信頼と変わらぬ支援にも心より御礼申し上げます。ランボルギーニで働く人々の特徴である、力とエネルギー、熱意、情熱、意思を持った行動は、この困難な時期にも失われることは無いと確信しています。これまでの業績にさらに積み重ねて今後も持続可能な成長を続け、イノベーションやテクノロジーにおける新たな機会に備え、新しいマイルストーン達成を目指してまいります」

 

好調を続けるランボルギーニ ウルス

今やランボルギーニの屋台骨を支えるモデルとなったスーパーSUV、ウルス。2019年は総販売台数の半数以上を占める4962台を売り上げた。

 

Lamborghini Urus

ランボルギーニ ウルス

 

初の通年販売となったウルスが好調を牽引

 

売上高は前年度の14.2億ユーロから28%増の18.1億ユーロを記録。営業利益は2億7170万ユーロに達し、利益率を15%へと押し上げている。

 

世界販売台数はさらに好調で、アメリカ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、アジア太平洋の主要地域すべてにおいて新記録を樹立。全体で8205台と43%の増加を見せた。SUVのウルスは初めての通年販売となり、4962台を売り上げて好調な勢いを維持。アヴェンタドール(1104台)とウラカン EVO(2139台)のスーパースポーツも好業績を後押しした。

 

好調な業績に支えられたことで新規採用も進められ、2019年末には従業員数が1787人に達した。また、2019年も最も魅力ある企業として、7年連続で「トップ・エンプロイヤー・イタリア」を受賞している。

 

ランボルギーニでは個人のスキル強化に取り組む一方で、社会的価値と倫理的な企業責任も推進するという革新的な人事管理施策の導入を長年にわたって進めてきた。例えば、同一の資格と職務に対する男女同一賃金の制度や育児の平等分担を推進する施策などが実施されている。

 

ランボルギーニは、魅力的な製品と51ヵ国165のディーラーを展開する強力なグローバル販売網を擁している。2020年にはウラカン EVOの新モデルと、初の限定版ハイブリッドモデルであるシアンの投入を予定している。

 

しかし、コロナウイルスに関連して予測不能な状況が続くため、2020年の事業展開に関する詳細な見通しは、今後の状況により判断することになるという。