ベントレー、虹色のマリナー バカラルを公開。工場再開への願いを込めた7色の架け橋

公開日 : 2020/05/25 11:55 最終更新日 : 2020/05/25 11:55


ベントレー マリナー バカラルのリヤビュー

デザインコンペで選ばれた“虹色のバカラル”

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)克服に向けた闘いのなか、ベントレーは希望のシンボルである虹色で彩った「マリナー バカラル」を公表した。

 

ベントレーのビスポーク部門「マリナー」が手掛けた2シーターの新型車、バカラル。生産台数わずか12台という稀少なモデルはカスタマーの要望に応じて1台ずつがハンドメイドで製作される。マリナーの誇るコーチビルディングの技を惜しみなく投じる12台はすでに完売。すべてビスポークとなるため幅はあるものの、車両価格はおよそ150万ポンド(約2億円)といわれる。

 

バカラルのローンチに際してベントレーはツイッターを通してデザインコンペ「Design Your Own Bacalar(あなただけのバカラルをデザインしよう)」を実施していた。広く応募した作品のなかから今回選ばれたのが“虹色のバカラル”だ。

 

COVID-19対策で地域コミュニティの支援を続けてきたベントレーが虹色のバカラルに込めた思いは強い。鮮やかな赤や目の覚めるような緑、力強い青など、一本の虹はベントレーの誇る多彩なカラーパレットで構成している。“ベントレー レインボー”はいま、工場再開の日を待っている。

 

ベントレー レインボーを構成する7色についてご紹介したい。

 

ベントレー ベンテイガのフロントイメージ。ドラゴンレッド2

ベンテイガ V8の訴求カラーとしてデビューした「ドラゴンレッド2」。

 

ベンテイガ V8とともにデビューした「ドラゴンレッド2」

 

スピード感と存在感を漂わせる洗練されたメタリックの赤。最初のバージョンが採用されたのは2012年、コンチネンタルGT V8だ。より深みと豊かさを増して進化した「2」は、ベンテイガ V8のローンチ時の訴求カラーとして登場した。

 

ベントレー コンチネンタルGTのリヤビュー。オレンジフレイム

コンチネンタルGTのシャープなプロポーションを引き立てる「オレンジフレイム」。この色が初登場したのはベンテイガ スピードのデビュー時。

 

アルミニウム粉末が煌めく「オレンジフレイム」

 

レモン色のシトリックや赤紫のマゼンタと並び、ビビッドな彩りを放つオレンジフレイム。マイカとアルミニウム粉末を調合し、1コート+クリアコートでペイントした上で鏡面仕上げを施す。ベントレーの筋肉質な曲線やシャープな輪郭を際立たせるオレンジフレイムはベンテイガ スピードと共にデビューした。

 

ベントレー マリナー バカラルのリヤビュー。イエローフレイム

マリナー バカラルの公開時に採用したのが「イエローフレイム」。もみ殻の灰を再利用した顔料をもちいた、環境にも配慮した外板色だ。

 

マリナー バカラルを象徴する「イエローフレイム」

 

ベントレーのコーチビルディングへの回帰を象徴するマリナー バカラルのボディカラーとして登場。顔料は、穀物産業の“やっかい者”とされてきた副産物であるもみ殻の灰を再生したもの。複雑に移ろう色合いはバカラルのプロポーションをくっきりと浮かび上がらせる。

 

ベントレー コンチネンタルGT コンバーチブルのフロントイメージ。アップルグリーン

瑞々しい青リンゴを思わせる「アップルグリーン」。若々しくて現代的なカラーは都心部に似合う。

 

都会の街中に似合う「アップルグリーン」

 

ベントレーがビスポーク車向けにラインナップしているポップなグリーン。瑞々しくモダンな雰囲気を創りあげる。

 

ベントレー コンチネンタルGT コンバーチブルのフロント走行イメージ。ジェットストリーム

アップルグリーンと並ぶモダンなカラーリング、「ジェットストリーム2」。若々しくスポーティなブラックラインスペシフィケーションによく馴染むボディカラー。

 

現代的で若々しい「ジェットストリーム2」

 

角度によって温かみのある銀器に見えたり、ひんやりとして優雅な海にも見える淡い青色。クローム仕上げのブライトウェア(光沢パーツ)部分を黒でまとめた人気のオプションパッケージ「ブラックラインスペシフィケーション」にひときわ似合うカラーリングだ。

 

ベントレー フライングスパーのフロントイメージ。シークインブルー

フォーマルなロングドレスに似合う色。誕生の背景にドラマティックな物語をもつ「シークインブルー」。

 

レディの夜会服から生まれた「シークインブルー」

 

いまやベントレーを象徴するカラーのひとつ、シークインブルー。元々は顧客の彼女が愛用する夜会服に使われていたスパンコールの色に合わせてオーダーした特別色だった。フロップ性(光の角度や観察する位置によって明度や彩度、色相が変化する)があり深い影を作るメタリックブルーは、たっぷりと水を湛えた湖面のように豊かな表情を作る。2017年に3代目コンチネンタルGTとともにラインナップに加わり、今ではトップ10に入る人気ボディカラーとなっている。

 

ベントレー ベンテイガのフロント走行イメージ。アズールパープル

セントポーリア(アフリカスミレ)を思わせる華やかな「アズールパープル」。

 

鮮やかな花弁を思わせる「アズールパープル」

 

濃密で青みがかったアズールパープルは、「セントポーリアの花に似合う色」というオーダーのもと生まれた。自信に溢れた華やかな色合いは、ベンテイガとコンチネンタルGTにラインナップしている。

 

ベントレーはいま工場再開の日を待っている。現在はクルーの3Dプリントマシンを使って3万個超のフェイスシールドを作成し、ケアセンターやNHS(国営医療サービス事業)、地域コミュニティーサービスを含むチェシャー州のケア部門に提供。同時に生命維持に必要な個人用防護具(PPE:手袋、フェイスマスク、保護メガネ、シートカバー)も寄付している。

 

また、「Meals on 22 inch Wheels(22インチホイールでの食事)」と銘打ったデリバリーサービスも拡張し、社員がコミュニティーの中に必要なアイテムを届ける試みも行っている。