映画『フォードvsフェラーリ』先行デジタル配信スタート! いますぐ見るべき5つの理由【動画】

公開日 : 2020/04/08 15:03 最終更新日 : 2020/04/08 15:03

映画『フォードvsフェラーリ』の主役2人イメージ

キャロル・シェルビーからエンツォまで

 

『栄光のル・マン』『グラン・プリ』が二大カーレース映画ならば、『フォードvsフェラーリ』はそれに並ぶ一本になるかもしれない。2020年の第92回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネート。編集賞と音響編集賞の2部門で栄誉を獲得している。1966年のフォードによるル・マン制覇に至るまでの物語を圧倒的に骨太な表現方法で描き出した力作だ。

 

キャロル・シェルビー役がマット・デイモン、ケン・マイルズ役はクリスチャン・ベイルと、現代映画界における二大名優が演じる。さらにリー・アイアコッカやヘンリー・フォード2世、ダン・ガーニー、エンツォ・フェラーリ、ジャンニ・アニェッリ、フランコ・ゴッツィ、ブルース・マクラーレンにデニス・ハルムといった60年代モーターシーンの英雄が揃い踏みする。

 

その『フォードvsフェラーリ』の先行デジタル配信が2020年4月1日にスタートした。いまこそ同作を見るべき理由がある。

 

映画『フォードvsフェラーリ』のシーンイメージ

レースシーンはすべて実車を使用して臨場感あふれる戦いを再現。細部に至るまでアナログ的な表現にこだわっている。

 

圧倒的写実主義によるアナログ的表現

 

昨今「大迫力」を謳うアクションやレースなどの映画はCG(コンピューターグラフィックス)を使うことがほとんどだが、『フォードvsフェラーリ』はその真逆をいく。ジェームズ・マンゴールド監督の「コンピューターグラフィックスは使いたくない」という意志のもと、実際に1960年代に用いられたボディを惜しみなく撮影に投じている。

 

大勢の観客や当時のサーキットの様子など書き割り部分こそCGを使用しているが、サーキットやテストコース、工房の中に置かれる車両はことごとく本物のクルマ。むろんレプリカや「中身は現代車」というものも少なくないが、クルマのもつ重量感や鉄の肌合い、レースカーならではのロバスト性みたいなものが画面を通じて強烈に伝わってくる。

 

ちなみにエンジン音も当時の記録フィルムを使ったり、古いV8エンジンを実際に回したサウンドをサンプリングしているという。クルマの質感とリアルなサウンドがあいまって、オイルの焼ける甘い香りさえ漂ってくるようだ。

 

映画『フォードvsフェラーリ』のシーンイメージ

レーサーとしての絶頂期は過ぎてしまった2人。ケン・マイルズとキャロル・シェルビーがフォードGTを鍛え上げていく。

 

地に足のついた骨太なストーリー展開

 

キャロル・シェルビーとケン・マイルズ。『フォードvsフェラーリ』はこの反逆児2人を主役に据え、彼らが世俗的な価値観や商業主義と対立するというシンプルな構造をとっている。

 

いずれもレーサーとしての絶頂期は過ぎてしまった一匹狼同士、反発しあいながらも最後は同じ側から壁に対峙する。しかもその壁はあまりに大きい。苦悩しもがく2人の姿を描き出した『フォードvsフェラーリ』は良質なバディムービーという見方もできる。

 

映画『フォードvsフェラーリ』のシーンイメージ

劇中、背景にちらりと映り込むクルマの一台一台にも注目したい。コブラ427からポルシェ356Aまで様々な名車が登場する。

 

出演“車”の豪勢なラインナップ

 

フォード GT及びフェラーリ330 P3はもとより、『フォードvsフェラーリ』の中では1960年代の名車が活き活きと輝いている。

 

ポルシェの904や906などのレーサー勢はもとより、アストンマーティン DBR1、ポルシェ 356A カレラ スピードスターやMGA、フォードのマスタングからワゴンのカントリー スクワイヤまで、多種多彩な車両が画面のあちこちに登場する。そして、あのJカーと思しき車両の姿も・・・。

 

一時停止しながらじっくり車両観察できるのも、自宅での映画鑑賞の楽しみのひとつだろう。

 

映画『フォードvsフェラーリ』のシーンイメージ

ヘルメットやスーツ、シューズなどのレーシングギア、ル・マンの狭いピット、フォード陣営・フェラーリ陣営それぞれの着こなしなど、細かい部分の再現度合いにも注目。

 

背景や小物にみる「あの素晴らしい60年代」

 

フォード2世やリー・アイアコッカ、フェラーリ陣営のスーツの着こなし、キャロル・シェルビーの工房へコブラを買いにやってくるリッチな顧客の装い、マスタングの発表会に集う人々のファッション。そしてもちろんケン・マイルズやブルース・マクラーレンらドライバーのレーシングギア。『フォードvsフェラーリ』は細かく再現された往時の出で立ちを見るだけでも楽しめる。

 

家並みや道路、テストコースなどの風景も1960年代を忠実に蘇らせているが、なんといっても圧巻はサルトサーキットだろう。グランドスタンドなどの遠景はもとより、ドライバーやメカニックが忙しなく行き交う驚くくらい手狭なピットや裏手の通路までが映像化されている。

 

映画『フォードvsフェラーリ』のシーンイメージ

ボスと雇われレーサーという構図から、対峙する巨大な壁に一緒に立ち向かう2人へと変化していく。『フォードvsフェラーリ』は良質なバディムービーとしての側面ももつ。

 

『フォードvsフェラーリ』制作の舞台裏をYouTubeで公開中

 

臨場感あふれるレースシーンがどうやって撮られたのか。その制作シーンを垣間見ることのできるメイキング動画が現在公開されている。

 

「ビスケット・リグ」や「ポッドカー」、「フランケンシュタイン」など、カメラやアームをあちこちにくくりつけた特殊なカメラカーが続々登場。たとえば無数の糸を車体に貼り付けて空力を煮詰めていくあのシーン、どうやったらあのアングルで撮れるのかと思った方もいるのではないだろうか。このメイキング映像内ではそのテクニックが明らかにされている。

 

『フォードvsフェラーリ』の先行デジタル配信はiTunes、Prime Video、Google Playなどで視聴が可能。自宅で過ごす時間が多い今こそ、手に汗握る熱い男たちの物語と画面の中を躍動感たっぷりに走り回るレースカーの姿で心を解放してみてはどうだろう。カタルシスを味わえること請け合いである。

 

 

【作品概要】

『フォードvsフェラーリ』

先行デジタル配信中

5月2日(土)ブルーレイ+DVDセット発売

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発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン