メルセデス・ベンツ、新型GLAの全体像を公開。コンパクトSUVがよりルーミーでより安全に進化

公開日 : 2020/05/01 17:55 最終更新日 : 2020/05/01 17:55

Mercedes-Benz GLA

メルセデス・ベンツ GLA

 

 

メルセデスの最小SUVが2代目に進化

 

メルセデス・ベンツは2020年4月28日、フルモデルチェンジしたSUVファミリーの末弟「GLA」の詳細を発表した。4月末より欧州市場での販売をスタートし、まもなく北米、中国にも導入。価格は3万7270.80ユーロ(約437万円)から。

 

GLAの初代モデルは2014年に発売された。先代Aクラス(W176)をベースにクロスオーバースタイルを与えた同社初のコンパクトSUVとして人気を獲得。世界中で100万台を超えるセールスを達成している。Aクラスが4代目へ進化(W177)したのに伴い、基本を共有するGLAも2代目へとモデルチェンジした恰好だ。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAのフロントイメージ

メルセデス・ベンツ新型GLAは先代よりも横方向及び天地方向にボディサイズを拡大することで、安定感のあるスタンスとルーミーな室内空間を作り上げた。

 

乗員と荷物のための空間を拡大

 

新型のボディサイズは、全長4410mm(先代比ー14mm)、全幅1834mm(同+30mm)、全高1611mm(同+104mm)。ホイールベースが30mm拡大して2729mmに。横方向及び天地方向に拡大することで、どっしりとしたスタンスとルーミーな室内空間を作り出した。トレッドもフロントが36mm増の1605mm、リヤが46mm増の1606mmとなっている。

 

全高が1.6m超えとなり機械式駐車場への入庫は制限されるが、キャビンの開放感はぐっと高まっている。前席のヘッドルームは22mmアップ、リヤのニールームは116mm大きくなった。着座高も先代比で97mm、Aクラスより140mm、Bクラスより52mmそれぞれ高く、広い視界を確保している。

 

荷室の使い勝手も向上しており、幅が85mm、深さが27mmそれぞれ拡大。容量自体もプラス14リットルの435リットルまで広がっている。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAのサイドビュー

全高が1.6m以上なので入庫可能な機械式駐車場は限られるが、前席、後席ともに開放感が増すとともに荷室容量もアップしている。

 

エントリーモデルは1.3リッター直4+前輪駆動

 

パワートレインはガソリンとディーゼルをそれぞれ2種ラインナップ。ガソリンはM282型1.3リッター直列4気筒ターボ(163hp/250Nm)+7DCT速とM260型2.0リッター直列4気筒ターボ(224hp/350Nm)+8速DCTで、2.0リッターモデルにのみ4輪駆動の4マティックを設定。ディーゼルはOM664q型2.0リッター直列4気筒ターボの出力違いで150hp/320Nmと190hp/400Nm用意し(全車8速DCT)、それぞれに前輪駆動/4輪駆動の4マティックを設定している。

 

0-100km/h加速は6.7秒〜8.9秒で、最も速いのが2.0リッターガソリンエンジンを搭載した「GLA 250 4マティック」となる。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAのフロント走行イメージ

パワートレインはガソリンが1.3リッターと2.0リッター、ディーゼルは2.0リッターをラインナップ。追ってプラグインハイブリッドも導入予定。

 

リヤサスペンションはマルチリンクを採用

 

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤは全車4リンク式。オプションで電子制御式減衰力可変油圧ダンパーを備えたアダプティブ ダンピング システムを選択することができる。「スポーツ」と「コンフォート」の差をこれまでの同社製コンパクトカーモデルのそれ以上に広げ、モードごとの性質の違いを際立たせているのが特徴。とくにコンフォートモードは石畳のような路面で本領を発揮するという。

 

悪路走行を想定し、未舗装路やぬかるみなどでブレーキを踏んだ際にフロントタイヤを強制的にロックさせ制動力を向上させるオフロードABS(車速30km/h以下で作動)機能も備えている。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAの渡河イメージ

4マティックモデルには、オフロード エンジニアリング パッケージを標準搭載。マルチビームLEDヘッドライトと組み合わせたオフロードライトをはじめ、ディスプレイ上に自車のアニメーションと共に勾配や傾きを表示したり、ヒルスタート アシスト、ヒルディセント コントロールを搭載する。

