ベントレー、感染リクスを最小化し、5月11日から段階的に自動車の生産を再開

公開日 : 2020/05/01 06:30 最終更新日 : 2020/05/01 06:30


新たな従業員保護プログラムを導入し、生産再開に踏み切るベントレー

新たな衛生管理方法を全従業員に導入

 

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けてすべての生産活動を停止していたベントレー・モーターズは、5月11日から英国・クルー本社で段階的に生産を再開すると発表した。これに合わせて「Come Back Stronger」と呼ばれる従業員プログラムのもと、約250種類に及ぶ包括的で広範な新しい衛生管理方法、ソーシャルディスタンスを保つための措置を導入する。

 

今回導入されるプログラムは、ベントレーの100年の自動車製造の歴史の中で最も大きな変化をもたらすことになる。この対策では「家を出る前」「移動中」「入館時」「出勤準備」「作業中」「休憩中」「退出時」という7つ
の主要エリアを中心に構築。ハンドメイドでベントレーの車両を製造している工場スタッフを含む、4000名以上の従業員を保護するために設計された。

 

この変更はベントレーの事業に及ぶすべてのエリアに影響を生じることになる。製造施設自体の再設計を行い、作業員間の作業距離を2m以上に保ち、人と物の動きのために一方通行の移動経路を確保した。フェイスマスクの着用はすべての工場とオフィスエリアで義務化され、可能な人には在宅勤務の方針を継続する。

 

この厳格な対策により、ベントレーのスタッフが常に可能な限り安全に過ごせるようになる。フェイスマスク、手袋、ゴーグルなどの個人用保護具は必要に応じて従業員に提供され、スタッフの検温も常時行われる。また、それらの物資は並行して地域のケアセンターにも寄付されるという。

 

新たな従業員保護プログラムを導入し、生産再開に踏み切るベントレー

ベントレーは、衛生管理方法とソーシャルディスタンスを保つためのすべての対策を網羅した「職場復帰ガイド」を製作。すべての従業員に配られ、そのガイダンスに沿った勤務を行うことになる。

 

様々な施策により従業員の人口密度をコントロール

 

感染リスクを最小化するための清掃作業強化に加えて、従業員に対しては会議を行う場合のプロセス、社内への立ち入り、出張などに関する明確なガイダンスを作成して指示。このガイダンスには、一度に大勢の人が立ち入った際など社内や工場の人口密度を管理する厳格な措置も含まれている。

 

すべての出入り口の見直しが行われ、人の流量を分散。すべてのケータリング施設では収容人数を制限し、ソーシャルディスタンスを考慮した席を割り当てることになった。また、オフィスを拠点とする従業員は新たに導入された勤務シフトパターンで仕事を行うことになる。これにより、終日にわたって従業員の人口密度がコントロールされることになるとベントレーは説明する。

 

また、オフィスエリアにはプラスチック製の分離スクリーンが導入されるなどの特別な防御策が実施される。新しい衛生管理方法とソーシャルディスタンスを保つためのすべての対策を網羅したこれらの職場復帰ガイドはすべての従業員の自宅に郵送され、さらに「ベントレー従業員ニュースアプリ」でも確認することができる。

 

地元自治体で配送ボランティアを行うベントレーの従業員

ファクトリーや本社を閉鎖している期間、ベントレーは工場設備を使ってフェイスシールドを製造。さらに従業員はボランティアで配送作業などによる地域社会へのサポートを行っている。

 

5月18日からの本格生産再開後も続く地域へのサポート

 

ベントレーモーターズの会長兼CEOのエイドリアン・ホールマークは、生産再開について次のようにコメントした。

 

「この未曾有の危機においても、社員の健康と安全は最優先事項であり、今後も最優先事項であると考えています。これらの広範な新しい作業対策により、従業員とベントレーはこれまで以上に強く、さらに集中して立ち直ることができるでしょう」

 

「今こそ、ベントレーにとっては、社内が最も安全な場所であることを確認しながら、段階的かつ管理された生産への復帰を開始する時期です。従業員全員がそれぞれの役割を果たすことで、ベントレーがラグジュアリーで持続可能なモビリティの未来に向けて“旅”を続けることができるのです。完全な生産は5月18日から再開される予定ですが、オフィスに勤務する従業員や在宅勤務が可能な従業員は、その後、時差をおいて仕事に復帰することになります」

 

工場の生産停止期間中、ベントレーの従業員はボランティアで必要な物品を配達するなど、地域社会を支援するために活動してきた。 生産の再開後もこのサポート活動は継続される予定だ。ファクトリーにおいては専門的な技術を駆使して、3万枚以上のフェイスシールドを3Dプリンタで製作。近隣のケアホーム、NHS(国営医療サービス事業)、及びその他の地域の社会サービスを担うチェシャー州のケア部門に供給している。