アウディ、新型コロナウイルス感染対策を講じて欧州での生産を順次再開

公開日 : 2020/04/21 14:20 最終更新日 : 2020/04/21 14:20

アウディが欧州での生産を再開、工場内製造イメージ

各国の保険当局が定める規制を遵守して再稼働

 

アウディAGは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックに対応して3月中旬からヨーロッパの工場における生産を一時的に停止していたが、今後数週間で徐々に再開すると発表した。

 

工場再稼働において重要なのは従業員の安全に焦点を当てた包括的な対策を策定することであり、アウディではロベルト コッホ研究所のガイドライン及び各国の保険当局が定める規制を遵守した上で生産再開を進める。

 

アウディが欧州での生産を再開、工場内製造イメージ

工場の再稼働に当たり、感染防止策は至るところに適用される。十分なワーキングディスタンスが取れない部門では物理バリアを用いる。

 

徹底した衛生管理と物理バリアを導入

 

生産再開にあたっては従業員の安全を確実に守るため、新たに多くの対策が講じられている。徹底した衛生管理はもちろん、人と人の距離に関して1.5m以上離れるといった明快なルールや接触を回避するためのシフトシステムへの変更、適切な距離を保てない部署では口と鼻を保護することも定めた。

 

また、職場において物理的なバリアを新たに設置。例えばドアの組み立て作業では2名の従業員が同じ輸送ラックで同時に作業し互いに直接向かい合うカタチになるが、従業員自身が開発した透明なプラスチック製シートによる物理バリアを隔壁に用いて作業を行うことが可能になった。

 

製造部門及びグループのマネージャーは、労働安全/ヘルスケア/産業工学/労働協議会の専門家と共に個々の職場を調査・分析し、改善のための提案書を作成。関係者全員が提案に同意することで初めてその職場が「新型コロナウイルス対策済み」とみなされて稼働する。このワークグループはまた、作業環境(グループスペース/工場のゲート/駐車スペース/工場内の人の出入り/ケータリング及び工場の社員食堂)を詳細に調査してすべての分野に適した解決策を見出し、これらの対策は従業員に書面で通知されると共に社内のオンラインメディアなどによって定期的にアップデートされる。

 

アウディが欧州での生産を再開、工場内製造イメージ

工場内の至るところに透明なプラスチック製シールドを施して飛沫感染を防止。様々な情報を随時アップデートして従業員の安全を最優先した操業を行っていく。

 

生産再開は4月末以降、順次拡大予定

 

もちろん、包括的な安全上の注意及び変更された作業規則は工場のみならずオフィスにも適用。感染のリスクを最小限に抑えるためのリモートワークも実施されている。

 

生産担当取締役のペーター ケスラーは以下のように語る。

 

「私たちはヨーロッパ全体で歩調を合わせて生産を再開します。その理由は、サプライチェーン、生産、物流プロセスがグループ内及び国際的に事業展開するパートナーと密接に関連しているためです。その焦点は安全な作業環境が必要な従業員に当てられています。アウディの専門家チームは専門の部署や労使協議会と話し合って、従業員の保護を最優先したプロセスを採用しました。この困難な時期に生産再開に向け柔軟に一丸となって努力を続けている、アウディの全従業員及び世界中のパートナーの皆様に感謝します」

 

アウディの拠点における車両の生産は策定された計画に沿って、4月末以降に順次拡大していく予定だ。既に生産を再開しているハンガリー ジュールでのエンジン生産は徐々に増加しており、またドイツ国内の工場に勤務する従業員に対しては本格的な生産再開まで短時間労働規定が引き続き適用される。