 

4WDモデルにはオフロード走行を想定した機能を標準搭載

 

電子制御式多板クラッチを備えた4輪駆動システム「4マティック」は、通常前後アクスルに80:20の割合でトルクを配分。スポーツ走行時は70:30、オフロードでは50:50など、走行モードやドライバーからの入力、勾配角度や車速などを検知して駆動力を可変する。

 

さらに4マティックモデルには、オフロード エンジニアリング パッケージが標準搭載となり、マルチビームLEDヘッドライトと組み合わせたオフロードライトをはじめ、ディスプレイ上に自車のアニメーションと共に勾配や傾きを表示したり、ヒルスタート アシスト、ヒルディセント コントロールなどの機能を使用することもできる。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAのフェイシアイメージ

コクピットの風景は最新のメルセデス・ベンツ基準。タブレットを横にしたような一体型クラスターに、メーター及びインフォテインメントディスプレイを組み込んでいる。

 

AIアシスタントや先進運転支援機能もぬかりなく

 

デジタル周りや先進の安全運転支援システム系はAクラスに準ずる。「ハイ、メルセデス」でお馴染みの自然対話式音声認識機能を搭載した車載インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」は全車に標準装備。

 

先進のアクティブ クルーズ コントロール「アクティブ ディスタンス アシスト ディストロニック」をはじめ、ステアリング アシスト、出口警告機能や横断歩道における歩行者警告システムなどを含むドライビング アシスタンス パッケージを用意。車格を問わず最新のメルセデス基準におけるADAS(先進運転支援システム)を常に搭載していく同社らしく、コンパクトSUVセグメントで最高レベルのアクティブセーフティ機能を整えている。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAのリヤ走行イメージ

リヤサスは全車マルチリンク。電子制御式減衰力可変ダンパーをオプション装着した場合、「コンフォート」と「スポーツ」モードの乗り心地の違いに明確な差を設けたという。

 

新車の「4台に1台」はコンパクトモデル

 

メルセデス・ベンツは現在、コンパクトクラスだけで8車種を展開している。Aクラス、Aクラスセダン、Aクラスセダンのロングホイールベース(中国)、Bクラス、CLA クーペ、CLA シューティングブレーク、7シーターのGLB、そしてGLA。さらに高性能モデルのAMG仕様も加えれば、そのバリエーションは膨大だ。

 

「メルセデス・ベンツ初のコンパクトカー」として1997年に初代Aクラスが登場して以来、じつに700万台以上のコンパクトモデルを世界中へ送り出してきた。今日、メルセデス・ベンツが1年に販売する新車の4台に1台がコンパクトモデルなのだという。

 

2代目GLAの導入により、スリーポインテッドスターを掲げた小型車の姿が一段と増えることだろう。高級車=大型車の公式はもはや過去のものとなりつつある。

 

メルセデス・ベンツ新型GLAのフロントイメージ

新型GLAは2020年4月末より欧州市場での販売をスタートし、まもなく北米、中国にも導入予定。日本での発売時期は未定だ。

 

発売を記念した特別仕様は20インチホイールを装着

 

最新基準のデザインと性能を与えられた新型GLAは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンから市場導入を開始。追ってプラグインハイブリッドも追加する予定という。

 

発売から1年間は導入記念の特別仕様「エディション1」を設定。20インチの大径ホイールをはじめ、パーフォレーテッドレザーで仕立てたシートやカーボンファイバートリムなどを標準装備する。

 

 

【SPECIFICATIONS】

メルセデス・ベンツ GLA 250 4マティック(欧州仕様)

ボディサイズ:全長4410 全幅1834 全高1611mm

ホイールベース:2729mm

車両重量:1600kg

エンジン:直列4気筒DOHCガソリンターボ

総排気量:1991cc

ボア×ストローク:83.0×92.0mm

最高出力:165kW(224hp)/5500rpm

最大トルク:350Nm/1800-4000rpm

トランスミッション:8速DCT

サスペンション:前マクファーソンストラット 後マルチリンク

駆動方式:4WD

タイヤサイズ:前後215/65R17